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妊活〜妊娠中は特に避けたいトランス脂肪酸

「トランス脂肪酸は良くない」と聞いたことがある方も多いかと思いますが、これは女性も男性もすべての方に避けていただきたい油の種類です。

特に、体を整えたい妊活中と妊娠中の方には極力避けていただきたいものとなります。

トランス脂肪酸とは?

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トランス脂肪酸とは不飽和脂肪酸の一種で、天然の食品に含まれているものと、油を加工・精製する工程で工業的にできるものがあります。

天然のトランス脂肪酸
牛肉、乳製品、羊肉など、反芻(はんすう)をする動物からとれる製品に微量に含まれているが、健康上のリスクは無いと言われている。

工業的なトランス脂肪酸
植物油や魚油に水素を添加したり、高温処理することで作られる。健康上の害が多く、摂取には注意が必要。

なぜトランス脂肪酸が悪いの?

トランス脂肪酸は善玉(HDL)コレステロールを減らし、悪玉(LDL)コレステロールを増やします。そのため、体重増加や心臓疾患、癌など、生活習慣病のリスクを高めると言われています。

また排卵に悪影響を与えたり、男性の精子濃度を薄めたりすること、さらに、胎児の成長に害を及ぼしたり、出産後の赤ちゃんのアトピー症状や免疫力低下などの影響を与えてしまうなど、妊活中、妊娠中の方への影響も多く報告されています。

食品ラベルからトランス脂肪酸を見つける方法

日本の栄養成分表示にはトランス脂肪酸の含有量は記載されていないのですが、下記の表示がされているものにはトランス脂肪酸が含まれている可能性が高いです。

・マーガリン
・ショートニング
・植物油
・植物油脂
・植物性油脂
・加工油脂

また、ファストフード、フライドポテト、電子レンジ調理のポップコーン、カレーのルー、チョコレート、ビスケット、パン、ケーキ、スナック菓子などにも含まれていることが多いので、特に妊活、妊娠中の方は極力こういった食品を避けるようにしましょう。

アメリカのトランス脂肪酸事情

ちなみにアメリカでは2018年までにトランス脂肪酸(Trans fat)を廃止することになりましたが、2020年の今でも、まだトランス脂肪酸を含む多くの食品が市場に残っています。

アメリカではTrans fatの含有量が義務付けられいて、日本よりは分かりやすいのですがここで注意が必要。

含まれるトランス脂肪酸が0.5g per serving 以下の場合は"Trans fat 0g"と表示できてしまうのです。

そのため例え "No Trans Fat"と書かれていたとしても、原材料の中に以下の表示がされているものは避けるようにしましょう。
・Vegetable shortenings
・Margarines
・Hydrogenated oil
・Partially hydrogenated oil

最後に

現代の食事でトランス脂肪酸を完全に除去することはなかなか難しいですが、せめて妊活中から妊娠中の大事なときは、出来る限り良い食品を選ぶようにできたら良いですね。

今度は良い油の選び方についても記事を書こうと思います。ご質問などがあればコメントください。


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参考記事:
すぐにわかるトランス脂肪酸
トランス脂肪酸問題についてのQ&A
*妊活の為の食事療法 ~避けたい食材:トランス脂肪酸①~
工業的に製造されたトランス脂肪酸と天然に存在するトラ
ンス脂肪酸の違いについて

「植物油脂」はトランス脂肪酸?
トランス脂肪酸を避けるには?
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