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Happy Magical Tour 2024を終えて

こんにちは。
初めましての方は初めまして。
何度か閲覧してくださってる方はお久しぶりです。
日向坂46が大好きな大学生が、大学生活最後の冬に日向坂のツアーを全通した記録です。
この思い出を忘れぬためにここに書き記します。
少々長いですがお付き合いください。
(セトリのネタバレがあります。ご注意ください)


●兵庫

兵庫ワールド記念ホール

2024年11月19日。
ついに始まった2024年のツアー。
Happy Magical Tourと名付けられた今年のツアー、タイトル通りマジカルなことが起きるのであろうか。そんな期待と共に出発する地は兵庫。

私はほうきにまたがり、魔法をかけられに兵庫へと足を運ぶ。

DAY1

関西に上陸した私は友人と合流し、会場へと車で向かう。
友人との車内、BGMはもちろん日向坂。

会場に着いてまず私がするのはグッズ購入。
ライブでは必ずタイトルの入ったペンライトと私の推し、山口陽世のタオルを買うことにしているため、今回も例に漏れず購入する。

Happy Magical Tour 2024 ペンライト
推しメンマフラータオル(山口陽世)

ついに公演がスタート。
初日ということもあり、盛り上がりは最高潮。

OVERTUREは今回のツアーで引っ提げている12thシングルでWセンターを飾る、
藤嶌と正源司が箒に乗って登場。
3、2、1…ライブが始まる。

1日目は18列目という神戸ワールド記念ホールの最後列を引いたため全体を俯瞰して観ることにした。

1日目、神戸ワールド記念ホール18列目からの景色

特に印象的だったのは『夜明けのスピード
(以下、夜明け)
この曲は"絶対的第六感"のカップリングユニット曲となっていて、歌い上げるは小坂菜緒、上村ひなの、正源司陽子、山下葉留花。
しっとりとした楽曲なのだが、この曲で注目したい部分は山下。
山下は「日向坂ミュージックパレード」でのソロ歌唱や4期生楽曲「夕陽Dance」のソロパートを聞けばわかるように、儚い歌声の持ち主。
この美声が完全に本曲とマッチしているのである。

夜のフリーウェイを走り抜けて どうでもいい日常から逃げたかった
どこへと行く当てなんかないけど ここではないどこかならいい
名前も知らない桟橋にたどりついて
暗い未来 光を求めていたんだ

夜明けのスピード 歌い出しより

船に乗って、ゆく当てのない旅をしている主人公が思い浮かぶ。
歌い出し、小坂から始まるが声が儚い。続いて上村、儚い。正源司。儚い。
そして山下、「光を求めていたんだ」ここでいきなりテンポアップする。そのままサビへ。
この流れがこの歌の神髄。
山下はこの曲のキーポイントになっているのである。

奇しくもこの神戸公演1日目、紅白歌合戦の出演アーティストの発表が行われた日だった。
途中のMCで佐々木久美キャプテンがこのことについて触れる。

「紅白歌合戦に出場することができませんでした」
「でも私たちは今年やってきたことについて全く悔いはありません」
笑顔でそう言い放つキャプテンとそれに頷くメンバーたち。
これが聞いているこちらの心を刺激し、大きな拍手が自然と巻き起こる。
神戸でこの光景を見ていた人ならわかるだろうが、ここで声を上げるものが一切いなかった。
声を上げるでも、立ち上がるでもなく、ただただ拍手し続ける。
この空間がとても幸せだった。

この日の最後には新シングル発売の発表もあり最高潮に達し、終演。


DAY2

兵庫2日目。

席は昨日と角度の違う最後列、18列目。
実は神戸公演はFC1次、FC2次と外れに外れ、ようやくオフィシャルにて勝ち取ったため両日とも最後列という逆に奇跡のような展開であった。

2日目、神戸ワールド記念ホール18列目からの景色

ここで触れたい曲は「ゴーフルと君」
(以下、ゴーフル)
この曲のイントロが流れると同時に会場の熱気が一段階上がる。
そして山口陽世の煽りが会場にこだまする。
「みんな、神戸と言えば、ゴーフルだよね!?」
3期生が魅せる姿が私は大好きだ。
4人で会場を掌握してしまうのだから。

しかしこの曲を見ている時、推し補正抜きにしても山口陽世にとても目が行く。彼女は身長が4人の中で一番低いのだが体をめいっぱい使うため存在感が凄い。センターステージを縦横無尽に駆け巡る姿が圧巻であった。


