HSPの仕事を選ぶ基準
こんにちは、美以です!
今日は近年耳にすることが増えた『HSP』の仕事を選ぶ基準についてお話したいと思います。
さて、みなさんは仕事を選ぶ上で何を基準にしますか?
福利厚生の充実度?
仕事内容?
立地?
将来性?
仕事を選ぶ基準って本当にいろいろありますよね。
また、その時の状況によりこの基準も変わっていくかと思います。
例えば、新卒の時と転職の時です。
転職の時は新卒の時と違い社会人を一度経験しています。
中には変わらない人もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方が転職時の方がより具体的な基準になっているかと思います。
そうなると新卒時と転職時では選択の基準が違いませんか?
では、一般的に繊細というか敏感なタイプといわれるHSPの人は、どんなものを基準にするのでしょうか?
※今回は長めなので興味のある項目に飛んでいただいても大丈夫です。
HSPとは
さて、今まで知っている前提で進めていた『HSP』ですが、ここで改めてその性質を記載しておきます。
HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、感受性が高いがゆえに繊細な気質を持った、内向的な人を指します。
具体的には下記のような特徴を持っています。
相手がどのような気分なのか気になって仕方がない
身体に触られるのが苦手
明るい光や交通音、時計の針の音が気になって眠れない
想像力が豊かで、空想にフケることが多い
短い時間で多くのことをするのが苦手
他人の気分に左右される
大きな音にびっくりしたり、不快に感じる
競争場面や見られていると、いつもの力を発揮できなくなる
忙しい日々が続くと、刺激の少ない場所に逃げ込みたくなる
…など、他にもありますがこのような一見すると「神経質だなぁ」、「内向的だなぁ」と思われる性質です。
また、繊細ゆえに疲れやすく、ロングスリーパーの人も多いというのも特徴的ですね。
HSPだと気が付くまでは、自分の気質に苦労する時が多いです。
かくいう私自身も、対処法が分からず本当に苦労しました。
ただ、HSPと自覚してからは折り合いをつけるとともに、自分で選べる仕事に関してはきちんと軸を決めて探すことが出来るようになりました。
では、本題の仕事の選び方を紹介します。
1.時間が規則的かどうか
出来れば終業時間もですが、なるべく始業時間は一定の職場の方がストレスを感じにくいです。
たまの出張やイベントなどで始業時間が通常より早くなる分には構いませんが、三交代やシフト制だと生活が不規則になりオススメをしにくい就業形態です。
また、転勤が少ないや出張が少ないなどいつもと違う場所で生活をすることを少くする、避けることも大切です。
規則的ではないことを絶対に避けるべきとは言いません。
ただ、寝付きが悪くなる、光や音に敏感になるなど生活に慣れるまでの時間が他の人より掛かるかと思います。
2.ノルマの有無
ノルマはHSPの人だけでなくても気にする項目です。
新卒の際に学校の相談室でも、『必ず確認してほしいポイント』として教えていただいたのは覚えています。
では、なぜHSPの性質を持っている人はより気を付けなければならないのでしょうか?
それは先に挙げた特徴である『競争場面や見られていると、いつもの力を発揮できなくなる』に起因します。
基本的にこの性質の持ち主は、差はあれば根本は真面目な人が多いです。
そのため、仕事の中でも特にノルマがある業務に携わると一生懸命になります。
ただ、特徴のとおりに自分の力を発揮しにくい、もしくは目標を達成は出来てもどこか無理をしてしまうのです。
そして、それは限界を迎えて転職のきっかけになる場合もあります。
もちろん、HSPでも当てはまらない方もいます。
なので、全ての方に当てはまるというわけでもありません。
あくまでよくある傾向の一つです。
ただ、多かれ少なかれノルマという重石に対して、HSPではない人と比較すると格段にやる気より負担に感じやすいことが多いです。
そのため、自分がHSPじゃないかな?とか少しでも感じたらノルマの有無は確認することをオススメします。
3.一人になる時間があるか?
一見すると「は?職場だと無理じゃない」と思うかもしれません。
私もそう思います。
そのため、これは文字通りの1人ではなく、下記の2点のどちらかがある環境かどうか?ということです。
少しの時間でも周囲の目を気にせずに仕事をする環境があるか?
自分のペースで仕事をする時間があるか?
