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思惟#3/視点や思考を解き放つ

一昨日、お世話になって人が退社された。私の方がその会社を先に旅立ってしまったが、多くを教えてくれて大変お世話になったので昨日メールでお疲れ様でした&新しい生活楽しんでくださいと伝え、LINEIDを伝えた。早速LINEで返信きたので何度かやりとりした。

その人から多くを教わった中で一番響いてるのが「視点や思考を解き放つこと」だった。

「俺は世の中、5人介せば誰にでも会えると思ってる。だからトランプにも会えるんだよね!」

と言ったことがあった。え?、、ん???自慢かよと思って聞いてると、

「例えば、知り合いをたどればトランプに会えるのよ。いいかい、まず俺の仲良しの〇〇さんて人がいてね、その人の会社社長〇〇さんを紹介してもらって、そこからソフトバンク孫さんの弟さんにも繋がってる。それから孫正義社長に繋げてもらえればあとはトランプに会えるでしょ。ほら5人目でトランプに会える。」

と言う。私は「ふーん、そうですかー(自慢ね、はいはい。すごいですねー)」と聞き流すくらいの勢いで返事してしまった。

「これって何が言いたいか分かる?俺がすごいツテを持ってるってことじゃないから。あなたも俺を経由したら6人目でアメリカ大統領に会えるってことを言いたいのよ。」

と私に言った。

「そんなこと言われても、って思うかも知れないけど、それはあなたにトランプと会う理由がないから。”本気で強く望めば会える”ってことだからね。あなたにもトランプにもメリットがある話なら絶対会える。だからできることから考えるという思考をせばめちゃいけない。やろうと思えばできる範囲って意外と広いのよ、と言いたいの、俺は」

また、別の日には

「ちょっとPCで”ミニチュアカレンダー”って検索してよ。そうそうそれ、俺好きなんだー。この田中タツヤさんて人2011年から毎日ずっとこれ撮り続けてるの、毎日よ毎日。その〇月〇日見て!これなんか最高だよねーポップコーンが雲でなんて思いつかないよね(テンションあげ)」
と言ってた。確かにセンスあるいい感じのかわいらしさ面白さがある。私も一目で惹きつけられた。

「それでね、これまた俺が言いたいのはこの写真みたいに、視点を変えて物事を見てみてってこと。あなた最近辛そうにしてるじゃない。仕事で成果出せない、思うように進まないって色々あると思うけど、見方変えれば今の悩みなんてと思うことがあるかもしれない。もっとこっちの方が大事だなと思うこともあるかもしれない。一個人の視点なんて一方的でしかないんだからこの田中さんみたいに極端に視点を変えてみると見えなかった別のものが見えてくるんじゃないかなと俺は思うんだ」

この時は泣きそうになるのを堪えた。思い出すと今でもジーンと来る。

やはり、何か考える時にはこれまでの延長でしか、見聞きした範囲でしか、思考が動かない。ましてや行動なんてこれまでやった範囲でしか選択肢が出てこないもの。

この教えの影響もあり、今私は「今までの延長線で考えるんじゃなくて、一旦すべてを無にする」ことをしている。

とりあえず無にして感じることは、日常を変えると見えるものが変わってくる、ということ。言葉にすると非常に月並みだが、生まれてからこんなに季節を感じたことなかったし、近所なのに通ったことない道や知らない公園があることも知った。マンションや近所に住んでる人にも会うようになって地域の人たちを知った。そして呼吸なんて自分史上一番深い気がする。数年前まで仕事に熱中してた時期はやりがいがあったし、達成感やチーム連携、助け合いは楽しかった。でもそれとは全く違う感覚で過ごしている。外起因で自分に向かってくる仕事ではなく、自分の内からてくる欲求を探している。内向きの矢印は本当に慣れてない。何かを問いかけないと出てこないし、問いが抽象的だとぼんやりとしたものしか出てこない。なんとも面倒な存在だ。

解き放った先には無があり、無から湧き出るものを知るにはこんなに難しいのかと日々格闘中。色んな問いを向けるものの、答えにくくて、質問自体なかったことにしている。
「もし自分が何者にもなれるとしたら何になりたいか」「願いがひとつ叶うとしたら?」、、、あのね、こんな問いじゃ出てこないんだよ悲

問いを研ぎ澄ましたい。。


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