潜伏記 2021.5.29
一番底だと思っていた2014年、その後2015年を経て全てが弾けとんだ2017年が本当の本当の底だと思っていた。
2018年から始めた小さく積み上げたものが儚くつぶれ、全てをうしない、一番欲しくないものがまた戻ってきた。
起き上がることもできなくなった2019年。
2019年の終わりにどうにか、蜘蛛の糸を見つけてしがみついた。
2020年の3月頃にまた爆弾が落とされて、なすすべも無くなった。
元々始まってもいなかった人生を、壊れるだけ壊して、人間の形になる前に壊れたままツギハギだらけで、生きてきたのだが、本当の本当に破壊され尽くした出来事が2014年だったのだと、今ようやく腑に落ちるなど。
2014年に私は多分完全に壊れてしまったのだろうし、人間の形になれないままで、それらしい形に修復することもむずかしいという状況であるのだが、それでも、まだもう少し生きなくてはならなくて。
壊れているけど、こわれていることすら許されない自分という物体を抱えて、絶望すらも許されない、絶望すら超えた世界に一人落とされたような苦しみにもがいていた。
人生の長い時間をずっと苦しみに没入していたつもりだったけど、自分の苦しみをわからずにやり過ごしてしまっていたのかもしれない。
もう何もないのに、まだなにを恐れているのだろう。
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