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おすすめの展覧会2024年10月

基本的にフルリモートの私ですが、東京に本社があり、ありがたいことに毎月東京に行かせていただいています。
住んでいるのは田舎なので、展覧会もしていないし、好きな服屋さんに行くにも車で2時間半………。
なので、東京に行くときは、大喜びで展覧会に行きます!

そんな私が10月に行ってきた展覧会をご紹介します。
この記事を見て、「行ってみようかな!」という人が増えたら嬉しいです。


新橋

TCC賞展2024(アドミュージアム東京/新橋)

アドミュージアム東京には初めて行きました。
まずはじめにあったのが常設展示。
下記の3種類が展示されています。

1.ニッポン広告史
2.視聴ブース「4つのきもち」
3.コレクション・テーブル

その中でも見応え抜群だったのが、『ニッポン広告史』。

33万点を超える資料のなかから、日本の広告の発展がわかる資料を紹介。
ピーター・ドラッカーに「マーケティングの原点は日本の江戸にあり」といわしめた江戸時代の広告は、現代のタレント広告やSNSの原点でもあり、見れば見るほど新しい発見があります。広告活動のルーツといえる江戸時代から現代まで、時代と広告、人と広告の関わりの歴史を、当館のコレクションを中心に、映像やデジタル展示も交えてわかりやすくご紹介します。

日本の広告史を紐解いて行きます。
展示方法に映像がたくさん使われていて、見応えがありました。
まず各時代ごとに数分の導入があります。アニメーションもとても可愛かった!
日本語と英語の両方が準備されていて、音声もボタンで選ぶことができます。

要所要所でも、再生ボタンを押すと画面が先に進む仕組み。楽しくてつい長居してしまいました。
ただ、再生ボタンに気付かないのか?一度観たことがあるのか?素通りしている方も多いのが気になりました。
個人的には、▶︎マークがあるだけだと、押せば再生することに気付かない人もいそうだな……とは思いました。

江戸時代の6名のデザイナーたち。
右下の再生ボタンを押すと、イラストが喋って説明します。
(この写真は右上のイラストの説明が流れてます)
見覚えのある福助にときめく。
こちらも企業の円を押すと、それぞれ再生されます。
広告の「冬の時代」
広告にも、戦争の様子が伺えます。
東京オリンピックや万博は名作ですね。

紹介した写真はまだまだ一部。
これから先の未来がどのように変化して、広告もどのように変化していくのか、楽しみですね。
アドミュージアムのウェブサイトにも、ニッポン広告史の一部が掲載されています。現代がないのが残念!
ぜひ足を運んでご覧ください。

ニッポン広告史のコーナーが楽しすぎて時間を使いすぎたので、視聴ブースとコレクションテーブルはいくつか観ただけでした。
次に来た時に、またじっくり観たいと思います。
2〜3本CMは観ましたが、特に印象に残ったのが、『愛のないクリスマスなんて(What would Christmas be without love?)』というタイトルがつけられたアニメーションCMです。
目がうるうるでした。ハートフルなCMには弱い……。そしてシンプルに動物たちが可愛い。


企画展示は『TCC賞展2024』。
コピーの最高峰を選ぶ広告賞「TCC賞」の2024年度受賞作品が展示されていました。

2024年9月20日(金)〜11月2日(土)本展では、コピーの最高峰を選ぶ広告賞「TCC賞」の2024年度受賞作品、グランプリ1作品群、TCC賞14作品群、最高新人賞1名、新人賞17名、審査委員長賞2作品群を受賞者による作品解説付きで展示します。2024年度のTCCグランプリは、福部明浩氏(catch)による大塚製薬のカロリーメイト「光も、影も、栄養にして。」が受賞しました。TCC最高新人賞は、原田堅介氏(CHERRY/ADKマーケティング・ソリューションズ) がタマノイ酢「すしのこ」ラジオCM、パラレル企業広告 ポスター等で受賞しました。

言葉にザクザクと刺されたり、考えさせられたり、あたたかい気持ちになったりと、短い言葉で人の心を動かす力があるって素晴らしいですね。

暗くて一見怖い?と思わされますが、やさしい。
「もちろん手加減しますよ。」が良いですね。
「聞こえてきたのは、男性の声ですか?女性の声ですか?」にドキッとしました。
無意識の偏見、まだまだあります。

こちらはMACDONALD JAPANのCM。
ストーリーも素敵だしアニメーションも素敵。
そして、音楽はマクドナルドのピロリピロリ&YOASOBI&Vaundyが組み合わさっていて、めちゃくちゃ良い。
現代的でアニメの世界観と合っているし、エモい!エモいってこういうことー!!!ってなります。
アニメの中に、YOASOBIとVaundyが登場するのも良いですね。
Sporityで調べましたが、配信されてないんですね。普通に曲として聴きたいー!!!!というか、聴かせてくれーーーーーーーーー!!!!!!

