ジェルネイルをやめた日
長年纏っていたジェルネイルをやめた。辞めざるを得なくなったというべきか。
ネイルサロンには7、8年通っていたと思う。コスト的にそろそろセルフネイルでもいいかと切り替えたのが今年の1月のこと。
そしたら7月に指先がボロボロになった。
手の指全てが痒くて仕方なくて、小さな水疱が無数にできた。
薬を塗っても数週間治らず、やがてジェルネイルアレルギーという言葉に辿り着いた。セルフネイルをすると特に起こりやすいのだそう。治すにはネイルを辞めるしかないのだとか。
長年繰り返したネイルにより、自爪は薄くてペラペラで。自爪のままだとすぐに割れてしまう。だからジェルで固めないと生活するのにも支障を来たす。
一方で。あ、もうジェルネイルをしなくてもいいんだなって思えた。潮時が、来てくれた。引き際が分からなかったから。この先いつまで続けるんだろうって思ってたから。
あの頃の私にとって、キラリと光る指先がお守りだった。手元を眺めては今日も可愛い、可愛いから頑張れると自分に言い聞かせてきた。
そういう武装がなくても強く気高く生きられるフェーズに突入してきたということか。アレルギーが出たのも必然だったかもしれない。
そんなこんなで、お世辞にも綺麗とは言えない爪での暮らしが始まりました。案の定、数日に一度はどこかの爪の先端がペロリと欠けてしまって、その度に爪切りで切ったり接着剤のようなもので固めたりを繰り返している。ほんと、ぜーんぜん綺麗じゃない。
それでも半年くらいで自爪も整ってくれると信じて、今はせっせとネイルクリームを塗り込む日々。
いつかはこのネイキッドな指先を愛せる日が来ますように。
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