寝屋川のロックバンド・yonigeが新譜出すって!!
the asaminです。今日は雪でしたね~。おかげでアルコール買いに行こうと思ったのに行けなかったです。ノンアルきつい…やけ食いだあ!!
ところでみなさん、yonigeっていうバンドをご存知でしょうか。
大阪の寝屋川市出身の女性二人+サポートドラムのバンドです。こないだのCDJ(MOON STAGE)への出演を果たし、その後スペシャの列伝ツアー、ビバラ、メトロックなど大きなフェスへの出演決定が相次ぐ中、アジカンのトリビュート作品「AKG TRIBUTE」に参加することも発表されました。年明けからホントにビッグニュースが続いていてびっくりしていたんですが・・・
なんと!4月19日に5曲入りのEP盤のリリース&ツアーも発表されまして!!
さっそくAmazon行ってポチらなければですよ。
本題に入る前に少しだけ、私とyonigeの出会いについてお話してもよいでしょうか。
私がyonigeの「アボカド」という曲を最初に聞いたのは2年前の11月くらいだったかと思います。もうなんというか、ひとめぼれみたいな感覚でした。めっちゃいいじゃん?って思い、名古屋の栄あたりでやってる女子大サーキットというライブサーキットにでるという事で見に行ったんです。それが忘れもしない去年の1月8日。yonigeの出演はR.A.Dのトリでした。
確か私はTIGHT ROPEのwaybeeを見ていて、「あ、そろそろ時間かな」と思って隣のR.A.Dに移動したんですが、なにやら静かで。お客さんも全然集まっていなかった。なんかおかしいなと思い、受付をしてるお姉さんに聞いたら、「ごめんなさい。yonigeはこっちに向かってる途中で機材車事故があって。まだあきらめずに向かってくれてるけど、残念だけど間に合わないです。」と。その時の絶望感ったらなかったです。
12月に年末調整GIGでyonigeを見たときには、もう大人気になっていました。クアトロいっぱいに埋めてましたよ。
やっと生で見れて、やっぱりyonigeはめっちゃいいと思いました。ボーカルの牛丸さんがかっこよくてかわいくて声が少しハスキーで。ガールズバンドなんだけど、従来のガールズバンドのイメージを完全に覆しています。メロディセンスが半端ないのはもちろんだけど、なんかもうスター性があります。これから絶対名の知れたバンドになっていくと確信しています。
だから新譜出る前に、2015年の『coming spring』と2016年の『かたつむりになりたい』を復習しませんか、というのが今回のテーマです。全部解説するとめっちゃ長くなるのでかいつまんでいきます。
Coming Spring
このアルバムは、昔付き合っていた1人の男性との恋愛について歌ったものだそうです。
①(曲順)「さよならアイデンティティー」
さよならアイデンティティーよ
もう少し早く気づけたら
綺麗な君の目傷つけることもなかった
呆れるほどに痛かった
もう少し夢を見たかった
嫌いなその癖今じゃ全部愛せるから
これがサビの歌詞です。好きな人との別れを歌っていて、未練たらたらソングです。
「彼はすでに自分のアイデンティティーの一部だった」という表現です。彼氏とはいろんな思い出や経験や生活を共有するものですよね。少なからずお互いに影響を与え合っているし、いつの間にか相手が側にいないと何かが足らない感覚になる。そうすると、いつもの自分ではなくなってしまう。彼がいたことで「私」という人間が存在していたんだ、と気づいた女の子の気持ちを、うまく表しています。「嫌いなところも好きになるから戻りたいよ」という切ない恋が描かれてますね。
愛していた
恋していた
許していた
この詞で終わります。作詞を担当している牛丸さん、映画見るのが趣味だそうで、「私の男」で二階堂ふみが言った「私が許す」というセリフに感銘を受けていました。「許すっていい言葉だなあ…」とブログにつづっています。たぶんそれがこの曲に反映されたんじゃないかと予想しています。
