ココ・シャネルという生き方 山口路子
丁度、恋愛なのか?仕事なのか?に悩んだというか。
JOYとの一時の盛り上がった恋愛の果てに、色々と自分の人生における、恋愛だったり、仕事だったり、どういう方向に舵を取ればいいのか?ってすごく悩んだんですよね。ちょっとJOYとの状況に変化があったので、そこについては次書こうと思っているけど。
この本読んで、どっちもなのかな?と考えさせてもらって、メモ感覚で感想も書いていきたいと思ってます。
ちょっとネタバレ感もあるので、先入観なく読みたい人は読んだ後見に来てくれたら嬉しいいいいい!!
『結婚に依存する女に未来はない
男を「獲物」として見ない品性があった。それを支えることができたのは、やはり仕事だった。』
今の時代、減ってきてはいるけど、どういう人と結婚するか?みたいのは女の格を決めてきたと思っていて。自分が大した人間じゃなくても、結婚相手がすごければそんな男性を捕まえられた女性もすごい。みたいな価値観って結構最近まで強かったと思うの。もしかすると、もっとこの時代の人の方がそういう価値観って強くて、そんな中で、「自分」の価値を高める努力をしてきたシャネルを見習っていきたいって思った。
『「それは違う」という感覚を大切にする。
人にはそれぞれに合った道があり、多少の冒険や意外性はあるものの、どう考えても「それは違う」と強く思える道もある。
「それは違う」道を歩いているときには、つねに違和感がある。どこかしっくりこない。つまり居心地が良くないのだ。』
これは難しい問いだなと思って。自分が進みたい道と自分に合っている道は違うんだろうなと30超えてから思うようになって。私は結構強情だから、他人が合っているよって教えてくれることでも、やっぱり自分のやりたいを優先してしまうのね。でも、その中には、もしかしたら自分にちょっと合っていないかもって違和感は少し覚えていて。そこをきちんと割り切れている人、自分のことをきちんと分析して自分に合った方向に軌道修正出来ている人が成功していけるんじゃないか、と最近強く思うことが多いかなぁ。
『ある人間が他の人間をもっとも喜ばせるもの、それは官能の喜び、ただ官能だけだ。なぜならそこには理性はなんの関係もなく、人間の価値ということも問題にならず、それに、それはその人間の資質に向けられるものでもなく、その人間自身に向けられるものだから。』
これは本当にJOY君の一件で感じたことで、タイムリーすぎた。
人間的にも彼のことは興味もあるから好きだったんだろうけど、いいなと思うこと、やってみたいことが一致していて、楽しかったんだよな~。
『人生の一番は、一つだけ
「人生に一番を二つもってくるな」
結婚を一番にしてもいい。ならば仕事は二番。一番に命がけで取り組んでいる場合は、一番が二つというのはあり得ない。仕事も家庭も厳密には両立するはずがない。どこかにしわ寄せがいっているのに気づかないでいるか、それとも、両方とも「ほどほど」なのか、どちらかだ。』
めちゃくちゃ響いた。これは今の私に対してもそうだし、過去の自分に対してもそうだし、なんなら、これからの私に強く言い聞かせたい。
母親は並行してやって、両方できた方がすごいじゃない、みたいなタイプで、そうやって教えられてきたんだけど。だからこそ、人当たりの良さとか、気の遣い方とかどこに行っても恥ずかしくないように育てられてきて、感謝してる。
でも、私の性格だったり、成し遂げたい事柄のことを考えると、人生の一番をかけて、なりふり構わずやるべきだったなと考えさせられる。きっと成功している人って、これが上手にできるんだと思うんだよね。性格悪いとか嫌われても自分の人生だからやりたいようにやるってことができる。
その嫌われるって怖いことだけど、自分の人生の成功度はかなり高くなる気がする。ただ、それは成功したいとか、自分の信念が色々あってのことで。
競争社会に居なくて、のどかな生活をするにあたっては必要のないことなんだよね。だから、生まれ育った場所や環境って人生観に作用するなと何県か住んで勉強になった。何でも経験しないとわかんないなぁって思う。
『イタリアの格言ー「遅くなってもやったほうがいい」
「再び生きる」のに年齢は関係ないし、自分が「そうしたい」と思ったならば、それが周囲に求められているか否かは、もはや重要ではない。
「誰かのため」に何かをすることは必要だし、すべきだ。けれど、結果としてそれが「誰かのため」になったとしても、原動力は「自分のために、それをする」でなければならない。それがほんとうのところだし、それがあれば、マイナスのことが起きた時にも、ちょっとやそっとのことでは倒れない。』
