冬、それはツシマヤマネコの移動の季節
冬は動物園ツシマヤマネコ情報を追っかける者にとって心がザワつくことが多い季節。なぜならこの季節にツシマヤマネコが引っ越しをするからだ。
ツシマヤマネコ絶賛応援ヒューマンの私も同様で、普段は静かにただの母親であり妻をしていてもこの時期にはあふれる気持ちがあって夫に話を聞いてもらう。
私「ねぇ、ツシマヤマネコの話していい?」
夫「いいよー」
私「今年Twitterでもバズっててこの前も会いにいってたしたるちゃんなんだけど、引っ越しするのね。」
夫「あーそうなんだ」
「ツシマヤマネコは繁殖促進のためにしょっちゅう引っ越しするんだけど、女の子は特に移動が多いし繁殖メンバーに入ると表に出てくることはまずないからしたるちゃんは何度か会えてありがたかったよー。それで引っ越し先は井の頭を経由して対馬に行くのね」
「対馬までいくのかー」
「対馬に野生順化ステーションていう将来的に動物園で生まれたヤマネコたちを野生に返すっていう試みをしているところがあるんだけど、ここはしたるちゃんのお姉ちゃんのさすなちゃんも同じ時期に行ってるところなんだ。だからしたるちゃんもそこに行くのは順当というか、そうだろうなーと思ってたんだよね。」
「野生に帰るの?」
「したるちゃんではまだそこまではいかないとおもう!でも将来そうなるヤマネコにつながっていくのかな。」
「結ちゃんも別の園に引っ越すんだって。」
「ふーん」
「勇希くんとペアリングうまくいかなかったかなぁ…。」
「そんで、新しく東山動植物園に来てくれるのがちょこりんのリンちゃん!」
「ちょこりんの・・・りんちゃん・・・?」
「福岡市動物園で生まれた妃ちゃんとチョビくんの娘ちゃんなんだけど、美猫姉妹なんだよね~。あと対馬からベニースモくんがくるんだって」
「ベニーッスモ」
「ベニースモは対馬の野生出身なんだけど、罠にかかってケガをしてるところを保護されたの」
「あらま」
「そのケガの影響で隻腕になってて、野生には返さずに動物園の繁殖に貢献してもらうことになったみたい。すごくワイルドな雰囲気でかっこいいよ。ごくうくんの部屋かえびぞうくんの部屋で会えるのかなー楽しみなの」
寂しい気持ちもあるけど、一番は繁殖が成功していくことへの願いと新しい出会いの喜びも大きいのです。
どうぶつたちの病院さんに救護されて元気になったベニーくんの記事
どうしてベニースモって名前なのかと思ってたけど、保護された地区が美津島町洲藻(すも)だから!?
Q(キュー)くんは九州電力の敷地で保護されたからだし、下島出身のオスヤマネコたちはユニークな名づけでめっちゃ良いね…。
2023年12月5日の東山動植物園からのツシマヤマネコ移動のお知らせ