マッチングアプリで不同意わいせつの前科前歴がつく人が増えている話(ネットの適当なモテ指南の罪)

前にも書いたように自分は刑事司法の現場で働く人間で、本稿は肌感覚の話であり、統計的事実でないことには注意されたい。
タイトルの通り。最近検挙件数が非常に多い。マッチングアプリで出会った女性に狼藉を働く男性が多く、また、彼らは軽い気持ちでやってしまうのだが、その代償は非常に大きいことはよく注意されたい。あと偽名でアプリやってても普通に身元割れるからね。
で、先日不同意わいせつで逮捕された被疑者が、女性に強引に性的関係を迫った動機について、界隈では有名なナンパ師のモテ指南?を参考にしたと述べていた。帰ってからそのナンパ師について検索してみると、

女は暴力性のある男が好き

ということを繰り返し述べており、多少強引にセックスに持ち込んだ方が良いようなこと、女性には暴力性(?)をちらつかせた方が良いと言うようなことを書いていた。

あー、ツイッターにもこう言うわけわからないこと言ってる非モテいたなあ、と思いつつ、そもそも暴力性と言う言葉の定義が曖昧であること、具体的根拠に欠けること、この文脈で述べられている「女」とはあまり一般的な女性像ではなく、仮にある種のマゾヒスト女性に物理力を見せつけることが有効なアプローチ手法であったとしても、とても汎用化できるものではないことなどが頭を巡った。そして、彼の言葉を真に受けた結果、不同意わいせつの前科がついたこの被疑者の人生に、このナンパ師(笑)は何かしら責任を取れるのかしら、と嘆いてみたり。いただき女子りりちゃんのマニュアルと似たようなもんでしょ、こんなん。りりちゃんとちがって直接の犯罪指南ではないので犯罪性はないのだが…。

普段から怒りの投稿をしているが、インターネットは有害で無責任な言論が多すぎる。

非モテ男性は女性とコミュニケーションをしっかり取り、信頼関係の構築という基本を徹底して方が良い。あとは自分磨き。性犯罪の前科前歴は結構キツいぞ。

【追記】
関連記事を読んで思い出した。「モテコンサル」だ。

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