二度目の迷子猫事件①
時は流れ、てんちゃんが家族になってから5ヶ月が経ちました。
ここのところ、てんちゃんがよく粗相をするようになりました。
ベッドやラグ、あらゆるところでおしっこする。
夜鳴きはまだ続いて、ダンボールを噛みちぎったりすることが増えました。
私のことが嫌いなのかと思えばそんな感じでもなく、ゴロゴロ甘えてくれるし、嫌がらずに抱っこできるようにもなっていました。
月齢8ヶ月になる頃で、発情期が来ているのかもしれないし、そろそろ避妊手術が必要なのかもという思いがよぎりました。
でも大切になればなるほど、この子の体を傷つけることは躊躇してしまう自分がいました。
そう思いつつ、てんちゃんと一緒に夜から朝まで自宅で過ごし、朝から夜まで仕事場で過ごすというルーティンを続けていました。
てんちゃんは、朝キャリーに入ればむちゃん(母猫)に会えるので、行きは喜んで入りましたが
帰りは『連れて行かれる』というような感じでキャリーの中で鳴いていることが多かったです。
その頃、私はメンタルの状態がとても悪く、ADHDの症状が強く出ていて意識が常に虚ろでした。
ある日キャリーのファスナーを閉め忘れて連れて帰ってしまい、自宅の駐車場でてんちゃんが出ていってしまいました。
気がついた時にはキャリーが空になっており、膝から崩れ落ちて叫びました。