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「ゴール達成」をゴールにすると失敗する

前回の記事で、ぼんやりした夢を明確なゴールに書き換える方法をお伝えしました。みなさん、明確なゴールを手にすることはできたでしょうか?

https://note.com/miinako/n/n7ed6c761ff1d

ここで衝撃的なことをお伝えします。

それは、「ゴールを達成すること」を目的としてはいけないということです。

「ゴール達成」にばかり目を向けていると、あなたのこれからの道のりは、暗くて辛いものになるでしょう。

頑張っても思った通りの成果が出なくて諦めてしまったり、達成できても満たされなかったり、または本当に大切なものを犠牲にして後悔することにもなるかもしれません。

ゴールを立てることの背後には、私たちがより充実した人生を送るための大切な意味があります。

今日は、「ゴールを立てることの本当の価値」について考えてみましょう。



ゴール達成を目的にしてはいけない理由

なぜ「ゴール達成」を目的にしてはいけないのでしょうか?
それは、ゴールに執着し過ぎて、本当の目的を見失ってしまう傾向があるからです。

執着は次のようなデメリットをもたらします。

◾️達成できないと意味を感じない
目標達成しなければ、今までの努力が全て無駄だったと思ってしまうことがあります。それを経験すると、ゴール設定すること自体に意味を見出せなかったり、立ててもやる気が伴いません。

◾️大切なものを犠牲にしてしまう
ゴールにしか目が向いてないと、自分自身の健康や人間関係といった他の大切なものが後回しになることがあります。仕事やお金のゴールはいつでも何度でも挑戦することができますが、健康や人間関係のヒビは、時に取り返しのつかない場合もあるので要注意。

◾️途中までの道のりが苦しい
未来ばかり見ていると「今」を見失い、日々の生活を楽しむ余裕が無くなります。ここで頑張りすぎてしまうと、最悪の場合、精神を病む恐れがあります。

◾️達成できても一時的な喜びしか得られない
見事ゴールを達成できた時には大きな喜びが得られますが、そのようなドーパミン的快楽は長くは続きません。成果でしか喜びを得られない人は、より刺激の強い快楽を求め続けるようになることがあります。


このように、山頂のゴールだけに意識を取られすぎると、そもそもなぜそこに向かうのか、という本質を忘れてしまいがちです。

山登りの目的が山頂に行くことであれば、ヘリコプターを使って行けばいい話です。でもそれでは全く意味がないですよね。

山登りはそこに行くまでのプロセスに価値があるのです。


ゴールまでのプロセスが私たちの人生にもたらすもの

では山頂までの道のりを辿ることで、どんな良いことがあるのでしょうか。ゴールを掲げる本当の意味、それは日々を豊かにし、自分を成長させることにあります。

◾️日々の喜び
私たちは、目的を持たずになんとなく毎日が過ぎていくことへ不安を感じることがあります。

そんな生活に、方向性を示してくれるのがゴールの役割。

人間は、「自己決定」に価値を感じる生き物です。
自分で決めたゴールに向かって、意図的に日々を過ごせることに、大きな喜びを感じるのです。ゴールは、私たちが日々を意識的に生きる助けをしてくれます。

◾️自己効力感の向上
ゴールに向かうためには、連続的な小さな行動が必要とされます。

その小さな成功体験を積み重ねると、「自分は目標を達成できる人間だ」と感じる「自己効力感」が養われます。

高い自己効力感を持っている人は「自分はできる」という自信を持っているので、やると決めたことを着実にこなしたり、ルーティンを維持するのが得意です。また少し難しいと感じるようなことにも、恐れずに挑戦することができます。

◾️将来の可能性の広がり
目標に向かって、自己効力感を養いながら挑戦していくと、人は早いスピードで成長していきます。

自分自身のことがよくわかったり、スキルやリソースが増え、経験が豊かになるのです。

成長すると、より大きなことがより簡単に達成できるようになり、人生で本当にやりたかったことを叶えていく自信と力が備わります。


幸せは山頂にあるのではない

過去の私は、幸せとは頑張った先の未来(ゴール)に待っているものだと思っていました。

だから「ゴールに辿り着けるまでは幸せではない。今はどれだけ苦しくても、自分を家庭を犠牲にしてでも、幸せを掴むまでの辛抱だ。」

そのようにどこか遠くばかりを見て、毎日を耐え忍んでいた時期がありました。

しかしそのような捉え方では、一生幸せにはなれないとある時気がついたのです。

幸せとは未来であなたを待っているものではなく、今この瞬間もあなたの心の中に静かに流れるもの。

それは、あなたがこの世に生まれてきた時から死ぬ瞬間まで(もしかしたら死後の世界でも)、時に水流を変えながら絶えず流れています。

幸せとは、その小川のせせらぎを楽しむことです。

そしてゴールの役割は、その小川の側にいる私たちの心を、明るい未来への期待で満たし一歩ずつ前進させることです。


まとめ

ゴールに捉われてはいけません。

「方向性を持って今日を意図的に生きるため」の指標として、ゴールを活用してください。

ゴールは達成することよりも、それに向かうプロセスから得られるものこそが、本当に大切なものです。

これから始まるあなたの長い道のりで、それを決して忘れないでくださいね。


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自己紹介:デイビスみなこ /NBHWC認定ウェルネスコーチ
コーチがサステナブルなビジネスを築きながら、クライアントの成長にコミットするために有益な情報を配信しています。

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