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NYでお引越し!

実は諸事情あり、お引越しをしました。
その思い出の記録として、正直なこと・大変だったこと・などなど書いておきます。


なぜお引越しを?

夫の任期は最初から3年と決まっており、帰る日もほぼ決まっています。
そして2年が経過。家の更新の時期がやってきました。

ニューヨークの家賃はとんでもないことになっており、さらに高騰中で回りの友人もどんどん更新時に値上げされています。私たちもおびえていたのですが、意外にも値上げは1円もなし。正直なところ新しい家に引っ越す説もあったのですが、このニューヨークで値上げがないのはかなり良心的だということで更新・継続を決定しました。

が。「最低でも次の1年住んでください。住めない場合は違約金となります。もしくは自分たちで次に住んでくれる人を探してください」

こんな決まりがあるとは知らなかったのです。
現地の方と結婚した友人に愚痴ってみたものの「探せばたいてい次の人は見つかるよ」「見つかるまで空家賃(住んでないのにお金を払うこと)を払えばまぁいいんじゃない?」と軽いお返事。

これぞ、アメリカン。

違約金、日本なら10万・20万でもう仕方ないと思える金額がニューヨークでは仕方ない金額ではない上に「お支払いできるのか?」という問題まで発生します。ドルを多く持っていない駐在員には厳しいものがあります。

さらに。通常であればそういった問題は会社が負担してくれたり、任期がはっきり決まっていない会社の場合調整してくれたりするケースが多くあり、さほど今まで日本人駐在員の場合大きな問題になってこなかったのか…。私の夫の会社の場合はそんな負担はもちろんしてくれません。

これはもう、私たちの契約期間を受け入れてくれるアパートメントに引っ越すしかない、と覚悟を決めました。

この契約期間問題については本当に大ごとなので、もし今後アメリカに駐在する方がいたら、我々のようなミスをすることがないよう!

各会社の補填って本当にどこにどうやって費やされるか異なっていて、比べては仕方ないことはわかっているのですが、時々友人の話を聞いていいなぁ~と思うのは心の声です。(我が家はおそらく平均を取るしくみになっているので補填はいい方ではない)
留学帯同・現地就職・駐在帯同、各パターン色々なケースがあって、比べても仕方ないんですけどね。それでも物価高・円安もあってニューヨークは差が少ない方かな?(全員リッチになれない笑)と思いますが。

さて余談はさておき、引っ越し先の選定です。

選定

引っ越し先の選定は超重要。
すっかり主婦になった私としては、トレジョが近くにあること、危険のあまりない場所であること、日当りが良い場所であること、こんな所が最優先事項でした。特にトレジョは超重要。トレジョがないと破産します。

street easyというサイトが日本でいう各不動産は載っているSumoのようなもの。こちらで条件を選択し、その条件内で住みたいと思ったところにアタックします。
我々の条件としては
・1年以下の契約でOKであること
・日が当たること
・予算
・1ベッド(日本で言う1LDKみたいなもの)
・エレベーターあり
・ジムあり
・できれば洗濯機が室内についていてほしい…!(今はコインランドリーに通っている)

こんなところでしょうか。ちなみに1年以下の契約の場合は家賃が少々高くなってしまうため、かなり不利です。引っ越しを考える場合、うまく1年以上住めるようにしましょう…。

結果としてタイムズスクエアにあるアパートメントと、アッパーウェストにあるアパートメントの見学に行ってみることにしました。

日本と違い、同じ部屋を見ることはできません。まだ人が住んでいるためです。少しでも空部屋にしないためにずいぶん早くからマーケットに出すんですね。

タイムズスクエアから徒歩10分くらいの家。

お互いの家丸見えやん!
なんかすっごい落書きが見える。(笑)

う~ん、ちょっとなぁ。
ここに住んだ場合、最寄りのスーパーはWhole foodsになります。安いものもありますが、トレジョの方が安い。
夫「住む場所が変わると生活が変わるっていうじゃん。1回しかないアメリカ生活変えてみようよ。」
私「今住んでいるところからココにして何が変わるのさ。笑」
夫「使うスーパーとか!Whole foods行ってみよう」
ということで行ってみることに。

夫「ってか、whole foods高くね?ほしいものないんだけど」
私「そういうこと言う人はトレジョ使うべきだと思うし、トレジョの近くに住むべきだと思う。」

( `ー´)ノ!!!!!

では次。アッパーウェストにあるアパートメント。

まるで絵葉書のようなニュージャージの素敵な光景が広がっていました。

こちらは入った瞬間、溜息が漏れるほどの美しさ。
住むことを前向きに検討できそうです。
ちなみにここであれば、ウェスト側になるため夫のいう「生活が変わる」もだいぶあるような気がします。(NYはイーストからウェストを横断するメトロが非常に不便で、イースト側に住んでいる私の生活は現在ほぼイースト側で完結しています。)
おまけに近くにトレジョがある!
住むことを2人で前向きに検討してみましたが、なんと事前に問い合わせておいた条件では住めないとのこと…。なんやねん、人が一生懸命作った英文のメール読めや。

( `ー´)ノ!!!!!

