ヨガの聖地リシュケシュで迎えた誕生日
おはよう、こんばんは、ナマステ。
皆さん、自分の誕生日って、お祝いしますか?
私はこれまで、パートナーのいない年は大抵、
「ただ数字が変わるだけ。ただのいつもと同じ一日。」
なんて一人ごちて、普通に仕事をし、帰って、寝て、誕生日なんて忘れて過ごすことが多かった。
そんなワタクシ、先月誕生日を迎えました。
誕生日3日前に一時帰国を終えてインドに戻り、単独でヨガの聖地・リシュケシュ入り。
別に隠れるつもりはなかったのですが、相変わらず誕生日を配慮に入れない日程の組み方をしたため、アシュラムで人知れず30歳の節目を迎える予定となりました。
「アシュラム」というのは、宿泊してヨガや瞑想を学ぶことができる「道場」みたいなものです。
インドには、各地にアシュラムがあります。
ここ、リシュケシュは「ヨガの聖地」だけあり、ヨガを学べるアシュラムがたくさんあります。
”30歳”、というと流石にちょっと特別に感じつつも、「会ったばかりの人に言いふらすほどのことでもないよなぁ。」と、誕生日を心の中にしまい込んだまま迎えた当日。
ありがたいことに、繋がりの深い友人たちと、インスタグラムを見てくださった近しい方数名からお祝いのメッセージをいただきました。
本当にありがとうございました。
一方で、「Miiの誕生日」は画面の中だけに存在していて実態がないような、ヘンテコな感覚でもありました。
滞在していたアシュラムでは、一日中ヨガや瞑想のプログラムがあり、この日もいつも通りに過ごしていました。
けれど、ここで出会った友人たちとお喋りしている内にポロッと誕生日だということを漏らすと。
「もっと早く言ってくれればケーキ用意してお祝いしたのに!」
と、ラム ジューラ橋(Ram Jhula)の麓のチャイ屋さんで私の分のチャイをご馳走してくれました。
見下ろせばガンジス河、見上げればお猿さんというインドなロケーションで、インドな土器のカップでいただく、程よくジンジャーの効いたチャイです。
パブラをはじめとして、素敵なドイツ人の女の子たち。
It was THE BEST CUP OF CHAI in my life でした。
ダンケ シェーン。
そして夜、「トラタカ」という蝋燭の炎を見つめる瞑想クラスでも。
シュマンク先生が、「今日、彼女の誕生日なんだって!」
と、ホールに生徒が入ってくる度に言ってくれて、みんなでハッピーバースデーを歌ってくれました。
まだ出会ってから2日しか経っていないジャパニーズの名前、言えてないけど。
ちょうどよく、吹き消すキャンドルまであって。
火を吹き消すと、
「あ、これは私の誕生日なんだ」
と、当たり前のことを、ようやく思いました。
翌日。
なんと、同じ階に泊まっていてよく一緒に移動するようになったブロンドのイギリス人ケリーが、
「ハッピーバースデー。買い物にはいけなかったけど、これ。自分の髪は細すぎて使えなかったから、よかったら。」
と、エキゾチックなかんざしをプレゼントしてくれました。
ニコッとしながら、
「誰にでも、誕生日プレゼントは必要だよ。」
・・・あぁ、そうだよね。
誕生日。
大袈裟なパーティーや誕生日ケーキじゃなくても。
数十ルピー分のチャイやお下がりのかんざしでも(だからこそ?)、誰かが祝ってくれたということが、心にぽっと温かい光を灯してくれました。
どんな人の誕生日も。自分自身だって。
地球に生まれてきて、出会ったのだから。
お祝いする価値がある。
ただのBirthdayじゃなくて、Happy Birthday に、自分たちでするんだよね。
そんなことに気づかせてくれた、アシュラムでの誕生日でした。