これが私の生きる道 ちっちゃな完結編
ここだ!私にはここしかない!と思った喫茶店に「今年度中に辞めさせてください。」と伝えた。
この喫茶店で働きたいがために、私はフリーターになったのだ。
2018年4月、初めてここを訪れた。それまで喫茶店にほとんど行ったことがなかった私が、喫茶店にハマるきっかけになったところだった。
それから大学を卒業するまでのあいだ、何度か足を運んだ。運ぶたび「好きだなあ、ずっと居たいなあ」と思える場所だった。
3回生までは自分も就活をして、社会人になるのだなあとほわほわ考えていたけれど、4回生になった私にはその考えが全く無くなっていた。
働きたくないわけでもなくて、、、
「人とのつながりがあって、いつもの日常を少し特別にできる仕事がしたいなあ」とふんわり考え始めていた。私にとって、それって何かなあ〜と思った時に「喫茶店」が思い浮かんだ。みんなの生活に溶け込んでいる喫茶店で働きたい、そしていつかは自分で、、という思いが強くなった。じゃあどこで働こうかと考え思いついたのが、喫茶店を好きになるきっかけだったあの場所だった。
ずっとここで働きたくて!とオーナーに伝えると、快く採用してくださった。私の夢への大きな一歩だ!とわくわくが止まらなかった。忙しくてもここで働けていることが嬉しくて、仕方なかった。
3ヶ月ほど経ってくると、違和感を感じ始めた。あげるとキリがないくらい。どれだけ私が良い接客を心がけよう!忙しいけどやってやろう!と頑張っても、それを超えるほどに悪いところ、嫌なところ、なぜ?と思うところが多くなってしまっていた。ほんとに悲しかった。来てくれた友達にも後日、愚痴をこぼしてしまったりした。そんな自分にも悲しくなった。
ここで得ることもたくさんあったけど、私は本当にここでずっと働くべきなのか。
甘ったれているのかもしれないけれど、心を擦り減らしてまでいる意味はあるのかなあと考えるようになり、秋に決断しようと決めた。
そして9月。決めた、辞める。先のことなんて見通しがたっていないけれど、この場所を辞めればきっとまた新しい何かを考えられるだろう。わかんないけど。なんとなくそんな気がする。
「辞める」と伝えるとすんなりおっけーされた。あ、こんなもんかと思った。「お店はいつかするん?」と聞かれ、「絶対にします!!」と答えると鼻で軽く笑われた。悔しー!腹立つー!悔しすぎる!という気持ちと同時に辞めると言ってよかったな、絶対素敵な店を作るぞー!、人のすることを素直に応援できる人でありたいな、みてろよ、と思った。笑
この場所で働くことが全て無駄だったなとは思わない。学べたこともたくさんある、良いことも悪いことも。常連のお客さんとの思い出もたっくさんある!
ありがとう!でも、私の人生には長期間必要はなかったみたい!
こっからまた考える日々が続くなあと思うとどきどきしているけど、きっとなんとかなるし、なんとかしてみせる。
ふらふらしてやがると思われる方もいるかもしれませんが、あたたかく見守ってくださるとうれしいです。
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