グラスの音、触れる指先 性加害
母は約20年前に今の義父と出会ったらしい。
私が初めて義父に会ったのは19歳の頃。
そして弟達と再会できたのもその時。
VISAが切れている弟達を大金払って日本に連れてきてくれたのも義父。
私が子供の頃見ていた母とは違い、笑顔が沢山の楽しい母になっていた。
母も弟達も義父のおかげで幸せな時間を過ごしているのだろうと感じ、私もすごく感謝していた。
この地にくるまで色々な事があるが、それはまた生い立ちで書きます。
新たなスタートを切ろうと今いるこの地で生活を始めた。
義父は私の本当の娘のように大切だと言い、母の笑顔を見るのが1番幸せだと毎日のように言っていた。
いつしか私も本当のお父さんだと思うようになり、実の父とはまた違う家族の絆ができたと感じていた。
初めて義父から性加害を受けたのは6年ほど前。
義父が長年勤めていた会社を退職し、家族みんなで旅行に行こうと母の母国に行った時である。
母の家は部屋が4つあり、そのひと部屋で私は寝ていた。
毎日暑くて涼しい格好をして寝ていたが ある時違和感というか何かが体に触れる気持ち悪い感じがした。
胸の突起物を何度も触られている。
寝ぼけながらうっすら目を開けると義父がお酒を片手に私の目の前にあぐらをかいて座り、服の上から触っていたのだ。
一瞬にして体が硬直し、目がカッと見開いた瞬間義父もビックリしたのか急に立ち上がり部屋から出ていった。
何が何だか分からず体は動かないまま。
まだ寝ぼけていて眠りから覚めない脳で考えと身体が追いつかなくなり、また入ってくるのではないか、あれは義父なのか、私が夢を見ていて現実と夢が分からなくなっているのではないか、と考えているうちにまた眠ってしまっていた。
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