1日目とセットリストは全く変わらないのだが、DAY1に負けず劣らず永遠に楽しいライブ。
セトリが同じであるのになぜこんなにも満足しているのだろうと思われた方もいるかもしれないが、そこには今回のツアーの見どころにもなっている冠番組「日向坂で会いましょう」とのコラボが関わっている。

サインボールのトスバッティングを行ったり、終演後に座席番号での抽選をで実施されたメンバーとの会場清掃など、日向坂で会いましょうのノリが詰まった企画が目白押しであった。

そんなこんなで兵庫公演は終演。
ここから全国を駆け巡ることになるのだと期待を胸に帰路に就いた。


●福岡

マリンメッセ福岡

空飛ぶほうきに乗った私が次に向かうは福岡。


DAY1

ほうきという名の飛行機で福岡へ。

会場に到着後、グッズ売り場に向かう。
濱岸ひより考案グッズ、これが本当に可愛い。

最近の濱岸ひよりステッカー
ひよるのっぷ(ヘアクリップ)

これは買うしかないよね。
後者の"ひよるのっぷ"は思ってた以上にデカくて驚いたが買ってよかったと思った。

開演時間になり、会場へ。
先にも書いたが福岡は両日EX先行。
まあ、席は期待していなかった。

1FスタンドAの16列目。
所謂、最後列というやつだ。

1日目、マリンメッセ福岡スタンドA 16列目からの景色

今回注目したい曲は
『どこまでが道なんだ?』である。

この曲は神戸での"夜明け"同様、このツアーが初の披露。
歌い手は
金村美玖、髙橋未来虹、山口陽世、平岡海月

どこまでが道なんだ? 地平線のその向こう側
僕たちはどこまで走ればいい?
ひたむきに夢の場所へ

どこまでが道なんだ? 永遠に続いてるのか?
ゴールがなくたって諦めない 冒険しようぜ

どこまでが道なんだ? 歌詞より

この歌詞がとにかく刺さる。
個人的な話だが金村と同い年の私は、
来年の4月から新生活が始まる。
少し不安のある状況の中、単身向かった福岡公演
そこで同い年の金村率いる4人が「ゴールがなくたって諦めない」と歌い上げる。

私に向けたエールなのでは?と勝手に錯覚した


DAY2

2日目。濱岸ひより卒業セレモニー。

他の地方や昨日とは気持ちがだいぶ違う。

私は2002年生まれの金村美玖、小坂菜緒、濱岸ひより、平岡海月
この4人と同い年であることを人生の支えにし、ずっと手本としてきた。
そんな子の卒業はズシリと心に重くのしかかる。

2日目、マリンメッセ福岡スタンドL 2列目からの景色

濱岸ひより(以下、ひよたん)(ここは敢えてそう呼ばせてくれ)は自由で、ずっとニコニコしてて、ちょっぴり嘘をつくのが大好きで、マイペースで。
どこを取っても私の大好きなところしかない人だった。

ひよたんが卒業する。
それは考えるだけで心が苦しくなるし、02で最初の卒業はあなただったか、そしてもう少しだけいてほしかったとすら思ってしまう。

そんなひよたんが卒業セレモニーで選んだ曲は
・沈黙した恋人よ(2期生で披露)
・酸っぱい自己嫌悪
・誰よりも高く跳べ!2020
・JOYFUL LOVE
の4曲。

『沈黙した恋人よ』(以下、沈恋)
この曲は本家はけやき坂46の潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高本彩花のユニット、りまちゃんちっくが3曲で織りなす物語の1曲目となる。

岬の灯台 海原 見下ろしながら
眩しい日差しに時折瞳細める
中古のバイクで どれだけ走ってきただろう
汗ばむTシャツ 太陽を吸い込んだ

沈黙した恋人よの冒頭

この歌詞とタイトルからわかるように、登場人物はカップル2人。
そして夕陽の刺す海辺をバイク1台で滑走していることが伺える。

君が指差すものを 僕は見つけられない
同じ青空を見ているのに 鳥はどこへ行った?
君が大事なものを 僕は見過ごしている
そばにいることが当たり前で そう
愛し方も忘れてしまった(1サビ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
君は話そうとした 僕も話そうとした
だけどお互いを想いすぎて 何も言えなかった
もっと素直になれば きっと言葉にできた
人は変わってくとわかってても
あの頃の自分に縛られてたんだ(2サビ)