良い言葉を浴びると、多幸感に溢れるのは私だけでしょうか。
とても満たされた気持ちになりました。

新橋は必ず通る駅ですが、なかなか行けていなかったアドミュージアム。
というのも、開館が12時〜なんですよね。。。朝イチで行けたら有意義に時間使えるのにな〜。
10時からだととても嬉しいですが、厳しければせめて11時から空けて欲しいー!


六本木

ROOTS OF FUTURE(東京ミッドタウン・デザインハブ)


2024年9月20日(金)から10月25日(金)まで開催

日本デザイン団体協議会(DOO)は、日本の7領域のデザイン団体(空間・グラフィック・インテリア・インダストリアル・ジュエリー・パッケージ・サイン。2021年までクラフトを含む8団体)による協議会です。本展は、DOOのジャパン デザイン ミュージアム設立研究委員会がこれまで取り組んできた日本のデザインのアーカイブ事業を基に、1950年代から2020年代までの日本のデザインをグラフィックで振り返る「クロニクル」パートと、複数のテーマに基づいてピックアップした時代や領域を横断する約90点の日本のデザインに未来へのルーツを見つける「発見」パートで構成されます。
日本のデザインを多様な視点で探ることで、さまざまな時代のデザインの魅力を改めて発見し、これからの生活や社会とデザインを考える機会となることを期待します。

広告の歴史をアドミュージアムで観た後は、広告以外のインテリア・インダストリアルなども全て含まれた歴史を辿ることになりました。
「デザインの歴史が続くぞー!」と胸が高鳴りました。

過去のデザインを回顧する第一の意義は、それを未来に生かすことにあります。そのためには、歴史と現在を連続した流れとして捉える視点が欠かせません。ジャンルごとのデザインの流れは、独自に展開するとともに、影響し合いながら進みます。また時代や社会に即して変化し、一方でその変化を促してきました。

「ディレクターメッセージ」土田 貴宏

デザイン系の学校を出ていない私は、「デザインの歴史って体系的に勉強できてないな……」という劣等感のようなものがずっとあります。
なので、こういった歴史を振り返ることのできる展示はとても有意義でした。
「第一の意義は、未来に生かすこと」という言葉がとても胸に沁みました。
デザインも歴史と共にあり、様々な影響を経て変化し、より良くなっているんだなと強く感じることのできる展示でした。

東京オリンピック 公式ポスター
アドミュージアムでも紹介されていました。
何度見てもクール。
D&DEPARTMENTショッパー
不要になったショッピングバッグを各店舗で回収し、ラベルを貼ってリユース
四万十川新聞バッグ
大好きな雑貨屋さんで購入すると、この新聞バッグに商品を入れてもらえるのですが
ここから来てるんですね!
aiboパッケージ
aiboが新しい家族に迎えられるシーンを演出するために、
「パッケージからaiboが誕生する」というコンセプトで開発された。
この状態で届くのめちゃくちゃ嬉しい……!!
非常口サイン
一般公募で選ばれたって、知らなかったです!!!
しかも国際基準になったとは、すごい。
「漢字で書かれたサインが、外国人には判らないなど不評だった」というのは
海外に方も訪れるようになった社会背景もありそうですね。
営団地下鉄路線図
地下鉄路線図のデザイン…これは大変だっただろうな……。
「子供の頃から鉄道好きで、鹿児島駅から東京駅までの駅名を全て暗記していた」
というストーリーも最高に良いです。
JR東日本駅案内サイン
何気なく見ているサインですが、
番号&色分けで区別されていて、とても分かりやすいサインですよね。
民営化後の標準化の一環だったんだ。その前のサインが気になる。
エッセンシャル シャンプー・リンス
シャンプーとリンスの区別がつく「ギザギザ」。
勝者の声で誕生したんですね。
「業界が統一していないと生活者が混乱してしまうと考えた花王は、
出願していた実用新案の申請を取り下げ、
業界統一のものとなるように業界各社にはたらきかけた」

