20200916_より良いテストへの一歩 〜 そのテスト設計・計画、最適ですか? 〜
今回は、「より良いテストへの一歩 〜 そのテスト設計・計画、最適ですか? 〜」というテストのイベントに参加しましたので、その内容のうち、ブロッコリーさんの発表をまとめようと思います。
発表タイトル:テスト活動の納得感を持ってテストケースを激減させた話
タイトルに「テストケース」が入っているので、テスト設計に絞った話かと思いましたが、QAエンジニアにおけるテスト活動全般の改善活動をどのようにチームで行っていくかということに主眼が置かれた発表でした。
QAチームが抱えていた問題として、
・テストの実施に時間がかかっている
・開発とQAでスプリントのタイミングが異なる
・QAチーム内で各自のタスクが分断されていた
といった問題があったようでした。
それぞれの問題点に対して、ブロッコリーさんたちは下記のように改善を加えていったようです。
・テストの実施に時間がかかっている
・開発とQAでスプリントのタイミングが異なる
★テスト設計にかける時間を増やした。
開発の成果物(画面とかシステムの一部)がなくてもテスト設計が
できるという考えからスプリントの終盤からテスト設計を始め、テスト
設計中に開発への質問も行えるようにしたようです。
・QAチーム内で各自のタスクが分断されていた
★テスト設計・テスト実装とフェーズを分けて、チーム全体で
テスト設計のタイミングでレビューを行った。これにより、観点をレビ
ューすることができるようになったため、不要な観点や優先度低めな観
点を整理することができた。
★テスト実施をするうえで、進捗管理表の入力を一部自動化した。
★テストに関するチケット起票時にチーム全体でプランニングポーカーを
実施して、チーム内で納得感のあるタスクの割り振りを実行した。
このようにして、課題を克服した結果、下記の通り改善が見られたとのことです。
・不具合発見数はほぼそのままでテスト項目を1/3~1/5削減
・チーム内のタスクの状況を共有することで、チームメンバーがヘルプしや
すくなった
・QAと開発が協働でタスクを取り組むようになった。具体的には、開発者が
実施するテストのレビューにQAが入り込むことができた。
感想としては、元々のチームもレベルが高いと感じたが、さらに開発もテストも協働で行うようになっているというのが非常にいい状態だと感じました。
私もテストだけでなく、開発にかかわる全体を俯瞰できるように今後も勉強を続けていきたいと感じられる勉強会でした。
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