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高校生のためのヨガの授業奮闘記#1〜与えること・受け取ること〜

こんにちは!ヨガインストラクターの白井美穂です。今週もブログの時間です。週に一度のブログ更新もペースが掴めてきました!

さて前回のブログで私がヨガを伝える理由をお伝えしましたが、この基本的な考え方はどこにおいても当てはまります。

今日は今年の4月から東三河の高校にて授業を担当させてもらうようになってから、私が高校生から学んだことについて書きたいと思います。

ヨガインストラクターとして学校授業を担当する意味

そもそも私には”伝えたい想い”が前の記事のようにありますが、受け手にとっての価値はなんなのか。私は基本的に、お仕事をさせていただくときはスタジオでも、場所が変わっても、ヨガでもヨガ以外の仕事でも、与える側と受け取る側のニーズの一致を意識しています。

今回私は学校教育における意味よりも生徒にとってのニーズにまずは焦点を当てて考えました。

1)教員以外の大人と定期的に接する機会(タッチポイント)になる。

2)ヨガを通して”自分の生活”に活かせる知識を身につける。

学校教育の中のヨガであれば、教員免許を持たない私が教えるよりも先生がヨガインストラクターの資格を取って教えれば良いだけの話なので、私はあえて、学校教育だけでなく卒業後の話や、社会に出た時の話をしてあげられることが、生徒にとっての価値になるかなと思っています。外に出た時に今学校で学んでいることをこうやって活かすんだよっていう話。でも実際問題、今はまだそこまで到達していません。笑

ヨガに触れるファーストタッチ

そう。なぜなら、彼らにとって「ヨガって何だよ」レベルから始まるから。ありがたいことに体育の授業の一コマとして取り入れてもらったヨガの授業。おかげでグッとヨガに最初に触れる年齢を引き下げることができました。

初回の授業は”なんで体育でヨガしてんの”って感じから始まっています。マットに座ってゴソゴソして、呼吸に意識を向けてニヤニヤして、目を閉じたら片目を開けてアイコンタクト(かわいい〜)

体硬いし、集中できないし、じっとしてないといけないし、やってみたら結構きついし、みたいな感想だったんじゃないかな。まだキープするの?って感じで勝手にポーズから抜けてる子もいました。それで良いんですよね、だって初めてだし、みんなヨガがしたくてしているわけではないので

もちろん私はヨガが素晴らしいものだと思って、みんなにヨガをして”ヨガって楽しい”とか”ヨガって自分にとって良いもの”と思ってもらいたい気持ちはあるんだけど、この全員がヨガをしたくてしているわけではないという現実をしっかりと受け止めることが、まず私にとってのファーストステップです。

ヨガはみんなの生活に必ず活かせるもの

このみんなのヨガに対するモチベーションが「0」から始まることは覚悟していましたが、じゃあどうするか?私が必要かなと思うことは

1)共感してもらうこと

2)道筋を見せること

この2つです。

授業の準備をすればするほど、ヨガを学べば学ぶほど、やっぱりヨガって素晴らしいと思うのは、生活とヨガは切り離されているものではなく、生活を良くするための知恵が全てヨガの中に含まれているなと思うこと。図で表してみているように、ヨガ哲学に教えとして書かれていることは自分の経験が増えれば増えるほど、体現していくものと思っています。

無題のプレゼンテーション (1)

ここでは授業について話しているので、学生にとって身近なことに置き換えると、部活動、大学試験、自分には関係ないと思う授業、趣味とかの全てにヨガの考え方や教えを当てはめてよりよくする(成果だけではなく)方法を話すことができます。

3年生に対しては、部活動と進路に焦点を絞り、2年生には部活動(ほとんどの子が今一番頑張っていることが部活と答えた!)に焦点を絞って出来るだけ実体験に落として話をし、共感を得るようにしています。

この共感は、すごい!感動!とかそういうレベルではなく、個人の「確かに」を引き出すことに注力しています。

確かにを引き出すヨガの授業

ここからは今週実際に話した話

部活動でも進路でも”何かを頑張りたい””結果を出したい”というここ一番の勝負の時、部活だったらこれから始まる夏の大会、受験だったら入試、就職活動であれば面接、みんなは自分の力は十分に発揮できていますか?
緊張やプレッシャーを感じたり、練習でできたのに本番はできなかったとか、いつもしないミスをしたり、どれだけ練習してきても”ここ”って時にうまく力が発揮できない時もあるし、逆にずっと本番でだけできたりする時もある。その違いって何か。
理由の一つは”気持ちをコントロールして集中できたかどうか”じゃないかと私は思っています。今、この授業を通して、心と体のつながりを勉強していて、呼吸を通して意識とカラダのつながりをみんなは体感し始めたけど、呼吸と気持ちの繋がりは日常生活の中でみんながいつも無意識にやっています。その一つが「ため息」。練習嫌だな〜とか勉強嫌だな〜と思う時、無意識にため息をついて気分転換してないですか?
集中したい時、ちょっと心を軽くしたい時、みんなはどうやっているか、詳しく教えてもらったことないかもしれないけど、無意識に「深呼吸」をしたり深く息を吸って気合をいれてる。呼吸で自分の気分や気持ちを変えていませんか。
この呼吸で自分のマインドをコントロールできたら、みんなは大会や試験の前に集中を自分で生み出すことができそうじゃないですか?
ヨガが呼吸を大事にする理由、呼吸と気持ちがつながっている理由がなんとなくわかったところでヨガをしてみましょう。そしてここ一番で緊張した時、みんな呼吸に意識を向けてみてね。

ここまでくると高校生も「確かに」とか「ちょっと活かせそうかも」とか思うみたい。今回はピタッとはまった感じがあって、いつも集中できない呼吸、そして瞑想もほとんどの子がすごい集中してやっていて、こっちが感心するくらいでした。

与えること・受け取ること

”ヨガが生活の中で活かせられる”これはもちろん伝えたいことですが、受け取るかどうかは生徒次第。別に受け取れなくてもそれはそれでいいし、今が受け取る時期じゃないかもしれない。でも長い目で見て、いつか健康を維持することに興味が出た時、何かを頑張る時、そして今回だったら”ここ一番”の勝負時、ヨガの授業を通して聞いたことや、”ヨガ”という選択肢が頭に浮かんでくれたらいいなと思ってやっています。

でも、私が思った以上に受け取ってくれたみたいで、授業終わりに「野球のピッチングの時に腰が痛いけど、ヨガのこのポーズで良くなりますか」と質問してくれたり、授業を通してヨガを大好きになってくれて(多分自主練してる)すごくポーズが上手になって行く子がいたり、思っている以上に生徒の反応が目に見えて嬉しいです。

そして高校生の集中力には驚くべきものがあり、自分の人生に対して(部活や受験に活かしたい気持ちがあるからこそ)ものすごく本気で真剣なんだなと、私が刺激を受けました。

さて、次回の授業は再来週です!再来週は「集中力の持続性」について授業で話そうかな!とても楽しみ!

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