受験生の時に速単でカーネルサンダースの話を読んだ時も思っていて、それが今の私に繋がっているなと思っているのね。
多分、年々思考回路も体力も弱まっていくし、リカバリーできる時間も短くなるし、人間変化も恐れるから、どうしても挑戦って難しいと思ってはいて。でも、死ぬときにあーこれもやりたかったなぁとか思うよりは、どうせ死ぬから、やっておくのって必要だとずっと思ってる。かといって行動には移せていないんだけど笑
年を取ればとるほど色んなことが見えてきているし、若いうちにできることとはまた違うことって提供できると思っていて。だから、日本人ってすぐ年齢卑下するけど、自信もって生きれる生き方にしたいなと。
考えるだけではいけなくて、行動に移さないとなんだけど、やっぱりそこにはお金と時間だよな。とか、アイディアだよなとか。こうやって言い訳言っているうちは何もできないんだよ、と自戒
『愛の物語が幕を閉じたときは、そっと爪先立って抜け出すこと。相手の男の重荷になるべきではない。』
JOY君にときめいてた自分にめちゃくちゃ言い聞かせた。
まぁ、まず物語すら始まってなかったんだと思うんだけど。
自分だけ勝手に盛り上がってて、始めてたんだと思うのね。
彼と付き合ったときも、彼が凄く私のことを好きでいてくれて、始まった恋愛だったの。今でも本当に大好きでいてくれて、こんなに人って好きなら変われるの?というくらい大事にしてもらっていると思うの。
だけど、やっぱり根本的に違う部分が大きくて。二人の価値観は作っていくもの、寄せていくものって説もあるけど、違いかすごすぎて、その作業がしんどいなと思う時間もたくさんあるの。
そんな中で現れたJOY君は考え方が似ていて、今まで生きてきて出会った男性の中でこんなにも思うことが一緒な人はいない!みたいな笑
シンデレラみたいになってしまったわけですよ笑
考え方が一緒すぎて逆にこわい気持ちも出てきちゃって、踏み込むのに恐怖を感じたのを今でも鮮明に覚えてる。
これを片足突っ込んだら居心地よさ過ぎて抜けられなくなるとも思った。
私は家族も大事にしていきたくて、彼とだと家族ともいい距離感で付き合えているけど、JOY君にはまったら、家族よりもJOY君を優先してしまうし、JOY君一色の自分になってしまうことも想像できたりして。そこを物語を閉じなきゃと思っていたんだけど、強制終了になるので、その時の私安心しろ、って今ではね笑
『さっさと人生を変えてしまえばいいのに、なぜくよくよしているだけなのか。一緒にいる人とうまくいかないことほど惨めなものはない。
晩年のインタビューでは
本来女は男に愛されてこそ幸せなのだ。男に愛されない女など何の価値もない。老若にかかわらず、女の幸せは愛されることであり、愛されなければ、終わり。』
彼と一緒にいてこれはずっと思っている。
価値観合わなくて、そのすり合わせが大変で、喧嘩も多くて、一緒にいるのをやめたいとも思うんだけど、大切にしてくれていて、大切にしてもらえている自分も嫌いじゃなくて、そこのバランスが難しい。
お互い依存している部分もあると思うし、人生を変えた方がよっぽど楽なのかもしれないけど、今の自分を失うのも怖いな…とも思ったり。
『「愛する」ことに喜びを見出す人は、男に、恋愛に溺れる傾向があり、「愛される」タイプは、恋愛はするけれども、それに溺れない。
男に、恋愛に溺れている状態で、超人的な仕事量をこなすのは不可能。』
これはね、10代のとき、大好き!!!私が好きな人と付き合いたい!!って生きて、20代は私のこと大好きな人と付き合おうってしてから思うこととしては、やっぱり、好きでいてもらえることって幸せなことだと思うし、幸福度もものすごく上げてくれるなって思う。
ただ、私は元々恋愛脳に近くて、それを理性で抑えているタイプだからか笑
この前のJOY君の時の久しぶりのトキメキは世界の色が鮮やかになっていたと思うし、現に会社の人からも雰囲気変わって綺麗になりましたね、とか言われたり、家族にも何かいいことあった?とか聞かれるくらい浮ついてはいたと思う。その浮ついている状態で何かを成し遂げるっていうのはやっぱりちょっと難しいよなとも感じたのは事実。
ものすごくタイムリーにいろんなことを考えさせてもらったし、気付きももらった本でした。
読みやすかったし、ココシャネルみたいになりたいって女性が多いのも納得できた一冊だったかな。