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大好きなスコーン屋さんが閉店するので、出逢いからふり返ると、想い出がぼろぼろ溢れた
本日、2023年1月31日火曜日
私の大好きなお店が最後の日を迎えます。
その名前は"Ruska Cafe and Scones"
2019年に福岡・薬院に「カフェとスコーンのお店 Ruska 」としてオープンし、そこからコロナ禍を経て、今では「スコーンとうつわのお店 Ruska」として営業しています。
Ruska(ルスカ)は、スコーンを作るひとりの女の子からはじまり、今日まで変わらずに、ずっとその子がスコーンを作り続けたお店。私は彼女のことを"すーちゃん"と呼んでいます。
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すーちゃんとの出逢い
彼女との出逢いは、約5年ほど前から私がいつも通っている珈琲屋さん。
仕事が終わり22時も過ぎて、雪崩れ込むようにそのお店に行っては、連日閉店間際の25時ごろまで滞在していた私。あ、これは当時の話です。
パソコンを開いては残りの仕事をしたり文章を書いたり、スマホでSNSいじったり、スタッフさんとおしゃべりしたり。美味しいコーヒーやスイーツと共にパワーをチャージすることが、その日をがんばり切ったあとのしあわせな締めの時間。
そして、いつも同じ時間帯に、仕事が終わって雪崩れ込むようにそのお店に来てきたのがすーちゃんでした。
常連同士って、お互いにやっぱりわかるもので、ましてや、職業柄店舗勤務ならば尚更勘がはたらくもの。
"きっと、あのひとも常連さんで、どこかで遅くまで働いていて、お店のスタッフさんと長い付き合いなんだな〜"そんなことを勝手に思っていたし、Instagramを開けば、フォローしているひとの投稿に彼女が登場することも度々あり、既に名前も知っていて、距離的には"ずっと隣にいるのにずっと話しかけない"ぐらい近くて、話したことがないだけで、それはもう知っているひと。興味はとってもあった。
でも、なんだか、私から話しかけることはなかったし、珈琲屋さんのスタッフのみんなも、私たちが"超常連同士だからこそ繋げなかった"と、後々聞きました。
そんな私たちも、ようやく繋がるときがやってきます。
Ruskaがオープンした2019年の5月。
オープニングの助っ人として働いていたつるちゃんに連れられ私はRuskaを訪れました(つるちゃんは、当時上記の珈琲屋さんのスタッフさんでもあった)。そして、つるちゃんの仲介を経て、私たちは長い月日を経てお話しをするのです。
案の定、すーちゃんも同じように私を認識していたので、言ってしまえば、出逢う前から相思相愛みたいなところがあったと私は思ってるけど、どう?(すーちゃん宛)
また、そこで私は彼女が作るスコーンにも出逢います。
Ruskaのスコーン
ひとつひとつ吟味した素材で、いままでの制作経験を踏まえ、言葉ではどうにも伝えることのできない彼女自身の感覚からにぎられていくRuskaのスコーンは、とってもおいしく、そして、とってもやさしく、ほろほろと口の中で崩れてしまうけど、ずっと味わっていたくなる。
"スコーン"というお菓子の名称ではありますが、"スコーン"ではないような、何かあたらしい名称を与えたいくらい特別に思っています。ほんとうに大好きです。
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季節もののスコーンもどれも味わい深くて、私はバレンタイン時期限定の《ダブルチョコスコーン》を溺愛しているけど、基本である《プレーン》はいつ食べても感動しちゃうほど美味しいって思う。
大好きなRuskaのスコーンは、たくさんのひとにも知ってほしくて、友だちのお店云々関係なく、今までたくさんの知人にも贈ってきました。
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閉店のお知らせと想い出
2022年の暮れ12月、オープンからもうすぐ4年が経とうとする中、翌年1月31日をもって、Ruskaがお店を閉じることをInstagramで知りました。私は寝耳に水でした。私は、私にさえ言わなかった彼女の心をただただ、想いました。
2019年の正式な(?)出逢いから、私とすーちゃんとRuskaにはたくさんの想い出ができました。
お互いのお店のスタッフを集ってのクリスマス会を開いたり、私が長期出張しているときには、パワーをもらうために、オンラインで注文して滞在先のホテルまで送ってもらったり。
お互い、職場での立場や仕事に対する感覚が似ていたこともあり、たくさんたくさん立ち話をしたね、(いつも話を聞きながら尊敬していました。)ああ、どれも懐かしい。
私とすーちゃん
そんな私たちは、お互いのことを1から10まで話すことはありません。最近は増えていたけど、基本的には会う日も1ヶ月に1度あったりなかったり。
その日、伝える内容がどうであれ、お互いがいまを真っ直ぐに懸命に日々生きようとしてることを感じて、いつもパワーを共有し合っているような、そんな気がします。すごく感覚的な話だけど、ほんとうにそんなニュアンスです。
先日彼女から受け取ったメッセージカードに、「そっと見守ってくれるみほさんに支えてもらいました」と綴られていて、同じ感覚だったことを確認しました。
私は、いつだってすーちゃんがすーちゃんらしく、大切なものを大切にしながら生きてくれてたらいいなと心底思っていて、支えているなんて自負はもちろんなかったけど、優しくてがんばりやさんの彼女が、どんな状態であっても受け止められるような居場所でいたいと、ずっと思っていました。それが支えになれていたなら、何よりも嬉しい。そして、私にとってもあなたは支えだよ。
”私たちはお互いに味方だ”と、そう、先日伝え合いました。
この言葉は何よりもしっくりきています。
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そんな、かけがえのないひととも、Ruskaが無ければ、交わることなく今日を迎えているかもしれない大切な場所。
お別れ、そして、
私にとってもRuskaの閉店は、ただただ寂しいです。
Ruskaは、彼女そのものであり、彼女の愛だなと思います。スタッフの皆さんやたくさんのお客様、スコーンやドリンク、うつわなどの商品からInstagramの投稿にまで、すべてにそれが行き届いている、愛すべきお店です。
たくさんたくさんお世話になりました。ありがとうございました。昨日、最後に買ったスコーンたちは、すぐに全部食べたい衝動を抑えて、できるだけ日を持たせたいと思います。
スタッフの皆んなもいつも"みほさーん"と呼んでくれてありがとう!
そして、すーちゃんへ。
この約4年間を思うと、悲喜こもごもいろんなことがあっただろうけど、
今日を精一杯迎えようとしているすーちゃんはかっこよくって最高です。
最終日、スタッフの皆んなと楽しんでね!!!!
そして、ほんとうにお疲れさまでした。
大好きなスコーンは、すーちゃんがきっとまた焼き始めてくれることを、こっそり期待しておきます。
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