この2点は入社しないとわからない部分でもあります。
ただし、転職で社内見学や面接で一日の流れ、社員の動きなどで雰囲気を感じ取ることは出来ます。
そして、一人になる時間は何も仕事中でなくても構いません。
昼休憩でも一息つくには十分な時間です。
また、自分のペースで仕事をする時間があるかどうかも就業中の全時間じゃなくても構いません。
企業によっては注文の締め時間といった時間的な基準を設定しているところがあります。
そういった企業だと締め時間後は自分のペースで業務を回せる場合もあります。
もちろん、新人の場合や二重三重で仕事を依頼されると自分のペースは難しいです。
それはどんな会社でも同じだと思います。
「自分のペースで業務を回すって何?」と思う場合は、業務内容で優先順位を付けて取り掛かってみましょう。
それはもう立派に自分のペースで仕事をしていることになります。
そして、周りに監視されずに仕事が出来るかどうかも大切です。
周囲の視線や他人の感情の機微に敏感なタイプなので、周りからや後ろから見られていると普段出来る完成度まで急に達することが出来なくなる時があります。
そのため一時的にでも、周囲の目を気にせずに仕事をすることが出来る空間を確保出来そうか確認することも大切です。
(今思えば、コロナ初期の業務机ごとに設置されたつい立ては、視線を感じずに幸せな最高の空間で仕事をしていたと思います…)
もし、それすら許されない環境なら先述した1人になる時間を見付けられそうかを考えてみることをオススメします。
4.役割が明確に決まっているか
これはいわゆる一括りに営業職、事務職などではありません。
私の経験が事務職しかないので、事務職の場合でしか説明できませんが…
事務職と一口に言っても専門とする業務内容は多岐に渡ります。
大きくわけても一般事務、営業事務、経理事務、人事事務、総務事務…などたくさん種類があります。
また、営業事務のなかでも顧客対応が有る業務やコールセンターに近い業務などと営業事務という一つの枠組みにしても業務内容は企業ごとに違います。
HSPの人は想定外のことが苦手なため、自分の専門じゃない分野や入社当初に予定していた範囲以上の業務を回されるとストレスに感じやすいです。
そのため、自分の受け持つ仕事の範囲を募集要項だけではなく面接でもきちんと確認する必要があります。
想定外の仕事を受け取らないためにも、自分の考えている業務範囲と実際のものの差がないことが仕事を選ぶ上で大切になります。
5.直感
「おいおい…」と感じる方もいるかと思いますが、これはHSPの性質として「感覚の鋭さ」からくることであります。
こんな体験はありませんか?
・一回話してみて「あ、この人苦手だわ」と感じる
→結果的に改善することがない。また、当たり障りなく接することもわりと難しい。
上記に挙げたようなことは、誰でも似たような体験を多少はしているかと思います。
ただし、HSPの人はこの体験が人より多いかと思います。
私はこの直感を信じずに「社会人なんだから誰とでも当たり障りなく接しよう」精神で入社した会社は、1年足らずで退職しています。
逆に直感を信じて入社した会社は4年以上続いています。
ちなみに人だけではなく仕事でいえば業務内容も同じくです。
恐らく同じような性質を持つ人は、多かれ少なかれ直感を信じようと思わざるを得ない経験をしているのではないでしょうか?
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今回挙げた選び方の4つは、どんな人でも気にするポイントではないでしょうか?
誰もが気にするポイントを更に注意深く気を付けなきゃいけないのがHSPの性質なのです。
また、他にもHSPの人は仕事を選ぶ際に気を付けているようにしているポイントはたくさんあります。
例えば、電話対応が多いかどうか、スピード感を求められないか、人を采配するか…などです。
実は、私は3回も転職しています。
もちろん大きな理由は3社とも異なります。
ただ、3社とも共通するのが5の「直感」も理由の1つに入っています。
それは、面接時に「ダメだわ…」と感じた人と業務で関わり、入社後も印象が変わらなかったということです。
自分の性質に気が付いた3回目の転職からは、今回あげた4つについては特に気をつけるようしました。
たまたまかもしれませんが、今のところ続いています。
本当に長くなってしまいました。
もし、あなた自身がHSPの性質を持っていたら、今回の記事が少しでも参考になったら嬉しいです。
では、また次の記事でお会いしましょう。
またねー!
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