「子なしは無条件に子持ちに感謝すべき。高額納税者であろうと人がいなければ社会は成立しないから関係ない。」※補足あり
↑サンプル。
最近X等でも見かける主張だが、勘違い甚だしいというか、少子化社会に託けて自己の特権性を主張したいのか、子供を産んだという一点で無関係の他人からも賞賛を集めようとする姿勢が卑しい。そんなに社会のためになりたいのであれば、子育て終わったんだからさっさと社会から退場すれば良いじゃない(笑)
確かに次世代の再生産という点では子供がいる人はいない人より貢献度は高いが、税制上の優遇や諸手当、職場では育休や産休の穴埋め、ひいては社会全体は子持ちだけで成立しているわけではなく(逆も然り)、さまざまな人がそれぞれの立場で社会維持に寄与しているのであるから、自分だけが偉いんだ、という姿勢はいささか視野が狭い、まあ、「女らしい」主張だなとは思う(他のSNSでもこの主張を展開するのは女性が多い)。
また互助の効用も無視されており、たとえば社会が独身、子供のいない人と子供のいる人で分断されていた場合、現代ほどの社会の発展はあり得ないだろう(これを「人種」や「宗教」でやってる国は多々あり、その多くは発展途上国。そして内戦につながるのである)。
もっと大きいスケールで言えば戦争をしないのも、次戦争をすれば核戦争は避けられず国どころか地球が滅びるから、みんなが多少考えを違えていてもそれなりに話し合いでうまくやっていきましょう、というのと同じこと。
分断を煽る「子持ち様」こそ人間社会の本質を見誤っている。
また、トンデモ理論を展開している女性を見かけた。
前段は理解できるけど、後段は論理が飛躍しすぎている。この経営者は客や従業員という個人に対しては感謝する道徳的、倫理的義務はあるかもしれないが、その父母にまで感謝しろというのは流石に恩着せがましい。また、逆を言えば、客はこの経営者がなければサービスを利用することもできなかったし、従業員は食い扶持に困ったかもしれない。要はお互い様であり、経営者、客、従業員の関係はビジネスの中で完結しているのであるから、それ以上に感謝を求めるのはお門違いということだ。
冒頭にあげた記事の中でも
一理あるとはいえ、それをいうなら若者が生きてるこの時代の基盤を作ってきたのは子供のいない人も含めた先人であるのだからそちらこそ大きい顔をするなという話である。卵が先か鶏が先かみたいな話で大変レベルが低い。
あと突っ込みたいのが若者は介護をしない。老老介護が社会問題になってるのを知らんのだろうか?私はギリギリ20代だが、自分も介護などするつもりないし、老人に上記の理論で感謝しろと言うつもりは毛頭ない。
また、最後の文については、感情的な暴言でしかないのだが、たとえば子沢山で貧乏な家庭に「労働をサボってしょーもないガキ量産して社会から援助を受けまくってることを申し訳なく思ってほしい。」と言うのも正しいと思ってるのだろうか。
また、そもそも論として、「感謝」とは自発的になされなければてんで無意味であり、形式上「ありがとうございました。」と言えば「感謝」したことになるのか?と言う話である。少なくとも私は冒頭に紹介した記事を読んでも全くありがたみを感じなかったし、むしろシンママってクソ女多いよなあという感想しかなかった。
【補足】
ていうか、そもそも「DINKSに反対です(キリッ)」じゃねーよ。なんで他人の人生ジャッジする権利があると思ってるんだろう。私が根本的に腹立ってるのはそこなんだろうな。自分が常にジャッジする権利があると思ってるクソ男と同じ。
知らねーやつに「母子家庭に反対です!」とか言われても「うるせーな」としか思わんだろ?