warpcastは儲からないからやめた方がいい
最近、クリプト関係のタイムラインを賑わしている #warpcast や #degen というワード。気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、わたしが3ヶ月ほどwarpcastにどっぷり浸かった結果、気づいたことを書いていきます。
▼入門編となる記事
さて…warpcastってなんなの?
X(Twitter)のような見た目のSNSです。Xとおなじように文字数制限もあり、写真や動画も投稿可能です。
他のSNSと異なる特徴を3点挙げます。
1. walletが接続された世界
warpcastに登録するとIDが生成されます。これはmetamask等にも登録できる秘密鍵を持つwallet addressとなっています。さらに、自身のつかっているwalletを接続することができます。
2.プログラムできる投稿「frames」
タイムライン上にプログラムできる投稿が可能です。トークンの配付、エアドロの抽選、画像加工、ゲームなどがワンクリックで実施できます。これもwalletが接続されたSNSだからこそ実現するものとなります。技術的にはwebサイトのURLがiframeとして投稿できるものです。
クリプトを触っていた方であれば、ワンクリックでFT/NFTが届く体験には面白みを感じられるかと思います。warpcastでは主にL2のBASEチェーンが活用されています。3月におこなわれたイーサリアムのデンクンアップデートにより、かかるガス代が大幅に削減されたため、送付側のガス代負担が軽減された効果がでています。Baseを発行したCoinBase社も協力しています。
またクリック以外にも、キーワードのコメントや二次創作のイラストを投下するとエアドロップされるものなどもあります。
これらのframeはwarpcast運営が投稿しているものではなく、個々のユーザーや開発者によるものとなります。
これまでのSNSは、運営側が新機能を準備して発表していくのが通常でした。しかし、warpcastではユーザーがどんどん新機能を開発して「おもしろいのできたよー」と投稿するため、毎日のように楽しみが増えていきます。
これが「自律分散的に進化するSNS」という特徴に繋がっています。
さらに $DEGENをはじめとしたチップ文化が活動を促進しています。
3. $DEGENとは
最近は、warpcastとセットで $DEGEN が話題となっています。「投稿していただけで数十万円分の $DEGEN が貰えた」といった成功体験が世界中で口コミを呼びました。
該当アカウントには毎日一定量のDEGENポイントが配付されますが、そのポイントは24時間で消失します。だからこそ、各アカウントが溜め込まずに誰かに送るというチップとして機能がうまく循環しています。
▼DEGENについての細かい説明は以下、別記事にまとめました。
$DEGEN はwarpcast内のコミュニティから生まれたトークンです。warpcastの運営が発行したものではありません。
さらに、DEGENのようなコミュニティトークンが続々と生まれています。
これらは一例となり、ユーティリティを持たないミームコインが山のように転がっています。「同じ思想や趣向を持つコミュニティがトークンで繋がる」という形が生まれつつあります。
warpcastはアプリケーションのひとつにすぎない
すこし専門的な話題となりますが、warpcastはFarcasterという共通基盤の中でのひとつのアプリとなっています。FarcasterのIDを活用してログインできるサービスが多数生まれています。
warpcastはまだ不安定となるため、サービスが落ちたりすることもあります。そんなときには別のクライアントに移動すれば投稿や閲覧ができます。分散型であるメリットを感じる瞬間になりました。
ここまでをまとめると、公式から提供されるサービスだけではなく、それぞれの開発者やコミュニティが自発的にあたらしい仕組みや楽しみ方を提供しているというのがwarpcastの新しい点となります。
さらに、$DEGEN によるチップ文化によりおもしろいものや便利なものを開発した方がマネタイズが可能になりました。素敵なイラストや共感を呼ぶ投稿、役立つ知識を投稿した人にも、チップによるインセンティブが発生しています。web3エンジニアだけでなく、サイト構築ができるエンジニアや文字やイラストの投稿者までSNSの発展に寄与できるというのが現状です。
ユーザー数はまだ世界で40万、そのうちアクティブユーザーは10万人程度とまだまだ小さな世界です。これはいわゆるアフィリエイトのインセンティブが小さいことにもよります。1人の招待につき付与されるのは1ドル以下のwarpポイントです。warpcastの新規登録のために年間5ドルの課金が必要というハードルの高さに、みあうものではありません。だからこそ、初期に開発者やクリエイターが集まり面白いものをつくる土壌ができたのかもしれません。
以上、warpcastの説明でした。
わたしはスタンスとして特定のトークンを推したくはありません。しかし、このサービスを語るうえで触れずには通れなかった点をご了承ください。 $DEGEN等の購入を勧めるものではありません。DEGENは購入しなくてもチップとして受け取ることができます!
以下、文中で途中で投稿した補足記事へのリンクを貼っておきます。