【東京日記#3】高円寺が好きだ
どうも、kazです。これは、2021年4月から2022年12月まで東京に住んで観たものや感じたものなどを書き綴る記録です。
僕は、高円寺が大好きだ。町が、人が、文化が、雰囲気が、好きである。
はじめて高円寺という場所を知ったのは、確か東京に越す前、物件探しをしていたときに見つけたと覚えている。親父の旧友が東京に住んでいるとのことで、親父がその人に「東京で住むならどこがいい?」と聞いたそうで、その人から「高円寺や中野がいいと思うよ」と返事が返ってきたそう。そういう話を聞いて、どういう場所なのか気になった。
いざ調べると高円寺は地元・徳島と同じく阿波踊りの文化が発達していることや古着屋さんがたくさんあること、職場からも近いことがわかった。中野も似たようなものだとわかった。結局住んだのは三鷹であるが、高円寺には特に足繁く通った。
決まって高円寺に行く目的は2つのどちらか、もしくは両方である。一つは古着屋を巡って新しい出会いを探すこと、もう一つはお気に入りのイタリアンのお店に行くことである。
古着屋は、高円寺の特に南口側にたくさんある。たくさんあっても決まって足を運ぶのは、6~7店舗ほどだ。色々見て回ったが最終的にそれらの店舗で落ち着いた。どれも良い言い方をするとヴィンテージっぽくて味がある、悪くいうと少し汚くて雑多で古びた感じがある。ただ見て回るだけの日もあれば、あれも欲しいこれも欲しいと自分の中の欲を刺激し、一種の興奮状態にさせてくれる日もある。自分が古着屋さんを巡るという行為が好きなのは、刺激を求めているからなのかも知れない。
そんな刺激の受け方も最近は少し変わってきて、これいいなと思ったものを一つ決めて、それに合うアウターやトップス、ボトムスなどを店員さんに勧めてもらうということをやってもらう。年々、自分の中の傾向が偏ってきて、新しいものが入りづらくなっている。こんなにも選択肢はたくさんあるのにその選択肢が少ないのは勿体無い。だから、他人に頼る。これがいい。
イタリアンのお店の名前は、「葡庵(ぶあん)」という。大学時代の友人が千葉に住んでおり、その友人と古着巡りをしたのち、晩飯探しで散策をした際にふらっと見つけたのがこのお店との出会いである。なんとなく外から見て雰囲気がよかった、それが自分たちにとってよかった。実際に中に入っても雰囲気はよく、とても落ち着いた。このお店は、何を食べても何を飲んでもお世辞抜きに美味しい。そんなお店の好きなところが他にもあって、店長がいいキャラをしている。おかっぱ頭で見た目は大学生と遜色ないのに、30過ぎの一端のおっちゃんなのである。いつも行ったら笑顔で迎え入れてくれる、そんな店長が私は好きだ。その他の店員の兄貴、姉さんも大好きだ。みんな大好きだ。
大好きな高円寺も一時期嫌いで行きたくなかった時期もあった。嫌いというのは不確かで、辛かったというのが本心である。この記事ではその話をするつもりはない。書き綴りたいと思ったその時に書こうと思う。
続く