初めに。

ガタン!

(あ、帰ってきた…)

テレビをニュースに替え、息を止めて待つ。

しばらく無音。体感を感じることを忘れるくらいの静寂。

ニュースキャスターが何かを話してるけど

その声すらもう聞こえない。

バタン!ドタドタ…

「何してるんだ、何でいるんだ。何しにココにいるんだ!」

(…頭を空っぽにしなくちゃ)

時間は夜の18時。

「お前みたいなやつは人間じゃない」

(…シッテル)

「俺はお前なんかより会社の方が大事なんだ」

(…デショウネ)

「会社の人の家族の方がお前なんかよりずっと大事なんだ」

(…ハイ)

心も頭も全て空っぽにしなくちゃきいてられない罵詈雑言は朝の6時までつづく。

…これがもう忘れるくらい小さい頃からわたしが言われ続けた父親からの言葉です。

内容はノンフィクションです。

登場人物の名前などはフィクションです。

本当に現実にあることです。

どうか、目を逸らさず読んでみてください。





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