③「アボカド」
YouTubeで一番最初に出てくるのがこの曲ですね。牛丸さんのかわいさが全面にでてるMVなので要チェックです。
私と別れて君はさ モデル級の美人と付き合ったし
心が砕ける音がしたしね そりゃもうバリバリバリバリバーン
衝撃の歌詞でしたね~。バリバリバーン。
アボカドという流行りの食べ物が、二人の浮かれた時間とその別れた後のギャップをうまく演出してると思います。
⑦「恋と退屈」
死に損ない死に損ない死に損ない死に損ない僕らは
希望をどこかで抱いてる
退屈なあの日々もどうにもならん君への想いも
全てぶち壊したかったの
こちらもなかなか衝撃的な歌詞です。叫ぶというか、ぶつけようのない思いを吐き出すように歌う姿に、かなり心打たれます。
アルバム全体を通して、ほんっとにイントロから引き付けられる曲ばかりです。これもだし、ここにあげれなかった曲も!!歌詞は失恋ものばかりですが、捨て曲がない傑作アルバムだと思ってます。
かたつむりになりたい
これ5曲入りで、最初の2曲がリード曲みたいな感じなんですけど、あとの3曲も歌詞がほんとおもしろいんですよね。だからどれをピックアップしようか悩みますが…
①「センチメンタルシスター」
センチメンタルシスターが許して
泣かせた君も救われる
センチメンタルシスターはそれでも
君の罪を許して救うよ
オーストラリアと日本のハーフである牛丸さんらしいと思うのは、外国人に対する偏見になるのでしょうか。。。日本でいうお坊さんだと思うんですけど。海外情報は疎いので現在もかよくわかりませんが、昔は教会に行って懺悔をして、許しを請うていたんですよね。通常神父さんに聞いてもらうんだと思うんですけど、歌ではシスターなんですね。
長く付き合って別れた相手に対しては、嫌なこともぜんぶ許してあげたいっていう気持ちもあるんですよね。でも許せない気持ちもあるしむかつくし不幸になって別れたこと後悔すればいいっていう。じゃあ私の代わりにシスター(神)が許してあげるよ、って、すっごい強がりだけどすっごい優しさを感じませんか。牛丸さんのこういうところが魅力ですね。
②あのこのゆくえ
散々恋したお嬢さん、愛する意味はわかったかい
そんなんわたし知らんけど
世間体とは君なのだよ
かたつむりって、雌雄同体の生物なんだそうです。
牛丸さんはブログで、「もう恋愛はできなくていいから、人にやさしくなりたい」と言っていました。そういう気持ちを表していると思われます。だから「散々恋したお嬢さん」とは牛丸さんご本人ということになります。まだ22歳だったような気がするんだけど…。
「世間体とは君なのだよ」は太宰治の「人間失格」ですね。
このように、牛丸さんが映画や文学を通して得た経験や言い回しを、どこの歌で生かしているのか研究するとおもしろいです。ちゃんとひとつひとつ意味がある。大半は実体験だそうですが。
④最終回
その場しのぎの笑顔も悪くない
所詮モラトリアムの集団が
騒ぎ散らかした三角公園に
ゲロを吐く最後
他のもいい曲なんですが、あえてラストはこの歌詞を。
年末調整GIGのライブを見たとき、牛丸さんに対して印象残ったのが
・一杯ひっかけてステージに上がってる
・間奏や歌い終わった後に、ステージにツバを吐く
という、ガールズバンドらしからぬ光景でした。そういう部分が伝わるかなと思い、ゲロを吐く最後で締めました。
さよならアイデンティティー、アボカド、センチメンタルシスター、あのこのゆくえの順で動画を載せておきます。めっちゃいいので聴いて!!今年の夏フェス、かなり出演するんじゃないかと予想してます。そしてyonigeいいー!っておもったら記事に「スキ」お願いします!多かったらまたyonige特集やります~!
『Neyagawa City Pop』 4/19 リリース!
ブログ・イラストの創作活動のため、たいせつに使わせていただきます!