SAKANAQARIUM 2024 turn が教えてくれたこと
SAKANAQARIUM 2024 turn が教えてくれたこと
「アーティストさんの煽りってありがたいな」という話です
※ ライブレポではありません
※ ライブについて知りたい方は、このツアーの最終公演(ぴあアリーナMMにて)の配信チケットが発売中ですので、そちらをご覧ください
2024.07.17まで、何回でもご覧いただけます
※ また、過去のライブDVDも多数発売されています
興味のある方は、ぜひご購入ください
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いつもは主にThe Songbardsというバンドの記録を書いているが、今回はサカナクションからいただいた気づきを記録しようと思う
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何でアーティストさんに煽られるのは、こんなに嬉しいのだろう?
この疑問を持つようになったきっかけは、他者からの
「同じセトリなのに、なぜ何回もライブに行くの?」
「音源は完成した音なのに、わざわざライブに不完全な音を聴きに行くのはなぜ?」
という疑問だった
自分でも、この言葉を投げかけられたときは、説明なんてつかなかった
同じセトリでも何回行っても楽しいし
新しい発見があるし
CDとは違う熱のようなものをライブでは受け取れるし……
「あなたと私は価値観も感性も違うのね」
と笑って流した
でも、今は一つの答えが自分の中で出ている
教えてくれたのは、サカナクションの今回のツアー
「SAKANAQARIUM2024turn」
大好きなサカナクション
今回も複数会場の公演に行った
サカナクションのライブでは、一郎さんはめちゃくちゃ客席を煽る
それこそライブ中、煽り続ける
私たちは客席で、全力でそれに応える
それを思い出したりしながら他者からの言葉をぼんやり考えていた
すると、ふと胸に落ちた
これ、ライブの間、一郎さんはずっと会場のファンに向き合ってくださってるのね
一郎さんだけじゃない
ライブ中ずっと、メンバー皆さんは私たちファンの存在を認識し、私たちに音楽や煽りという形でエネルギーを投げかけてくださってる
そして、私たちがサカナクションに応え、ステージに向かって放つエネルギーを、全て受け止め続けてくださってる
しかも受け止めるに留まらず、メンバー皆さんは私たちが放つエネルギーに応えて、また客席に何かしらのアプローチをしてくださってる
言わばエネルギーのキャッチボール
ステージと客席でエネルギーが循環して、どんどん大きくなって、エネルギーの巨大な渦を会場全体でつくる感じ
一郎さんは指揮者のようにその渦を綺麗に整え、皆がエネルギーの流れに乗りやすいようにしてくださってる
(あくまでも個人の感覚です)
これは、生身のアーティストさんがそこに居て、初めて感じられること
それも、
「俺の音楽を黙って受け取れ」
ではなく、客席のファンを人として、対等な存在としてアーティストさんが認識してくださって、初めて実感できること
そして、対象が特定のファンではないところも徹底してる
今回は一郎さんが長い療養期間をとった後の初ツアー
客席からは、頻繁に
「おかえり!!」
の声援が飛ぶ
でも、一郎さんはそれに応えない
「ただいま!」
をおっしゃるのは、あくまでも一郎さんのタイミング
一万人の会場で、もしメンバーさんが誰か一人を相手にしたら、会場にいるほかの9,999人の中には
「自分に向けてではない」
と感じて寂しくなる人もいるだろう
(私自身、この傾向があると自覚している)
個人的には、ほかのファンの
「おかえり!!」
は嫌いじゃない
自分も小さな声でおかえりって言ったり、涙で言うどころじゃなかったりする
だから、自分の気持ちも代弁していただいてるように感じてる
でも一郎さんが特定の一人に返したら、どうだろう?
その瞬間、一人のファンと一郎さんの会話だと感じるような気がする
そこに私の気持ちが入り込む余地はなくなってしまう
会場のファンと正面から向き合う
でも特定の個人ではなく、あくまでその場に居る一万人の個人に対して
これを徹底してらっしゃる
ファンを区別しない
あぁ、これが心地良さの理由なのか
自分も含め、
「サカナクションは誰をも受け入れてくれる」
という安心感に繋がっているのか
とても、納得しました
ときどきSNSで見かける
「アーティストさんが会場全体のざわつきに応えるのは良いけど、誰かの言葉を拾うのは嫌」
という人の気持ちも、やっと自分なりに説明がついた
一郎さんの煽りは、その場にいるファン全員に対してのもの
当然、自分も含まれる
つまり一郎さんは私とも向き合ってくださってる
これは嬉しいでしょう!
大好きな一郎さんが、向き合ってくださってるのだから!!
たとえそれが、一万分の一だとしても
もちろん、ほかのアーティストさんのライブは違う雰囲気だろうから、今回の納得は、サカナクション限定の可能性も高い
サカナクションとソングバーズ以外のライブにほとんど行かない自分の納得なんて、1mgの重さもない
ただ、自分に投げかけられた問に答えが見えてすっきりしたので、記録しておこうと思う
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同時に思うのは、
「一郎さんは孤独だろうな」
ということ
寂しがりやの面も持ってらっしゃる一郎さん
きっと「おかえり」の声援は嬉しく感じてらっしゃると思う
それでも孤高の人としてステージに立ってくださってる
ファンを誰一人として不快にさせないために
大きなバンドだから仕方ない面もあるだろうけど、一郎さんはお辛い部分もあるのではないかな?と思ったりする
いちファンの勝手な想像
だから、いちファンとして勝手に一郎さんの幸せも願ってる
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「ファンを区別しない」
から、職場の
「部下を区別しない」
が頭の中で繋がった
もちろん職場では、実際は区別している
新人には手厚さ
多くの業務を引き受けている人には尊敬と労い
弱っている人には細やかな面談
などなど……
ただそれは、その状況になったら誰でも受けるもの
状況による区別であって、個人による区別じゃない
(「その状況になるのは個人の能力とか性格だから、結局は個人による区別」というツッコミはご遠慮くださいますようお願いいたします)
これって、管理職になるときに叩き込まれること
これができない人が上司になったときは、職場は間違いなく荒れた
つまり、ファンに対する一郎さんのような上司なら、きっと職場の雰囲気は良いだろうなっていうこと
……でも実際は、一郎さんもメンバー皆さんも、チームサカナクションの皆さんも、妥協を許さない変態集団
(めっちゃ褒めてます)
ヘタレ社会人の自分、一緒に仕事したら秒で消炭になる自信がある😂
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