「夢物語」を「実現するゴール」に変える
今日は、ぼんやりとした夢を、実現可能なゴールに書き換える作業を一緒にやっていきましょう。
夢とゴールの違いがよく分からない、という方は前回の記事をご参照ください。
この変換作業をすることで、夢が一気に現実味を帯びてきますよ。
📗この記事は、コーチングを仕事として進めたい方に向けて書いています。こちらのマガジンにまとめていますので、ぜひフォローしていただければ幸いです。
夢をゴールに変える3ステップ
ステップ1: 優先したいものを1〜2つに絞る
夢がたくさんある場合、複数のことを同時にこなすのは大変です。
狙うものが多ければ多いほど、意識とエネルギーは分散され、 成果が出るのにより多くの時間がかかります。
思ったより早く結果が出ないと、私たちは、やる気を維持しにくくなります。
そのため、目標は一度に1〜2つに絞り、それに集中する。
そして、結果が出てから次の目標に移る方が、 自己効力感(自分は目標達成できる と信じる思い) が高まり、結果的に多くのことを達成しやすいです。
優先順位をつける時は以下のようなことを参考にしてみましょう。
自分にとって重要なこと
緊急性が高いこと
今のライフステージで取り組みやすいもの
今持っているリソースで取り組みやすいもの
自分の特技を活かせるもの
長期的なゴールと一致しているもの
例えば同じ女性でも、30代の育児期なのか、50代で子供の手が離れた時なのかによって、優先したいものは大きく変わるかもしれません。
「今の自分にとって最も大切なものは何か」を軸に考えてみてください。
ステップ2:測定可能で具体的な言葉に変える
次はぼんやりした言葉を、はっきりと明確な言葉に変えていきます。
例えば「人を幸せにするコーチになりたい」「コーチングを仕事にしていきたい」などの夢は抽象的で、どうなったら達成したと言えるのか、 はっきりとしたイメージが湧きません。
すると、そこに行くまでのアクションプランも立てづらく、行動しにくくなります。
具体的に何がどうなったら嬉しいのか、 他人にもはっきりとわかる言葉で明確に書いてみましょう。
ステップ3:期限を設定する
やりたいことを明確にするのと同時に、それを達成する時期も決めましょう。
期限がないことに対して、 私たちは優先意識を持って取り組むことがなかなかできません。期限を設定することで緊張感が生まれ、行動を後押しできます。
ステップ2で描いた ゴールはいつまでに達成したいのか。
場合によっては、「3年後」「2030年までに」などのように、期限を先に設けた方が、ステップ2が考えやすいこともあります。
いつまでに、どうなりたいかを具体的に決めましょう。
ゴールに書き換える際の重要なコツ
上記の3ステップで、夢はゴールに書き換えられますが、注意点があります。
それは、ゴールの難易度を上げすぎないこと。
夢は制限のない大きなものでいいのですが、期限を伴うゴールは、実際に行動しなければいけませんので難易度は高すぎない方がいいです。
難しすぎると、やる気が起きなかったり、必要以上の苦しさを伴い、最悪の場合、バーンアウトや鬱など、メンタルにダメージを受けることもあるからです。
下の目安を参考に、期限が近いものほど難易度を下げてみてください。
難易度の目安
人生:制限のない、自由で大きな夢やビジョン
10年:ライフステージに合った自由で幅広いビジョン
3年:挑戦を含む、実現可能性のある具体的なゴール
1年:いくつかの勇気ある挑戦で、前進を生み出すゴール
1月:意識的に取り組みを試せる目標
1日:少しの工夫で確実にできる小さな行動
人生を枠で考えると、ビジョンに制限をつけて可能性に蓋をするのは非常にもったいないことですが、1日単位になると、できることはほんのわずかです。
逆に言えば、心に大きな指標(夢)を持って、毎日「ほんのわずかな行動」を続けるだけで、5年、10年、20年後の可能性は無限大に広がっていくということです。
ヘルスコーチを目指すシングルマザーAさんの具体例
では上記で説明した内容を、ヘルスコーチを目指すシングルマザーAさんに例えて、夢をゴールに変える流れをご紹介します。
◾️Aさんについて
30代女性
5歳の子を持つシングルマザー
事務職の時短勤務
読むことや書くことが好きで、過去にブログを運営していことがある
◾️Aさんの夢
自由な働き方を手に入れる
人に感謝されてお金をいただく
クライアントを健康で幸せにする
英語で活動する
本を出版する
自分が成長し続けられる仕事を得る
ビジョンを鮮やかに描いてみると、自分で発信をして、共感してくれるお客様にサービスを提供してみたい、という思いが出てきました。
◾️Aさんが今優先したいこと
シングルマザーであるAさんにとって今最も重要なことは、「子供との時間」と 「安定した収入」。現在時短で勤務している仕事が安定した収入をもたらしてくれるので、少なくとも3年間は辞めないつもりです。
その間に、コーチングスキルを身につけて、3年後に会社員を辞めれるよう、今は基盤を整える時期。時間を捻出して、平日1時間、週末2時程度なら起業準備のための時間を生み出せそうです。
そのため、以下の基準で優先順位をつけました。
時間の自由が効くもの
将来のゴールに繋がるもの
特技を活かす
◾️ゴール
今の状況と優先順位、さらに特技を踏まえて、Aさんは自分の夢を以下のような具体的なゴールに書き換えました。
6ヶ月後までにオンラインでコーチング資格を取得する
noteで自分の活動を記事にし、1年後にフォロワー100名を目指す。
少しずつクライアントを増やし、3年後にはコーチングで月商20万円を得ている。
これでぼんやりと抱いていた夢が、期限を伴うゴールに変わり、そのためにすべき行動の計画を立てやすくなりました。
まとめ
夢をゴールに書き換える方法は以下の3ステップです。
ステップ1: 優先したいものを1〜2つに絞る
ステップ2:測定可能で具体的な言葉に変える
ステップ3:期限を設定する
今週は、時間をとって、あなたが書き出した夢をリアルなゴールに書き換えてみてくださいね。
どんなゴールになったか、コメント欄かLINEで教えていただけると嬉しいです。
自己紹介:デイビスみなこ /NBHWC認定ウェルネスコーチ
コーチがサステナブルなビジネスを築きながら、クライアントの成長にコミットするために有益な情報を配信しています。
コーチ向けインスタグラムでも発信してます👇https://www.instagram.com/wellness.coaching.camp/