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焦がれる景色
都会に住んでる時、日常のふとした瞬間に突然故郷の風景が断片的に頭をよぎる事がよくあった。
『いつも自転車で通ってた通学路』
とか、
『思い出の海』
とか、登場するシーンはその時々で勝手に選ばれて映し出される。
その時はいつも決まって恋しい、切ないような気持ちになった。
そして、その故郷に再び戻って暮らしている今。
その頃同様に、今もふとした瞬間に頭に浮かぶ景色。
それはここではない、ここから遠い場所ばかり。
いつもどこか、自分の居場所はここではないような気がしているのかもしれないな。
いつかは見つかるのかな。
ここに居て、ここを想える場所。