英語、本当にできませんか…?
「英語ができない。」
という人の話を聞くと、受験の時は、英語の偏差値が70だった、なんてことがよくあります(笑)
「でも、本当に英語が全然話せないんですっ。」
というのと「英語ができない。」とは、だいぶ、かなり、違います。
「いえ、わたしは英検だって3級しか持ってないし、正真正銘できません!」という人も、多分、英語を見たり聞いたりしたら、それが英語だと分かるのではないでしょうか。
わたしの場合、ポーランド語やエストニア語で、「こんにちは」も「ありがとう」も言えません。文字列を見ても、分かりません。
正真正銘、認識さえできません。
「英語ができない。」と言う人も、たいていの場合、ある程度できます。
アルファベットも分かるし、dog は「犬」で cat が「猫」だと知っている。発話して通じる。
「そんなレベルの低い話をしているのではないのだー!」
と怒られてしまうかもしれませんが、でき「ない」ことばかりが頭に浮かぶ人が多いので、まず、できることをしっかり把握することは、とてもとても大切です。
迷子になったら、とりあえず「ここまでは確か」な地点まで戻るように、ここまではできる、というところを確認します。
「でも…。」
「でも」はちょっと封印しておいてください。
”Hello.” “Thank you.” は、きっと言えると思います。
書けもするんじゃないかしら。
できることをなるべく具体的に書き出して整理してみてください。
(例) 毎週授業で会う XX先生の話す英語ならけっこう分かる。
→ XX先生はアメリカ、サンフランシスコのご出身。
ゆっくり話してくれる。大事なところは繰り返してくれる。
板書もしてくれるので、文字情報で確認もできる。
あなたは「アメリカ人(西海岸)の英語の先生が日本人英語学習者のことを気遣って分かりやすく、時には単語を書いて、話してくれる」場合には、英語がわかる(=できる)わけです。
そして、あなたは、初めて会うイギリス人の先生が「早いな。」と感じるスピードで一方的に話してきたら、その人の言っていることがほとんどわからないかもしれません。
なぜなら、一握りの天才以外、私たちは「やっていないことはできない」からです。
勉強は、できるところから始める方がいいので、ここまではできる、を把握してみてくださいね。
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