先進地視察 20220714~15 その① 埼玉県横瀬町
こんにちは。松田です。
実は去る7月14日・15日の2日間、視察に行ってました。
今回お伺いしたのは、埼玉県横瀬町、BIRTH-LAB、NEXsTokyo、の3カ所です。
今回は、埼玉県横瀬町についてです。
視察の目的
視察の目的は、大きくは2つです。
①コミュニティマネージャーについて
②場所の運営について
①は定義が難しいのですが、MiiMoにあてはめると、
『町のビジョンを理解した上で、「MiiMo」で町や町内外の人々と一緒に歩んでくれる人。』だと私は考えています。
上記の3カ所はそういった役割を果たしている人がいると聞いていたので、そういったところを見たいと思いました。
②は単純にMiiMoの運営に活かそうというところです。
MiiMoと似ているトコロ、似ていないトコロ
「よこらぼ」という代名詞的な取り組みがあり、「Area898」、「ENgaWA」といった場所はMiiMoにも通ずるところがあるなと、事前には漠然と考えていましたが、個人的にはそれを凌駕する衝撃的な日になりました。
最初に、道の駅や棚田など、町内の名所をご案内いただき、その中でボランティアによる町の人の活動が活発であることを教えていただく。その後、「Area898」に到着し、富田町長をはじめとする町の皆さんに歓迎いただきました。
「Area898」の隣には、「LAC横瀬」というコワーキングスペース兼宿泊施設があり、この2つの施設は元々JAの建物をリノベーションして、1つの建物の中に併設している造りになっています。そのため、「Area898」では学童保育の子どもたちが遊んでいる横で、町外からの移住者による高齢者向けスマホ教室が開かれていて、「LAC横瀬」では静かにパソコンを前に仕事をしている人たちがいるという風景がみられます。
全然雰囲気が違うスペースが、壁もない1つのスペースに共存しているおのです。これはMiiMoの1階に似ているところです。
MiiMoの1階の課題の1つとして、ホール側の活動によっては、コワーキングカフェで仕事をする人の邪魔になるということがあります(主に音)。MiiMoにはオプションで防音壁を設けることができますが、それだと閉鎖的な空間になるというデメリットがあります。それをMiiMoの1階と広さも変わらないスペースで、壁で仕切らずに解決できていると思いました。
町が求める繋がり
なぜ解決できているのか、ということを横瀬にいる間ずっと考えていました。ふと頭の中に浮かんだのは、横瀬町が行っている取り組みが実を結んでいるんだなぁということでした。
まず「LAC横瀬」には、コミュニティマネージャーという立場の人がいます。この方は厳密に言うと「LAC横瀬」の人ですが、もちろん「Area898」にいる人にも声かけはするし、その方の人柄がとても見える接し方をされています。抽象的な言い方になりますが、その方が上手くコミュニケーションをとることで、先ほどの課題をクリアできているのではないかと思いました。
夜には、LAC横瀬に宿泊中の皆さんや町長をはじめとする役場の皆さんと交流する場を設けていただきました。その中にも当たり前のように、コミュニティマネージャーの方はいらっしゃいますし、団らんができあがっていました。
他にも、地域おこし協力隊の募集は、ほぼすべてフリーミッションで行っているとのことでした。まず人を見る。ミッションがあって、それを解決できるスキルをもっている人であっても、ミスマッチが起きれば、それは双方にとって不幸になる。それならば、協力隊員が能力を十分に発揮できるように、「この人と仕事がしたい!」と思える人を探しに行く。実際に、隊員の方でも、当初やろうと思っていたのとは違う業務をされている方もいらっしゃるとのことでした。
話が散らかってしまいましたが、人の繋がりを創りにいくことで、いろんな人が集まってくる場ができる。いる人がずっと一緒なら、特定のコミュニティはできても、それ以外の人には寄りつきにくいものになることが多い。それならと、人が集まってくる仕組みをつくる。それが、「Area898」「LAC横瀬」であり、横瀬町のスタンスなのではないかと感じています。
スピード感がすごい
西武秩父線の横瀬駅の駅前に「駅前食堂ENgaWA」という食堂があります。この場所は元々駅の売店で、閉店するとの話を聞くや否や、町が動き、閉店と入れ替わる形で「駅前食堂ENgaWA」が開店したそうです。
このスピード感は、好機に備えていつでも動けるように準備していた町のアンテナの高さがあってこそだと思いますし、交渉に必要な下地があり、円滑なコミュニケーションと補助金に関する情報などが相まっての結果だと思いました。
自分なりの着地点としては、アンテナを張り続けることだと思いました。人でも場所でもなんでも、三宅町に取り入れられそうな話を逃さない。そして動くこと。最初にあったように、今回の視察は衝撃がすごかったです。
まだ、消化できていない部分も多いですが、しばらくはこの衝撃が抜けなさそうです。
次回は「BIRTH-LAB」編になります。