能登へボランティアに行った

推しがボランティアに行った記事を見たので、自分の経験も書くことにした。

きっかけ

私は住んだことないが、両親が富山に住んでいるので、定期的に北陸方面にはいく。10月初旬、夫の予定に合わせて富山に行くことにしていた。能登のことは気になっていたが、直接的な支援は難しいので、お金をちょっとでも落としに能登方面でサイクリングでもしようかと思っていた。穴水まで輪行したあと、穴水から珠洲方面にのと鉄道の廃線跡をたどってみるとか計画していたところ、水害がおきた。ちょっとサイクリングとかは難しいかなーと思ってたら、夫から「ボランティアに参加するから」と言われた。もちろん参加するよね?という空気。えー、気楽にサイクリングのつもりがボランティア?ちょっと気持ちの整理が…。と思っているうちに、申し込みがされた。

ボランティア募集

各自治体などのボランティア募集サイトがある

これを利用して申し込む。金沢で集合してバスにて各地域に向かうコースもあるが、能登空港までマイカーで行ってそこからバスに乗るコースもある。富山から向かうには、金沢に出るよりは能登空港に行った方がいいが、一番遠い珠洲へ行くバスに乗るには7:30ごろには能登空港につかなければならない。朝早いのは何とも思わないシクロクロッサーは、当たり前のように、関西を夜中に出発する気満々で申し込んでいた。我々が申し込んだときは人気のライブチケットのように、募集開始されるやいなや枠がうまったが今は余裕があるみたい。

準備

ボランティアに参加するにあたってのわかりやすい動画が公開されている。

今回は水害対応のボランティアなので、泥に対応する必要がある。
泥に強いシクロクロス関係者(カテO含む)なら何も怖くない。手持ちの装備が十分機能する。(でも泥Tはやめておいた。)
ウエストポーチなんかなくても、ジャージの背中ポケットがあるじゃないか。観戦で履いている長靴があるじゃないか。(ダム部なんて作業服もヘルメットも持っているしね。)みんなすぐ参加できるよ。
新たに買ったのは長靴に入れる踏み抜き防止インソールと、防塵マスクと防刀手袋。ワークマンで買った。

ダム部ヘルメット有効活用

前日

夜中出発して寝不足でボランティアは避けたい。前泊すべく仕事を早上がりしようとしたが、夕方出張で早上がりできなかった。それでも、終わってからすぐ向かえばその日のうちになんとか富山までは行けそうなので、出張先まで夫に車で来てもらってそのまま富山へ。張り込み刑事のごとく、車でコンビニパンをたべ、富山になんとか日を跨がずつくことができた。

当日

5:30ぐらいに富山を出発し、コンビニで昼ご飯とかお水とか買って集合場所へ。のと里山街道は、ガタガタなところやジェットコースターのように起伏があって、運転が大変そうだが、睡魔でそれどころではなく、気付いたら7:30前に能登空港についてた。
リュックに水や食べ物、手袋など入れてバス乗り場に向かった。

道はそこかしこ穴

ボランティア拠点に到着

バスで1時間弱で珠洲について、オリエンテーションが行われ、説明を聞いた人から順に担当する作業内容を割り当てられる。泥処理や家財運びだしの作業が多く、大型のトラックを運転できる人は一目おかれる。必要な情報はQRコードを読み込んで表示できるようになっており、オペレーションはかなりスムーズ。作業のマッチングとチーム分けが素早くされた。

作業する

泥に浸かった家財運び出しの作業を担当。6人のチームで軽トラと乗用車で指定されたお宅に向かった。川沿いは浸水がひどく、GoogleMapで案内される道では通行止めに何度もあたり、橋も通れないなど、たどり着くまで結構かかってしまった。担当したお宅で、泥に浸かってしまった家財や仏壇など、びっちり泥がついていて、洗いながら運び出す。運び出したものの、ほとんどは使えないだろう。「これは〇〇に使ってた」「でももう使えないな」と思い出話を聞きながら作業。そもそも人見知りなので、初対面で何でも話できるというタイプではなく、お家の方の話を「はあ、そうですか。」とうなづくばかり。同じチームの方は優しい言葉のかけ方をされていて、ああこういう大人にならないとな、もう随分大人だけどなと思った。
作業は、9:00過ぎから15:00まで。昼休憩をいれるとあっと言う間だった。なんだか役に立ったのかわからないまま、終了してボランティア拠点へ戻った。写真は、全く撮ってないけど、川沿いの家屋は傾いたり崩れたり、すごい状況だった。

作業後

帰路につく

再びバスで能登空港に戻り、車で富山に戻る。 

道は至る所工事中

途中好きなスーパー「どんたく」の穴水店があるので、寄り道して、復興支援のコラボ酒買って帰った。
実家で1泊し、初めて敦賀乗り換えで新幹線+サンダーバードで帰ったが、体がバキバキだった。

まとめ

実際行ってみて、とにかく、まだまだ支援は必要な状況と感じた。これまで災害への寄付とかはしたことあったけど、直接支援に行くというのは初めてだった。ボランティアをする人というのは、人間のできたコミュニケーション力の高い人のするものと思ってたが、崇高な志を持ってもいないしコミュ障だし、でもやれた。役に立とうと意気込むより、現場に行って見聞きし体験させてもらうというスタンスで行くのでもいいのではないかなと思った。ボランティアに行くときは高速代は無料になるし、金沢集合なら、前泊は必要になるけど、東京方面からもアクセスはしやすい。迷惑かけるのはよろしくないが、思ったより気楽に参加できるので、サイクリストのみなさんも、そうでない方も行ってみてはいかが?

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