沈黙した恋人よ 1サビ、2サビより

1サビ、2サビからこの曲が恋人2人が別れを切り出せず、ただ沈黙しバイクに揺られどこへ向かうかもわからない旅を続ける、そんな風景が見えてくる。
このような情景が浮かぶにたやすい曲をひよたんは卒業セレモニーで自身が大好きな2期生と歌い上げる。...これがやばすぎる。

特にやばいのは振り付け。
沈恋の本家の振り付けは、5人の役が灯台やバイクの妖精、彼氏と彼女となっているが、この彼氏と彼女を2期生ver.では河田と濱岸が担っているのだ。

2サビの「君は話そうとした 僕も話そうとした」
河田、濱岸は「ひなひよコンビ」と呼ばれ、Instagramのストーリーで「ひなひよ尊い」と互いに上げ合うほどの仲の良さ。
そんな二人が2サビで向き合い、泣いて歌えなくなる。
沈恋は元々、曲調や歌詞がレベチに泣けるのだがこの2期生沈恋は後世語り継がれるであろう伝説の披露であることが伺える。

『酸っぱい自己嫌悪』(以下、自己嫌悪)
2曲目にひよたんが選ぶは、自己嫌悪。
"みーぱんファミリー"である。
正直、沈恋で泣きに泣いた後に
佐々木美玲、濱岸ひより、河田陽菜、山口陽世
が現れた瞬間、この曲の披露を悟り涙が流れた。

私は自己嫌悪が大好きなのだ。
少し懐かしいような曲調と青春の甘酸っぱさを思い出させる歌詞。
これが刺さる。

君が見てた夢を一緒に 応援すればよかった
離れるのが寂しくて 反対したんだ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕もやっと夢を見つけた
まだ手に届かないけれど
決心する大切さと 勇気がわかった

酸っぱい自己嫌悪 1サビ、2サビより

ひよたんは休業や様々な苦難を乗り越えてきたメンバーの一人な分、この歌詞がまるでひよたんを表しているようで刺さってしまう。

美玲が泣くのを我慢しながら歌唱を続けていたにもかかわらず、
ひよたんと向き合った途端顔を隠して感涙し
「綺麗だよ」と言ったのはみーぱんファミリーが真の意味でファミリーであり、美玲が母親であった証拠だと感じた。

そんなこんなで続く濱岸ひより卒業セレモニーだが、私がこのセレモニーを通して感じていたのはいい意味で「卒業セレモニーっぽくない」ということ。
MC中にひよたんがメンバーにマジレスをして会場が笑顔に包まれたり序盤の映像の中で、ひなあいでのゲテモノを食べた時映像をそのまま使っていたりと泣いたり笑ったり感情が右往左往したセレモニーだった。

ただそれが、とても心地よかった。
私が言うのは大変烏滸がましいかもしれないが、終始"ひよたん"を表現しているセレモニーだと感じた。大満足。福岡まで行って良かった。


●愛知

ポートメッセなごや

魔法にかけられた私が次に向かったのは愛知。
去年のHappy train tour 2023 の際に愛知公園で爆レス祭りを経験した私は、今回も何かが起きるのではないかと期待を膨らませながら会場へと向かう。

DAY1

そんな期待でいっぱいの1日目。
席はアリーナC2ブロック。

1日目、ポートメッセなごやアリーナC2からの景色

ここで触れたいのは『好きということは…』
歌うは日向坂46 1期生。

この曲はサビでタオルを回しながら楽しむ曲。
回せ!」の合図とともに
観客全員がタオルを振り回す。
これが異様に楽しい。

毎回ライブで駆け上がるような当楽曲のイントロが流れると、さも当然のように首にかけたタオルを手に持ち替えて盛り上がりながら備える。
だが、私が今回のツアーで当楽曲が流れたときに思った感情は"寂しい"であった。
先にも述べたが数々の別れを経験し残っているのは5人となった1期生。
…..喪失感というか。
12人もいた大好きな人たちが半分以下になった寂しさ、これを大きく感じた好きということは…であった。

聞いていて思うはやはり歌唱力の高さ。
センターステージにて舞う5人のうち、とくに佐々木美玲。
どの曲でもそうだが彼女の歌声はキュッと楽曲を引き締める。
当楽曲も同様に落ちサビ前の「立ち止まって〜」の一節。ここで毎度聞き入ってしまう。
高音域の美玲の歌声で引き締め、そのあとに現れる加藤史帆の低音。
このバランスがやはり1期生たる所以なのだろうと思わされた。

兵庫、福岡と最後列を経験した私には今年のツアー初めてのFC1次当選。
さすがアリーナ。どの楽曲に対しても声色、圧、大きさすべてが違う。
公演5回目にして真に楽しめた日であった。

