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やりたいことが見つからないあなたへ
ここ数週間にわたり、「ゴール設定」の大切さについて話してきました。
それを読みながら、やる気が湧いてきた人もいるかもしれませんし、もしかしたら心がざわざわした人もいるかもしれません。
人生で叶えたい夢やゴールが見つからなくて、がっかりする方は結構います。
あなたの心がどのように反応したかは、時間をかけて聞いてみないとわからないのですが、 多くの方とコーチングセッションをさせていただいた経験上、 ゴールへの反応は大体パターンがあると気づきました。
ゴール設定ができない人のパターン
目指したいものが何かわからない
今の生活に満足していてゴールが必要ない
本当にやりたいことは到底叶わないと思っている
挑戦が面倒、または怖い
ゴールに対してネガティブな反応を示す方はこのような理由が多いです。
一つずつ説明していきます。
1. 目指したいものが何かわからない人へ
「今の自分ではない何者かになりたいけど、その方向性が分からない」と悩む方はとても多いです。コーチングに出会う前の私もそうでした。
それは、見ているものが遠すぎるので、動けなくなっている可能性があります。
この場合のあなたの大きなゴールは「方向性を定める」より前に、「目指したいものを見つける」ことです。それは3ヶ月で達成するかもしれませんし、10年かかるかもしれません。残念ながら、どれくらいかかるかは分からないのです。
でも例えば「一年以内に何か一つ資格のための勉強を始めてみる」というゴールなら、自分次第で達成できます。
それが決まると3ヶ月後のゴールは「取りたい資格を決める」、1ヶ月後のゴールは「興味があることをリストアップする」などのように、達成できそうな目標に落とし込むことができます。
直線で、得たいものが得られる人生はつまらないものです。紆余曲折を経て結果を手にするからこそ、価値があります。
ゴールを設定するとは、その曲線上にある一つ一つの点を目指すことです。
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2. 今の生活に満足していてゴールが必要ない人へ
現状に満足しているのは素晴らしいことです。
あなたが新たなゴールを求めていないなら、もちろん設定する必要はありません。
ただ、満足しながらも何かを目指すという選択肢もあります。人は成長欲求があるので、何かしらの進歩を感じると生き生きするものです。
何も「年収二倍」や「社会貢献」など大きなことを目指す必要はありません。
例えば、「新しい趣味を見つける」「料理の腕を上げる」「運動習慣を取り入れる」など、今の生活の延長にあることも立派なゴールです。
少しだけ心が踊るようなゴールを持ってみるのはいかがでしょうか。
3. 本当にやりたいことは到底叶わないと思っている
ゴールを設定してもどうせ叶わない、と思うと心が苦しくなります。
でも「人間は実現可能なことしか思い描けない」という説があります。
つまり描いたゴールは、自分次第で達成できる可能性が高いということです。
私は仕事柄、クライアントやコーチ仲間などから夢を聞かせていただくことがとても多いですが、突拍子もないゴールを語る人にはまだ会ったことがありません。
自分が心から望んでいることは、行動すればいずれ現実になりうるのです。
100%必ず叶うとはいいません。でも、たとえ、期待通りにはいかなかったとしましょう。それでも、望みに近いところまで到達できたら、けっこう嬉しいものではないでしょうか。
一度きりの人生で、行動しない選択を取ることは、非常にもったいないことです。
4. 挑戦が面倒、または怖い
ゴールに向かうということは、自ら変化を生んでいくということ。
その過程の中で、努力したり、がっかりしたり、時にはリスクを伴うことだってあります。
人間の脳は変化や危険を嫌うので、その道のりに抵抗感を抱くのは自然なことです。
でもゴールまでの道のりは、そんな崖のような大変なものだけではありません。
小さな一段が頂上まで長く続く、階段があるのです。
そこを一日一段ずつ登るのは、誰でもできることです。
その階段を一つずつ登っていくうちに、あなたはだんだん自信と力を備えて成長していきます。
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歩いていくとやがて、道中でハシゴを見つけたり、誰かが空からヘリコプターでやってきて「飛び乗らないか?」と手を差し伸べてくれることもあります。
そのチャンスを掴むにはリスクが伴いますが、早くゴールに到達することができます。
勇気が必要なのはその時だけです。
十分に力が備わっていれば挑戦するし、備わっていなければまた目の前の一段を時間をかけて登っていきます。
だから、今の始める前の段階では、あまり心配しないで大丈夫です。
夢に向かって前進することで成長した数年度のあなたでは、持っている知識や経験値、人脈などあらゆる点で、今の自分よりアップグレードされています。できることが増えていたり、考え方も変わっています。
まとめ
以上が、ゴールへの拒否反応でよくある4つのパターンです。
これらに共通することがあります。
それは「ゴールのハードルを上げ過ぎている」ということ。
以前の記事で、「ゴールの高さの目安」をご紹介しました。
ゴールの高さの目安
人生:制限のない、自由で大きな夢やビジョン
10年:ライフステージに合った自由で幅広いビジョン
3年:挑戦を含む、実現可能性のある具体的なゴール
1年:いくつかの勇気ある挑戦で、前進を生み出すゴール
1月:意識的に取り組みを試せる目標
1日:少しの工夫で確実にできる小さな行動
あなたが達成したいゴールが大きくても小さくても、今日あなたができることが、とても小さな一歩であることに変わりはありません。
少しずつ、確実に前進しているという喜びと充実感を持って、進んでいきましょう。
📗この記事は、ヘルス・ウェルネスコーチとして働きたい方に向けて書いています。こちらのマガジンにまとめていますので、ぜひフォローしていただければ幸いです。
自己紹介:デイビスみなこ /NBHWC認定ウェルネスコーチ
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