シェア
海
2024年8月7日 18:33
蛍光灯のスイッチを入れると古びたホテルの部屋染みついた傷や汚れが露わメインの照明は落とし間接照明にすると趣があっていい感じ今の僕には間接照明くらいがいい見えないものがあってそれを想像できるのがいい夜は長い
Ura
2024年3月16日 05:01
雪解け水が不安や恐怖を掻っ攫う何億年も昔凍りついた想いが河になって暴れだす心が河に飲み込まれ遥か彼方へ流れゆく心も体も星に抱かれてどこまでも雪解け水は海へ雲へ雨になるまた僕らの想いを凍らせる未来の誰かに贈るためでも、だって、どうせ、お前なんかそんな声は聞こえないあるのは僕と君と空を飛ぶ夢やっと吹いた春風が笑う春風に乗って飛びまわる夢を見たただた
龍之介
2024年1月3日 22:31
どうせ人生一度きりいずれ死ぬさ灰になってだからハイになって生きようと思った。けれどイキるのは嫌だ。いやだな、こんなこと言う大人になるのは大人はみんなみっともないみっともなくて、見たくもないけれどもその見たくも無い物に近づくから、泣いているんだ 海際で一人泣いたイルカは、海に帰りたいといった海に帰れば何かが変わるか変われば何かが起こるのか起これば何かが生れるか生れればす
猫の恩返し
2023年12月30日 01:14
また戻ってきたわよほど未練あるのかなこれをやらないとまた生まれ変わっても道の真ん中に落とされて歩き出すのかな削られた時間巻き戻してまた戻ってきたわ深く繋がるほどに浮かび上がるサーチライトに照らされた命の大樹辿り着くまで何度でもお前の名前を呼んでいる背丈が雲を越えればもうそんなに遠くはない正しく捕らえられるままにサレンダーなベクトル
原始コンビニ
2023年12月29日 21:33
穴の底が私の家だった私はその穴に住んでいる入居前 私はその穴の底に住むことに恐怖していたしかし住まなければならなかったこの穴の底でなければ私は生きていけなかったのだからそれゆえ 意を決して住み始めた初めは慣れなかった穴の底という特殊な環境下での生活は地上で住み慣れた私にとって苦痛以外の何物でもなくこういった環境に押し込んだ原因に日々憎しみを吐き出していた憎しみを呟くと私の声は穴
イト
2023年12月4日 20:37
乾いた君に 波が押し寄せる 靴を汚して暗闇を浴びる 涙を流しても誰も気づかないからってずっと黙って泣いたまま魚たちは涙の粒を食べては消えてゆく小さな一匹が星へと泳ぐ君はもがくあいつが眠るようにあの子が眠れるように君の泡もまた 光り続けて星となる