マクドナルドとNFT「Doodles」がコラボ、ドリンク購入者にNFTを配布
米国マクドナルドがNFTコレクション「Doodles」とのコラボレーションを発表しました。アプリでホットドリンクを注文すると、先着1億人にDoodlesのNFTがプレゼントされます。NFTは「Doodles Stoodio」の着せ替えアイテムとなります。
🌈Doodles Stoodioとは?
Doodlesは2021年に販売された10000体のNFTキャラクター。StoodioというサイトでパーツをDoodlesに着せることで、誰でも自分だけのDoodlesキャラクターをつくることができます。パーツはアカウント作成時に引けるガチャで無料で入手することが可能。有料パーツはG-SHOCKやアディダス、ルービックキューブなどコラボで販売されてきました。それぞれ販売価格は10ドル程度となり、ランダムでパーツが付与されるのガチャ形式となっています。パーツはすべてBaseチェーンのNFTとして取引することができます。
今回のマクドナルドとのコラボでは、帽子やTシャツなどのパーツをランダムで入手できるようなります。
さらに、今回のコラボキャンペーンに参加したユーザーには、Doodlesが制作したアニメーション映画の視聴権も付与されます。この映画は24年夏にトロント国際映画祭でプレミア上映されたもので、リル・ウェインなど有名ミュージシャンも声優として参加しています。
🌈マクドナルドコラボのくわしい条件
・アプリ1アカウントにつき1回だけ参加可能
・米国のみ
・24 年 11 月 18 日から 12 月 31 日まで、在庫がなくなり次第終了
・Doodles Stoodioのアカウントが必要
コラボはタイムズ スクエアをはじめ、多くのヴィジョンでプロモーションされます。展示多くの購入者が、あらたにDoodles Stoodioのアカウントを経由してウォレットをつくる機会になりそうです。
🌈さらにコラボグッズも展開
コラボアパレルやピンバッジも販売されるとの発表がありました。グッズはマクドナルドのキャラクター・グリマスとのコラボのようにも見えますね。
ピンバッジは「デジタルではじまり、アプリ内で変化し自宅に送られる」と表記されています。こちらもブロックチェーンならではの体験が含まれていそうです。
コラボを記念したファレル・ウィリアムスらの新曲もリリース
Doodlesの最高ブランド責任者就任であるファレル・ウィリアムスとマーリー・ブルーの新曲が11月22日に公開されます。「♪goog mornin」という曲名からクリプトでよく使われる"GM"という挨拶が連想されます。
今回のコラボで米国の多くの方がウォレットを作成し、着せ替え用のNFTを手に入れることになりそうです。これまでのNFT事例を振り返っても、一般企業でのここまで大規模なNFTコラボはなかったように感じます。トランプ氏が大統領に就任し、米国がクリプトに対して開放傾向になったことで実施しやすくなった、という側面もあるのかもしれませんね。
🌈最後にDoodlesのこれまでの軌跡を振り返ります
Doodlesは、2021年10月のNFTバブルの初期に販売となりました。カナダ出身のイラストレーターBurnt Toast氏が描く、インパクトのあるキャラクターが話題となりました。
doodlesのビジョンは「web3で世界的なメディアとエンタメの世界のプロデューサーになること」です、キャラクターを広めていく活動を続けました。
2022年にはファレル・ウィリアムスがメンバーに加わり、音楽レーベルや映画などの展開を推進しました。
一方、2023年にはdoodlesの創設者のひとりがNFTの価格が下がり続けることに文句を言う購入者に「私達は、もはやNFTプロジェクトではない、一般にブランドを普及させるのだ。お金の話ばかりする人に使うリソースはない」と発言し、炎上したこともありました。
2024年には各企業とのコラボや、念願のアニメーション映画の制作、東京・渋谷パルコでもポップアップストアが展開されるなどグローバルな展開がおこなわています。
以上、Doodlesとマクドナルドのコラボレーションについてまとめました。米国限定での取り組みであり、日本で体験することはできないキャンペーンなのが残念です。これは私が知る限り、大企業と既存NFTコレクションのコラボレーションとしては最大級のものであるように感じます。これが実現した裏側では、ここ数年でのクリプトにおける技術的な進化があります。パブリックチェーンでのウォレット作成の煩雑さやガス代の問題など解消された結果、実現した取り組みともいえます。
今回のコラボで初めてNFTを入手し、Doodlesのキャラクターを知る米国の方々の反応が楽しみですね。
▼参考:McCafe × Doodles特設ページ
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