二度目の手術
一度目の手術は22才のときだった。
左側の卵巣嚢腫。
そして30年後の今年、今度は右側の卵巣腫瘍。
私は左右の卵巣を失った。
22才のときの手術はトラウマ級の出来事で、もう絶対に手術だけは嫌だと思いここまで生きてきた。
あの時のことは30年経っても鮮明に覚えている。
手術台に乗って頭上に無影灯を見たとき、これってホントにあるんだな...なんて最初はのんきなこと考えてたけど、その後の硬膜外麻酔の処置や麻酔で眠らされる直前の恐怖はしっかりトラウマになってた。
硬膜外麻酔といえば今回も管を入れるとき痛かったなぁ。
硬膜外麻酔は、背骨の脊椎のとこに入れていくんだけど結構時間がかかっちゃって手術台の上で横向いて膝を抱えて背骨を丸める姿勢をキープするのは、精神的にもしんどかった。
だけどあの硬膜外麻酔は術後の痛みを止めてくれるものだからめっちゃ大切な麻酔なんだよな。
現に硬膜外麻酔が切れるまで痛くなくて楽だった。
本当に麻酔はありがたい。
病院には絶対いきたくない
私は本当に病院が大嫌いだった。
正確には怖いんです。
検査とか病名つけられるのが。
だから今年に入るまで22才で手術してからほぼ病院には行ってなかった。
でもこの2~3年、どうも調子が悪くて。
症状と年齢からして更年期の症状かなと思っていた。
症状は、めまい・体の痛み・倦怠感・ふらつき・イライラ・落ち込み・無気力などなど。
特に、めまいやふらつき・気分の悪さは酷くて生活に支障がでるほどだった。
だけど病院行くのは嫌だから、漢方薬局に行ったりホメオパシーやってみたりとなんとか病院を回避できないかともがいていた。
だけどなかなか症状は改善されなくて、寝込む日が多くなっていった。
あの頃の私は、どうせ病院に行っても原因は分からなくて薬飲んでも効かなくてダメなんじゃないかって謎に思い込んでいた。
それが今年に入って急に、病院に行こうって決心したんだよね。
自分でも、私どした?って驚く程に。
それは酷いめまいがきっかけだった。