割と小規模な会場なので、「ちょっと時間余ったなー、どうしよう」という時にもピッタリだと思います。


ゴミうんち展(21_21DESIGN SIGHT)

2024年9月27日(金) - 2025年2月16日(日)
世界は循環しています。さまざまな時間軸のなかで、ひとつのかたちに留まることなく、動き続け、多様に影響し合い、複雑に巡っています。その結果、いわゆる自然界においては、ゴミもうんちもただそのまま残り続けるものはほとんどありませんでした。しかし、いま人間社会では、その両者の存在は大きな問題となっていますし、文化的にもどこか見たくないものとして扱われています。ゴミ捨て場や水洗トイレは、まるでブラックボックスのように、私たちが忘れるための装置として機能してきたかもしれません。完全に消えてしまうものなんて、ないのにもかかわらず。

本展では、身の回りから宇宙までを見渡し、さまざまな「ゴミうんち」を扱います。そして、ゴミうんちを含む世界の循環を「pooploop」と捉えます。これまで目を背けてきた存在にもう一度向き合うと、社会問題だけではないさまざまな側面が見えてきました。すぐ燃やすのでも水に流すのでもなく、じっくり観察し、単純化せずに新しい態度で向き合うと、語りきれないほどの不思議や好奇心に出合えました。ゴミうんちという新しい概念をきっかけに、人工物のデザインも同じようにできないのかと考えた本展は、世界の循環に向き合う実験の場でもあります。決して止まることのないこの世界。欠けていたパーツがピタリとはまると、きっと新たなループが巡りはじめます。

「いやいや、ゴミうんちって何やねん」と謎に関西弁でつっこみたくなるタイトルでしたが、環境問題や社会問題に触れていて、新しい視点を得ることができる展示でした。
汚物と呼ばれるうんちに限らず、廃棄されるゴミ・トイレ・微生物の排泄(発酵食品やお酒)なども扱われていました。

トイレの様々なマーク
この部屋は上から下までびっちりと様々なものが集められていて
圧巻の部屋でした
「クソバッジ」
安全ピンをつければ、どんなものでもバッジになる!
ピンをつけることでバッジという役割を持ち、誰かにとって大切な存在になるかもしれない。
「Life Cycles」
飛行機のような巨大な人工物はどのように生まれ、そして「ゴミ」になるのでしょうか。
製造中から空港で働く様子、そして「飛行機の墓場」と呼ばれる空港に運ばれ、
解体される状態までを撮影。
飛行機の墓場

「21_21DESIGN SIGHT」は何度か足を運んでいますが、毎回展示内容が尖っていて、面白いです。
未来を見据えたような内容が多い気がしています。(そういう展示を私が選んでいる説もありますが)
規模感も狭すぎず広すぎず、人混みも多すぎずでちょうど良い。
何より、周りが公園なので、歩いていてとても気持ち良いですし、行きも帰りも緑を眺めながら展示について思いを馳せる時間があるのが、有意義な時間だな〜といつも思っています。

次回の展示は何をするんでしょう?今から楽しみです!


余談:六本木のおすすめのご飯を教えてください

物価、ちょっと、高い…ですよね…???
どこもちょっと高めなのと、チェーン店もあまりないので、お昼ご飯に困りました。
おすすめがあれば教えてください!
もしくは、移動して食べるべきか。。。


今後行きたい

デザインフェスタvol.60(東京ビッグサイト/有明)

2024年11月16日(土)・17日(日)
デザインフェスタは、オリジナルであれば無審査でどなたでも参加できる国際的なアートイベント。魂を込めたアート作品や日常を彩る雑貨、アーティストとの交流、ライブパフォーマンスや世界各国のグルメなどをお楽しみください。

出展数も6,500ブースと、とんでもなく多いので、散財する未来しか見えませんが…行ってみたいです!


