見出し画像

廃墟は良くない場所だった

廃墟、、、
もう文字見るだけで怖い場所って感じです。
普段、そんなところ行くことなんてなかなか無いですよね。
それが私、、何十時間も居ないとならなかったことがあるんです。
その時のお話を書きます。

とある日、私は撮影のお仕事で早朝から
集合場所に向かいました。
郊外にある廃墟でした。
到着した時からもう帰りたいと思った場所でした。

控室という名がついてても
ただの廃墟のお部屋なんですよね
何かあって逃げたくたって、お仕事終わるまでそこから逃げれません。
なんでこんなところで撮影なんかするのよおって思ってました。

廃墟に立ち入ると
探さなくても霊体がいっぱいいました。
普段着姿の男女大人の霊がたくさんです。
ものすごい形相でこっちを睨んだりしてるわけでは無いのですが
ただ無表情でうろうろしてる、、または暗い墨の方に数人ずつで集まってました。
プロデューサーが「よし、、じゃあこの辺にするか」と
ご自分が待機する場所をここと指示したところが、
何体も霊がいっぱいいるところでしたが
視えない人は良いですね、、、なんの恐怖もなく霊たちのいる場所に待機場所を設けました。

マネージャーさんが「みーたん、ここ、やっぱりいる?霊が出るって有名なんだけど」
と聞いてきました。
「いるいるー!そこにもあそこにもいるわよお、、、」と言うとギョッとしてました。

とあるアーティストのプロモーションビデオの撮影でした。
こういうミュージックビデオの撮影は、大体24時間くらいかかってしまいます。
15時間が20時間に、、24時間が30時間、、、なんてこともしょっちゅうです。

アーティストAさん、
準備の途中で「なんか急に頭痛くなってきちゃった・・・」と言い始めました。
彼女を視ると、霊は憑いてないのですが、控室にも3体ほど霊がうろついてましたので
その影響が強そうでした。
「ちょっとごめんねえ、、、」と私はパワーを送り込みました。
体が軽くなったと言い、ちょっと安心しました。

撮影が始まると
照明スタッフの一人が「うわあ!今なんかここに居たぞ!」と言ったり
音声アシスタントさんが具合悪くなったり、ヘッドホンから何か聞こえたと騒いだり
次から次へと不調な人が出てきてしまいました。

その度に私は祓えるものは祓ってましたが、全部は難しく
それでも仕事を続けなければならないことに恐怖を感じました。

早朝から集合して、もう夜になりました。
建物の外でナイトシーンが残ってます。
これが終わると終わりなのですが
急に照明が落ちてしまって、周りが真っ暗になってしまうことが起きたり
思うように段取りが進まなくなり、時間がどんどんすぎて行きました。

準備ができる間、控え室で待機になり
お話をしてくつろいでました。
すると
「みーたん!みーたん!ちょっと来て!」とスタッフに言われ
ついていくと、半分床の抜け落ちたような薄暗いコンクリートエリアに5人ほど座り込んでました。
そのみなさんの奥に、7〜8人ほどの霊体も固まって立ってるのが視えてギョッとしました。
「みんな急に具合悪くなったって、、、」
うううん、、そうだろうなあ、、困ったなあ、、、

そこで私はまとめてお祓いをしました。
一瞬だけ霊は祓えましたが、ここはもう場所が場所だけにいっときのものです。
またすぐに霊が寄ってくるだろうと思いました。

ただでさえもう仕事始まって21時間は経過してる頃です。
みんな疲れが出始めて、眠くなったり、辛い時間です。
なので、霊にも憑かれやすくなるのかなと思います。

そこからさらに時間は過ぎ
お仕事終了した時にはもう朝日が昇り出してました。
皆さん霊から解放されても、眠気と戦いながら帰宅しないとなりません。
現実的な怖さもあるのです。

朝日が出ても霊は相変わらずうろうろしてました。
こんなにたくさんの霊体と一緒に過ごしたのは初めてです。
もう二度と廃橋には行きたくないです。

心霊スポットなど、面白半分でこういうところに行ってはダメです。
自分の知らない間に霊に憑かれて調子悪くなったり
憑依されると大変危険です。奇怪な行為から命を落とすこともあります。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?