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あの時と、今の私は違う。…の、広告。
過払い金請求の、司法書士法人中央事務所の広告みて膝から崩れ落ちたよ。小野真弓が出ているじゃんか。
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彼女は、平成一桁より前に生まれている人ならしっている「アコムのお姉さん」だった人だ。あたかもアコムで働いているOL風味で「アコムに行けば会えるんじゃないか?」「本当にアコムの社員なんじゃないか?」という、等身大の親しみやすい笑顔で人気だった。
言えばアコムの人≒小野真弓。
ハムの人≒別所哲也、的な。
で、20年経って「あの時は悪かったねー」的な悪びれは微塵も見せず、
過払い金請求した人は「中央事務所へ」だって。その「しれっと感」と天然の図太さ。私、何もしらないでやってましたのでー。という事か?
これはあまりタチがよくないと思うよ。昔世話になった広告主が「いっぱいもらってたから、取り返しましょうね」という側に回るってことだ。
むかーし、ドコモの携帯にしばらく出ていた織田裕二が、その後割とすぐにAU(IDO?)のCMでに出て「携帯変えたんだ、すげーつながる!」みたいな、表現の広告をしていて、その後、広告業界から総スカンでしばらく広告契約なかった(今もないか)のを思い出す。
この辺のやりかたで、うまいと思ったのはウィスパー。
昔、横に羽があってうっすーい作りの生理用品って画期的だったんだけど、その最初の黒船がウィスパーで、
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荒木美由紀≒ウィスパーに出ている人、という感じだった。
そのウィスパーって、もう生理用品でなく、軽失禁用の商品にシフトするってことで、再度彼女を起用した。
→この広告をみて、ウィスパーの生理用品を使っていた女性が、おばさんになった昨今、もう一度「軽失禁用ライナーつかって!」ってことでCMに起用されたわけだ。
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こういう作戦はいいよね、と思う。
ちゃんと考えているし、クライアントを傷つけない。
広告の出演契約は慎重でないとならないと思うのだ。
とある女優さんに、製薬会社のCMのオファーを出したら「すごく出たいし、コンテも面白いのですが、夫が競合のCMに出ているので」という理由でお断りの返事があったりした。
また、とある俳優さんにも打診したら、長らく別のメーカーさんのCMでお世話になっていたので、競合ではないのですが似ている商品なので、ご迷惑はかけられないため、辞退します。というのもあったな。
出演しているタレントが不祥事するケースも、クライアントのほうが不祥事するケースも(最近だと悠香の石鹸とか、小林製薬とか)あるわけで、
その分、良い契約を何年もしたクライアントについては、
義理を尽くしたほうがよいのではないか?と思うんだけど、
まぁ、私のアタマが昭和なのだろうねぇ・・・