尻をついて呑もう!
呑み会なら,星の数ほどやってきた。
心底呑んだくれたのもあれば,
どんなに呑んでも酔えないのもあった。
どうせ呑むなら,
仮面をとって,
鎧も脱いで,
剣も下ろして,
素っ裸になろうじゃないか。
ノーガードがいい。
本当はこんなにやさしい顔だったんだ。
見た目より,やつれてたんだな。
いろいろ無理してたんだな。
隠すのをやめてしまえば,
誰より強いも,誰より弱いもない。
みんな同じだ。
同じになれるんだ。
だから,
畳のうえに,
どかっと尻をついて,
たんまり呑もうじゃないか。
明日のことは明日心配すればいい。
目が覚めれば,それが明日だ。
覚めなければ,ただそれだけのことだ。