授業を構想する力,その先にあるもの
小中学校で先生になろうとしている皆さん
子ども達のために,いい授業をしたい!
ーそう願って下さっていることでしょう。
いい授業をするには,子どもの様子を見抜く力はもちろん,ご自身の指導力が必要とされてくるのは言うまでもありません。
「指導力」というと,
子どもの考えを活かしてどう出るべきか,とか
子ども達にどのように発問したらよいか,とか
そもそも,どう教えたらよいのか,とか
・・・
いろんな面がありますね。
どれも大切なのかもしれませんが,
私は,教材の本質を活かして授業全体をデザインできる「構想する力」(三木清先生)が最も大切であると考えています。
教え方も学び方も,その対象である教材あっての話です。
教材の本質を捉えることなく,教え方も学び方もあり得ません。
教材に子どもが出会い,そこからどんな力を身につけるのかーゴールを明確にしてこそ,授業がデザインできます。
デザインどおりいく必要もありません。
今日うまくいかなかったら,それをエネルギーにして,明日こそなんとかしようと授業を練り直すのです。
この繰り返しこそ,子どもの前に立つことが許されている教師の醍醐味であり,愉しみであり喜びです。
「教師」ーそれは終わりのない永い営みです。
目指すべき授業を自分で構想し,自分で今日やってみて,だめなら明日やり直す。
おそらく,それは授業だけではないでしょう。
あなたの生き様そのものかもしれません。
そうした凸凹だけど前を向いている姿をあなたの教え子達はじっと見つめています。
人生をこれから生き抜いていくためのモデルにしようとして・・・
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