さくらももこ展(森アーツセンターギャラリー/六本木)


2024年10月5日(土)~2025年1月5日(日)
この度、まんが家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち、新しいキャラクターやエッセイを次々と生み出し続けた稀代のアーティスト、さくらももこ先生の展覧会を開催いたします。

1986年に連載を開始し、90年のアニメ化以来、大人から子供まで誰からも愛される国民的まんがとなった『ちびまる子ちゃん』。続いて91年に刊行したデビューエッセイ『もものかんづめ』は250万部を超える大ベストセラーに。本展覧会では、代表作の数々を、直筆原稿やカラー原画とともにこれまでにないボリュームでご紹介します。

“描く”ことと“書く”ことを楽しみつくし多忙を極める一方、季節のうつろいや小さな日常をこよなく愛したさくらももこ先生。その全魅力をあますことなくお届けする展覧会となっています。

いまもなお輝き続ける、その感性に迫る展覧会に、是非お越しください。

実は足を運んでみたのですが、初日ということで入場まで一時間待ちということで、断念しました。
1月5日まで開催しているので、次の機会に行きたいです。


写真植字の百年(印刷博物館/文京区)


2024年9月21日(土) ~ 2025年1月13日(月・祝)
10:00~18:00(入場は17:30まで)

写真植字の登場は、デザインや印刷、出版業界に大きな変革をもたらしました。発明から100年を記念し、その歩みをたどり、与えた影響を探ります。

現在のようにデジタルフォントが用いられる以前は、印刷文字は活字か写真植字が主流でした。中でも、日本語においては膨大な金属活字を用いる活版印刷に代わって、写真工学的な原理を使って印字する写真植字が登場したことは、活版印刷の煩雑さを解消する画期的な出来事でした。写真植字はその利便性によって職場環境の改善をもたらしました。さらに、多くの美しい書体の開発が容易に可能となり、多様な書体が印刷を彩るようになります。
写真植字の発明から100年を記念し、活版印刷からデジタルフォントへと文字印刷の技術的、表現的な橋渡しを担ったこの写真植字について、その歴史、役割、仕組み、さらには書体デザインについて紹介します。

印刷会社出身ということもあり、印刷には興味しかないので、行ってみたい!印刷博物館にも行ってみたい!
ですが、場所が文京区ということで少し遠い……。うーん、なんとかして行きたいけれど……行けるかなー!!!


ポケモン×工芸展(麻布台ヒルズ ギャラリー)

2024年11月1日(金) 〜 2025年2月2日(日)

ポケモンと工芸の真剣勝負
ポケモンと工芸、正面切って出会わせたらどんな化学反応が起きるだろう。
この問いに人間国宝から若手まで20名のアーティストが本気で挑んでくれました。
ポケモンの姿かたちからしぐさ、気配までを呼び起こした作品。
進化や交換、旅の舞台、効果抜群のわざなどゲームの記憶をたどる作品。
そして日々を彩る器、着物や帯留など粋な装いに誘い込まれたポケモンたち。

約70点全点新作!会場で皆さんを待ち構える作品との出会いははたして…
ワクワク、うっとり、ニヤニヤそれともゾクッ?
かけ算パワーで増幅した美とわざの発見をお楽しみください。

「ポケモン」と聞いたら、行かないわけには行きません。(ポケモンスリープに激ハマりしている人です)
「工芸」というのもとても興味をそそります。
よく耳にする麻布台のある「麻布台ヒルズギャラリー」もまだ行ったことがないので、行ってみたいです。
こちらは2月までの開催なので、冬の間に行こうと思っています。


文喫(六本木)

―― 文化を喫する、入場料のある本屋。

人文科学や自然科学からデザイン・アートに至るまで約三万冊の書籍を販売します。一人で本と向き合うための閲覧室や複数人で利用可能な研究室、小腹を満たすことができる喫茶室を併設しています。エントランスでは約九十種類の雑誌を販売。普段はあまり出会うことのできないラインアップも交え、来店されたお客様の新たな興味の入り口となります。また、企画展も定期的に開催します。

展示会ではありませんが、ここは絶対に行ってみたい!
ただ、東京に行っても、展示会なども行くとなかなかまとまった時間が取れず、行けてないんですよね………。
1日中、もしくは半日使ってゆっくり過ごしてみたい………。




11月も楽しみです。

次に東京に行けるのは、11月の予定!
土曜日に「デザインフェスタvol.60」に行きたいな〜と思っていますが、ここに行ったら、もうその日は他のところに行けない気がしています……。
時間的なものもありますが、金銭的&体力的にも………。
もしくは今回は、土日どちらも滞在するか?でも、そしたら更にお財布が悲鳴を上げるぞ??

その他

こちらを書き切った後、おちらしさんが届いて、更に行きたいところが増えましたー!うわー、計画を練り直さねばー!嬉しい悩みです!

皆さんも11月以降で行く予定の展示会などがあれば教えてください!

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