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保護猫の夜泣きでノイローゼに

てんちゃんは、よく鳴く子でした。

保護した日から1ヶ月くらいはよく鳴くという情報は知っていましたが、ジルケーンを飲ませてみたりしてもあまり効果なく、保護した日から5ヶ月間毎晩夜泣きが続きました。

保護から1ヶ月経った頃に、私はノイローゼになってしまい
「てんちゃんは大好きなむちゃん(母猫)と一緒に外で過ごした方が幸せなのではないか」と考え始めたのです。

実はこの少し前にむちゃんは避妊手術をうけ、仕事場の室内で安静にさせた時てんちゃんとの再会を果たしていました。

しっぽを振るわせてお母さんを見つめるてんちゃん

むちゃんは外と室内を行き来するようになり、てんちゃんは自宅と仕事場を往復して、仕事場はお母さんに会える大事な場所になっていました。


ある日むちゃんが窓の外に来た時、私はふと窓を開けました。てんちゃんはすぐにそこから出てお母さんのそばへ。

いつものようにむちゃんとじゃれあった後、小さい頃によく日向ぼっこしていた場所へいったりして、母娘は仲良く一緒に過ごしていました。

私はその様子を見て「ああ、私はやっぱりお母さんにはなれなかったんだな」と少し涙が出て、でもこれでいいんだと、外猫ハウスにベッドを増やして二匹の帰りを待っていました。

夜の7時、てんちゃんの姿はなく、帰ってきたのはむちゃんだけでした。


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