DAY2

2日目。
この日もまたアリーナ、前日同様期待しかない。

ポートメッセなごや アリーナB3ブロックからの景色

この日に触れたいのは『見たことない魔物』
(以下、魔物)

この魔物という曲を
私は勝手に"魔曲"と呼んでいる

実は魔物は兵庫〜愛知まで6公演全てで披露されている。去年の夏に生まれた、魔物。
そこから幾度となく披露されているが毎回コールがすごい。

アリーナで聴く魔物は終了後めまいがした。
美しく、力強く、そして楽しい。
そんなことを感じた魔物であった。

このような経験を含め私は魔物を"魔曲"だと捉えている。

この曲を魔曲と捉えるのであれば、夏に颯爽と現れ、会場の盛り上がりと熱をかっさらうこの曲自体が「見たことない魔物」ということになる。

歌詞。

見たことない魔物が出てきたって
絶対そこから逃げ出さないでよ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それでも前へ進む それとも引き返すか
そう僕を信じてくれないか?

見たことない魔物 サビより

「絶対そこから逃げ出さないでよ」
それすなわちこの曲が流れたら全力で盛り上がれ
「そう僕を信じてくれないか?」
それすなわち魔曲に立ち向かうために声を出してくれないか?

....ということだと勝手に解釈している。

そんな愛知2日目、先にも書いたがアリーナ席。

ジョジョの奇妙な冒険が大好きな私は
このスケッチブックを手に、会場入りを果たしていた。

その結果、『HEY!OHISAMA!』にて花道に現れた加藤史帆にジョナサンジョースターのジョジョ立ちをいただいてしまった。

あの最高の景色を心に刻みながら
私はついにツアー最後の地、
そして約束の彼の地である"BIG EGG"東京ドーム
へと魔法のほうきで飛んでゆく。


●東京ドーム

「あの日の約束、覚えてる?」
そんな佐々木久美の言葉から始まった
3回目のひな誕祭の東京ドーム
から2年半。
「もう一度東京ドームを目指します」
佐々木久美の高らかな決意を聞いた
Happy Train Tour2023 Kアリーナ公演2日目
から1年。

ついに私たちはもう一度あの約束の彼の地へ降り立つ。


DAY1

ハピマジドーム公演with加藤史帆卒業セレモニー
正直実感がなかった。

神戸と福岡の間で丹生明里の卒業セレモニーが行われ悲しむ間もなく福岡で濱岸ひよりとの別れがやってきて短いスパンでの別れが続いたことで
「かとし、本当に卒業しちゃうの?」
と開演するまでずっと思い続けていた。

開演前、毎回のごとく参加している
「山口陽世推し撮影会」に参加する。

はるよんちの住人撮影会 DAY1

ここにいると純粋に山口陽世を好きで集まった人たちとアツい会話ができる。
あの時間が大好きで、今回も例外なく集まり談笑した。

そんなアツい時間も終わり、いよいよライブへ。
座席は2Fの一塁側。

東京ドーム 1塁側2階5列からの景色

座った瞬間、これは上から色々なものが見えて楽しそうだと感じた。

この予感は的中。
トロッコでアリーナを闊歩するメンバーや加藤史帆のドレス姿を上から俯瞰で見ることができてとても楽しかった。

1日目は取り上げたいものがたくさんある。
まずは『真夜中の懺悔大会』(以下、懺悔)

眠らせないよ
woo あくびなんかしないでよ woo 眠くなったアピール?
woo ねえそんなに退屈なの? 私に飽きたっていうこと?

真夜中の懺悔大会 冒頭より

この冒頭のパート、潮、影山、高瀬のソロパートから始まり、
「私に飽きたっていうこと?」で3人が集合する
素晴らしい歌割りなのだが、卒業に卒業が重なり奇しくも高瀬のソロパート4小節となったのである。
これが本当に良い。高瀬の歌声の耳触りの良さが好きな私はこのパートで酔いしれた。

次に触れたいのは本編の途中で挟まれた加藤史帆のやりたい曲パートから
『やさしさが邪魔をする』

この曲は個人的にとても思い入れが深い一曲で
加藤がいる間に聞いておきたい一曲であった。

やさしさに甘えない 君の独り言を聞いた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夢はいつでもここじゃないどこかにあるよ
一緒にいたらきっと叶わない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やさしさが邪魔をする 強がりとわかっていても
僕が止めないほうが君のためだと思った
しあわせにできるならどんな悲しみも耐える

