3ヶ月で幼稚園、辞めました
4月、はじめての日本の幼稚園に年長から通い始めた娘6歳。
3ヶ月で辞めました…
3月末まで4年間住んでいたアメリカWA州では、Preschoolを3か所(引越し等で転園)、Kindergartenに半年通ったところで本帰国。最後のPreschoolでは色々とあったものの、わりとどこでもスッと馴染むタイプで、日本の幼稚園も最初はこちらがびっくりするほど楽しんでいた…のもつかの間、GW明けから行き渋りスタート。
娘の行き渋りについては、ジャッジし合う子どもたちで書いたとおりだけど、「幼稚園・保育園に行きたくない!」自体はそんなに珍しいことではないとおもう。だからこそ、私もこのまま無理やり行かせて慣れさせるべきなのか、娘の気持ちを尊重して休ませるべきなのか、正解が分からなかったし、でも「辞める」という選択肢は当初はなかった気がする。私自身、園の方針にはモヤモヤしていたにもかかわらず。
しかし、娘の意志は固かった…
6月のある日、「幼稚園はもう辞める。」と高らかに宣言し、それ以来本当にどう説得を試みてもダメだった。
本来であれば、帰国後すぐ仕事を見つけ、働いているはずだったいま。私は就職活動どころか、自分の時間も全くとれずイライラが募ってはいたものの、これ働いている保護者の皆さんだったら、どう乗り切るのだろうか?ホームスクールを何年も続けているおうちの方、一体毎日どうやって子どもと向き合ってるの?!などなど、不登校児の保護者の方々に聞きたいことだらけだった。というか、今も聞きたい。
そして、私も「大事なのは毎日泣いて行きたくないと訴える娘を幼稚園に引っ張って連れていくことではなく、『生きるって楽しい!』と娘が感じられることだ!」と腹をくくった。全国のオルタナティブスクールを調べたり、土曜日に通っているインターの平日クラスに見学にいったり、森の幼稚園の園長先生の講演会に出向いたり、娘に合いそうな幼稚園ってどんなところなのかなあと次に向けて動き出した。
結果、分かったことは、今や学ぶ場所って無数にあるね、ってこと。当たり前なんだけど、いくら人気の幼稚園だからといって、万人に合うわけじゃない。その子ひとりひとりが自分の好きに夢中になれて、それをまわりのひとも受け入れて応援してくれる、そんな環境がきっとどこかにあるはず。
そして大切なのは、一番娘を大切に思っている私たちがその気持ちを伝えて、娘を信じて待つことだな、と。どんなあなたでも受け入れるよ、といってあげられるのは親(や、一緒に暮らしている人)しかいない。そして、家が一番の安心安全の場所であること、どんな感情でもさらけ出していい場所であることを彼女が知っていること。
それにしても学校のリサーチって楽しい~!いまは本当にいろんな選択肢が増えていて、このまま普通に公立の小学校いって、彼女は馴染めるのだろうか、と不安に思う今、きっとどうとでもなる!と感じている。
辞めた幼稚園の園長先生、ほとんど接点なかったのだけど、最後の面談のときに、「途中入園で色々と配慮してもらってお世話になったのにこんなにあっという間に辞めることになって申し訳ない」という私に、「申し訳ないなんて、それをいうのはこちらです。〇〇ちゃんのペースに合わせて待ってあげられなかったこと、好きなことに没頭させてあげられなかったこと、昔からのやり方でずっと保育をやってきたけど、このままでいいのかなと思いながらも、〇〇ちゃんの気持ちに寄り添えなかったこと本当に申し訳なく思ってます。きっと○○ちゃんが自分らしくいられる場所が見つかると思います。もし次の幼稚園がそうじゃなかったとしても大丈夫。きっと見つかります。」みたいなことを伝えてくれた。
そして、「○○ちゃんはこの園で違和感を感じていたこと、イヤだなと思った気持ちをきちんと両親に伝えられたのが素晴らしいと思います。きっと言えない子、自分の違和感を言葉にできずにそのままなんとなくまわりに合わせてしまっている子もたくさんいると思います。」なんてことも話してくれた。
3ヶ月で辞めちゃったけど、でもこの間、娘がめちゃくちゃ成長したのは間違いないし、どうにか娘が馴染めるように色々と工夫して寄り添おうとしてくださった先生方、助けてくれたクラスのお友だち、社宅のママたち、子どもたちには感謝しかない。
どんな経験も無駄にはならないし、その経験があったからこそ、より自分のことを本人もまわりも知ることができる。
きっとあなたがわくわくできる場所が見つかるよ。
そしてこの後、別の幼稚園に行くことになるのですが、転園してよかった!今度の幼稚園は最高!…とならないのが子育てですね泣。続きはまた次回。