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【CIID summer school】参加してきました!

この夏、CIID(Copenhagen Institute of Interaction Design)というコペンハーゲンにあるデザインスクールにてサマースクールに参加してきました。学んだことを何篇かに分けて、まとめていこうと思います。

なぜ参加したのか?

ICUの先輩がCIIDへ留学していた話を聞いて、CIIDの学風にとても興味があったからです。見学を兼ねてサマースクールへの参加を決めました。CIIDではIDP(Interaction Design Programme)という1年間でインタラクションデザインを学ぶプラグラムを開講しており、プロトタイプに力を入れているのが特徴です。私はUXリサーチャーとして課題探索のリサーチやユーザーテストの設計・実査・分析を行うことが多いのですが、その後のプロトタイプにも染み出していきたいなと思うことが最近増えてきて、真っ先に思い浮かんだのがCIIDでした。サマースクールの会場にもOUR MANTRAとして、Listen,Build,Test,Repeatという言葉が掲げられていて、作っては壊しプロトタイプを繰り返すCIIDのカルチャーを表す言葉のようでした。

また、1クラスが20名程度と少人数かつ国籍など多様性のバランスを重視するという話をきいており、ICUに似た雰囲気なのかなと思ったのも興味を持った理由です。サマースクールはあくまで外部向けのプログラムのため完全に本場の雰囲気を感じられたとはいえませんが、CIIDで実際に教えている講師やOBOGとの交流を通してどのようなことを大事にしているのか?何を学べるのか?を少しですが体感することができました。

どんな人が参加しているのか?

実際にサマースクールにも世界各地から参加者が来ていて、インド、オーストラリア、チュニジア、チリ、中国、アイルランドなど…本当に多様なクラスメイトたちでした。職種もデザイナーに限らずエンジニアやビジネスバックグラウンドの方まで幅広く、驚くことに中国からは高校生までもが参加していました。クラスメイトに参加動機を聞いたところ、これほどまでに多様でかつ短期間のプログラムを開催している他のデザインスクールがあまりないため、デザインスクールに関心のある社会人が休暇を使って参加するのに丁度良く選ばれる理由のようです。

どんなことを学べるのか?

ARや機械学習などの技術に特化したものから、ヘルスケアやまちづくりといった領域に特化したもの、行動経済学などアカデミック背景のものなど。とても幅広い授業が用意されており、どれも面白そうで選ぶのに迷ってしまいました。関心のある方はぜひサマースクールのラインナップを見てみてください。最終的に私が選んだのは『Designing for Inclusion』という5日間のコース。これを選んだのは、チームやユーザーを巻き込んでサービスをよりよくしていくデザインプロセスを、今自分がやっているリサーチという手法を通じて実現したい…でもどうやって?と悩んでいたからです。詳細な内容は別途noteにまとめていこうと思っていますが、「Design for」でなく「Design with」なインクルーシブデザインプロセスについて、IDEOの講師にみっちり5日間講義を受けました。

サマースクールの雰囲気

会場はなんと国連!CIIDと国連はパートナーシップを結んでいるようで、サマースクールの授業のお題にもSDGsを絡めることが多かったです。実際に私達のクラスでも、難民の課題解決をテーマにUNHCRで働く方にインタビューにご協力いただきました。

ちなみに国連のランチは最高に美味しかったです。世界各国の料理が週替りで食べられるようで、滞在中はイタリア料理を楽しめました。

クラスは15名程度で、座学やワークショップ形式で進めていきます。私たちのクラスは1日座学、残りはグループに分かれてミニプロジェクトを実践という形でした。

会場にはFablabも用意されていました。私たちのグループではあまり使うことがなかったのですが、3Dプリンターなどはもちろんのこと、これは何に使うの?と思ってしまうようなものまで、ありとあらゆるものが用意されていました。

実際に他のクラスでつくったプロトタイプがおいてあったのですが、どういう文脈で作ったのか背景が全くわからなくても、なんとなくどういうものかイメージができて、言葉で説明するよりも実際見せるということの重要度が理解できました。これはきっと鮮魚の自動販売機ですね。

次回は授業の詳細を書きたいと思います!

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