この場面での”甘いもの”の正解を考える / Jairo『BLUE GIRL』

甘いものを食べながら、怒りやイライラが収まらない人なんているかな?

/とりあえずすぐ迎えに行くから
甘いもの食べて待ってて/

そこまで計算して言ってるとも思えないけど
機嫌を損ねている彼女をひとまず
遠隔操作でなだめたいなら
かなり強いコマンド

いまこんなこと言うところも、たぶん好き。


ここでどんな甘いものを注文するのが正解だろうか

4段重ねのパンケーキとか、
熱々のエスプレッソをバニラアイスにかけてビスケットをひたしたりだとか、
スイーツを楽しむことがメインになるようなオーダーをしてはいけない。

/やらかし探しのHighway driver
飛ばしてかき消すサイレン/

3段めのパンケーキをホイップクリームで味変しようとしたその時に彼が到着してしまって「あ。」となったらちょっと気まずい
それならコーヒースタンドの”なんとかフラペチーノ”みたいなのも悪くは無いけど
このあとお互いの気持ちをちゃんと確かめたいっていう時には
ちょっとカジュアル過ぎる


プリンとアイスティーなんてどうだろう?

気持ちは浮かなくて、食べる気があまりしない時にも
バニラとカスタードの香り、冷たくやわらかな感触は
気持ちのささくれを少しラクにしてくれそう
人待ち顔でスプーンやストローをもてあそぶ時間は
いつもよりゆっくりと流れて

早く言い訳が聞きたいよ

「もう帰ろうと思ったんだけど、プリンが出てくるのが遅かったんだよね」
そんな嘘を言う頃にはもう
彼のこと許してるよね。

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