やさしさが邪魔をする 歌詞より

この曲はもともと
加藤史帆、渡邉美穂、上村ひなのからなる
3人が互いにリスペクトしあっていることからできた"リスペクトスリー"の歌。
美穂が卒業した後はそこに小西が入り披露されてきた。

5回目のひな誕祭 やさしさが邪魔をする

この歌を歌う小西を含めた4人はすこし強がりで何事も自分で何とかしようとするような子たち。
そんな子たちが「やさしさに甘えない」と強がる。
こんなにも歌詞が歌い手に合っていることはあるだろうか。

そして、「一緒にいたらきっと叶わない」
「僕が止めないほうが君のためだと思った」
この歌詞が加藤史帆の卒業を彷彿としてしまい
あの場ではとてつもない威力を発揮したのだった。

キリマンジャロのコーヒーを
味わえるのも最後かな
君が好んだこの酸味を忘れられないよ

やさしさが邪魔をする 2番の冒頭より

ご存知、キリマンジャロ。
これがこんなにも有名になったのは
「キリマンジャロ~」の節を歌う美穂と
「君が好んだ~」を歌う上村の歌声の高低差を
金村と小坂がSHOWROOMでいじったことに起因する。

そこからSHOWROOMでのムーブメントとなり
幾度となく様々なメンバーがいじり倒してきた。

そんなBメロが加藤史帆の魔法により大復活。
泣かないわけがないと。

もう一つ、注目したいのは
『耳に落ちる涙』(以下、耳落ち)である。

日向坂46 1stシングルキュンに
収録された1期生曲。
リリース当初は10人いた1期生も今日は5人。
...半分になってしまった。
そんなちょっぴり寂しい気持ちと
聞けて嬉しい気持ちが入り乱れる披露。

歌詞。

耳に落ちる涙の雫よ その熱さを僕は忘れない
目尻 溢れ 流れていくんだ
自分の弱さ誰にも見せないように・・・
泣こう 泣こう 泣こう こんな夏の夜

耳に落ちる涙 サビより

・・・こんなにも歌詞が披露されているこの場に合うことはあるだろうか。

このサビを聞いたとき私はかとしとの
様々な思い出がよみがえった。

けやき坂としてのお披露目の時、
ハッピーオーラ』でのセンターが決まった瞬間、改名が決まった時、
レコメン!で"しし全"が生まれたこと
...etc.

中でもやはり色濃く脳裏に映ったのは、
君しか勝たん』でセンターを務め、日向坂の代表として連日TVに出演し続けたあの期間。

連日の出演後に行われた生放送もリアルタイムで視聴していた私はあの日、すべてをやり遂げたことに感動していた私はのちに「希望と絶望 その涙を誰も知らない」を映画館へ見に行き、当時の背景を知り、かとしの安寧を心の底から願ったのだが、その映画館の記憶もこの耳落ちを聞いている間少しだけ思い浮かんだ。

「自分の弱さ誰にも見せないように・・・」

この歌を聞くたびに誰のことを歌っている曲なのかと考え直しているのだが、おそらくもうそれをすることはなくなった。
私の中では、0番の歌い手、加藤史帆本人のことを歌い上げた一曲なのだろうとあの東京ドーム1日目、もとい加藤史帆卒業セレモニーでの披露で位置づけられた。

終演前、最後にみなで加藤史帆卒業企画実行委員さんお手製の
「8年間ありがとう」のメッセージが書かれたフライヤーを掲げる。
それを見たかとしの一言、「8年か…」

この一言の重み。
私はあの加藤史帆の"やり遂げた達成感"と"ちょっぴり寂しそうな感情"の入り乱れた一言を一生忘れないと心に誓った。


DAY2

2日目。
今日は昨日よりも緊張気味。
卒業セレモニーという大きすぎる時間を終えた後のお祭り。
ドームにいるという実感が大きく湧いた朝。

会場に行くとすでに人が入り乱れていた。
緊張感漂う中私はひなあいガチャに目を向ける。

財布を除くと1回分の500円が入っていた。
これは運命だと悟り、1度回す。
すると出てきたのは「山口家連れ込み隊」のロゴのキーホルダーだった。
これは所謂一本釣りというやつだ。

このうれしさを胸に今日も陽世推し撮影会へと
足を運んだ。
するとどうだろう、この日は前日より人が多い。
去年のKアリーナ公演や今年の5回目のひな誕祭で行われた撮影会にも参加したが、
その時とは桁違い。