こうしてマンハッタンに住んでみるという計画はあっさり終了しました。
それ以外にも条件を緩めると住みたいな~と思えるアパートメントがありましたが、例えば駅から30分くらい歩くケースだったりで、治安面の問題もあり、今住んでいるところの近くに住むことで決定しました。

引っ越し業者選定

住むところが決まったので引っ越し業者の選定です。
友人に聞いたところやはり日系業者の方が絶対に安心できるとのこと。
いくつかメールを送ってみます。ほとんどの業者が1500ドル最低料金としており、少々割高。今回の引っ越しは致し方なく…といったところもあるので、できれば抑えたいところ。
1件1000ドル以下で対応してくれるところを見つけたのですが、エレベーターの予約と業者の空いている時間が合わず諦めることに。
結局現地企業にお願いするしかなくなってしまいました。
現地の場合はやはり安いですね。650ドルでした。

以前、事情があって綾瀬→綾瀬に引っ越した際机を壊された経験もあり、我々自分たち以外信用をしておりません。(笑)なので本当に壊された時にお金で解決できないものは自分たちで運ぶと決めました。
これが徒歩5分以内の引っ越しのすばらしさです。
ちなみに綾瀬→綾瀬の時は父の車で運んでもらい、今回は自分たちの足で往復となります。

引っ越し日の1日

いよいよ月末。引っ越しの日。
配送は夜6時の予定。
まずは朝8時に鍵を受け取りに行き、その際に第1便、荷物を持っていきました。スーツケースと自分たちで運べる荷物。ちなみに段ボールが増えれば増えるほどお値段は上がるので、最低限のものを運んでもらうことにしてほぼセルフ引っ越しです。

1つだけ日本と違って有難いのは、冷蔵庫が備え付けであること。
いきなり電気も使えるので、食べ物に関して「頑張って消費しなきゃ!」みたいなのはなく(それでもかなり消費した)自分たちで手で持って行くことができました。

その後は事前傷チェックなど。
ここで何かあれば申告しておかないとデポジット返金がされない可能性があるため徹底的にチェックしておきます。

10時頃、夫は職場に行き私は引き続きセルフ引っ越しと前の家の掃除。
日本人は靴を脱ぐなど相当きれいに使うのでほぼデポジットは返ってくるようですが・・・。

5時頃「あと1時間後に向かいます~」という連絡が入り、引っ越し業者がやってきます。チップの用意を忘れずに!
相場は10ドル~20ドルと聞いていたので、とりあえず20ドルの用意。
2人でやってきて、荷物の搬出・搬入をしてくれたのは1人だけでした。
靴は脱いでくれました。

ですが、6時にきて結局搬入が終わったのはなんと10時頃。
何をしていたのかわからないけれど、1度いなくなると30分くらい戻ってこない。謎すぎる。
おまけにテレビ台は1部破損。謝られたみたいです。
元々激安テレビ台だったし、こちらも格安引っ越し業者に覚悟してお願いしているので夫いわく、「もういいや」とのこと。使えるのでそのまま使います(笑)

結局、10時頃終わった配送後、諸々汚くて(クリーニングはきちんと入っているらしい)雑巾がけをしたりしているうちにあっという間に11時半。
夜ご飯ももちろん準備できず、なんとか12時頃までやっているお店を見つけて入りました。

日本のように牛丼屋やラーメン屋など気の利いたお店がないので、引っ越しが夜までかかる場合は冷凍食品や夜までやっているお店を探しておいた方がよいと思います。

なんとか夜2時くらいに就寝することができました。

念願の洗濯機セットがあるので、さっそく洗濯!!&乾燥機!

続く翌日

通常であれば31日に古い家を引き払い、新しい家の契約が始まるところですが私達は事情があって30日契約としていたため、31日に古い家の掃除をすることにしました。家賃にも寄りますが、日割り計算でそんなに高いわけでもないのでこれは意外と良かったなと思います。

夫は職場に向かい、私はひたすら古い家の掃除。
まぁ靴を脱いで丁寧に使う日本人の場合はデポジットが返ってこないということはほとんどないらしいのですが、一応2年お世話になった家ですし、しっかりお掃除。

新しい家の方も住めるように整えていき、なんとか引っ越しが終了となりました。

夫が職場から帰宅した10時頃、二人でフロントに鍵を返して終了!

あとはデポジットが戻ってくることを祈るのみです。
(後日あっという間にデポジット戻るよ~と連絡がありました。日本人は靴を脱いで生活するため、きれいでほぼ返ってくるみたいです)

ということで残り11ヵ月、新しい生活の始まりです。
念願のテラスやBBQ施設もついているので友達を呼んでホームパーティをたくさんしていきたいところ。

早速テラスの方はお天気が良い日に使ってみましたが、なかなか良きでした。

このアメニティフィーは強制で、高いんだ…泣

空家賃払えor違約金払えと言われた時はどうなることかと思いましたが、なんとかなって一安心です。

長々と書きましたが、ニューヨークの家事情において注意すべきこと。
・1年以下の契約ができないケースがあるのでしっかり確認すること(1年以下契約は可能か?会社はできない場合負担してくれるのか?任期が確定している場合はブローカーさんに必ず相談を!)
・本当に大切なものは自分の手で運ぶこと
・1年以下の契約ができる場合でも家賃は割高になるため、タイミングをミスしないこと(例えばうちの場合は、2022年8月に入居、そこから2024年3月頃に引っ越しをすれば1年以上の契約となり、割高になることを抑えることができました。同じお金でも選択肢の幅が広がりました)

我々のようなミスをしないよう!






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