はるよんちの住人撮影会 DAY2

はるよちゃんのことを気になっている人が
それだけ増えた証。
嬉しい。そんな気持ちと共にこの日もみなさんと小一時間談笑した。

開演時間が迫る。
こんなアツい気持ちでライブに挑めるとは思ってもいなかった。

本日の座席は1階のバックステージの目の前。

東京ドーム1F 13列からの景色

実はこの日だけは連番。
連番相手の名義が強しだったので勝ち取れた席。
ありがたい。

この日も語りたいことが山ほどある。
まずはなんといっても『OneChoice』である。

魔法使いかほりんのかけた魔法と共に現れたのは本曲のセンター丹生明里。
卒業セレモニーを終え、ツアーには参加しないと思われていた人の登場。
会場が一気にオレンジ一色に染まる。
そしてありえないほどの歓声。

OneChoiceは去年~ドームまでにリリースされた表題曲の中でオリジナルセンターでの披露回数が極端に少ない。
そんな中での東京ドームでの披露、これは会場が湧かないはずがないんですよ。

嗚呼。丹生明里よ永遠に__と思いながら丹生を目で追っていると間奏部分で様子がおかしいことに気付く。

0番
そこにいるはずの丹生がどこかへ歩いていく。
「どこへ…?」そんな疑問がよぎる。

丹生の前に現れたのは、山口陽世。
二人が手を合わせる。
そしてそのまま丹生が山口の背中を押す。
そのままラスサビ前のソロパート
「もっと正直になってみろ 初めから決まってた」
ここを山口が歌い上げる。
「は…?」
私の口からこぼれたのはこれだった。

正直卒業後その子のセンター曲を誰がやるか論争は苛烈を極める。
しかもおそらくこの曲は過度に。
そんな継承という大切な儀式をあのサプライズ演出で、日向坂が好きなら誰もが注目する東京ドームという大きな場所で行った。

そもそも丹生と山口の関係はとても山口の加入後からずっと”にぶぱる”と呼ばれ愛されてきた。
二人がSHOWROOMをすればそれを愛す人々で
あふれかえる。
そんな師弟とも姉妹とも親友ともとれるような
二人での神聖な継承。
ありがとうを丹生明里、山口陽世、
そしてこの演出を決めた方に送りたい。


ここから私の涙腺は馬鹿になってしまった。
次に注目すべきはやはり『青春の馬』

丹生の退場と共に現れるは濱岸ひより。
ここで正直「青春の馬だ…」
と確信し涙があふれる。
ついにドームの地に濱岸ひよりが立つ。
この瞬間をみんな待ち望んでいたのだ。

濱岸ひより×青春の馬といえば
センターとのペアダンス。
3回目のひな誕祭では見られなかったシーン。
2年半越し。泣くって。

歌が終わり、「初めての東京ドーム最高でした!」の一言。ここで何人が救われたのだろうか。


最後に触れたいのは『錆つかない剣を持て!』
(以下、錆剣)

この曲は11thシングルのひらがな楽曲となっていて、髙橋未来虹をセンター、その隣を高本、濱岸をフロントに置き披露されてきたが、兵庫から福岡までの披露では卒業した高本の位置に山口が入る。

まず語りたいのは未来虹の殺陣。
これは兵庫からドームまですべてで見てきたのだが、ドーム2日目の殺陣はレべチだった。
これは髪形がカチモリだったというスパイスも加わってか、美しさの圧でやられそうになった。

髙橋の表情やパフォーマンスは殺陣から地続きで見惚れるのだが髙橋の隣で踊る山口。
この子が良い味を出す。
(これは推し補正抜きです)

12thのひなた坂ライブでの何かスイッチが入ったような錆剣センターでの表情をそのまま引き継いで未来虹の隣で舞う姿は圧巻で小っちゃくて大きな背中はさらに大きくなって開花し今後どうなっていくのだろうと想像力を掻き立てられた。
そんな錆剣を私はこれからも愛しているしみんなに愛されるような楽曲になることを願っている。


まとめ

つらつら書いてきましたがここまでで1万字を
超えているようなのでここらでまとめに入らせていただきます。

経緯1

今年は4月から君はハニーデューという最高の楽曲を背負い、5回目のひな誕祭、絶対的第六感という日向坂に新しい風を吹かせてくれた楽曲と共に宮崎でのひなたフェスを走り抜けてきました。
そして、第六感では4人が同時に卒業を発表するなど、個人的に色々な感情が蠢いた1年でした。

11thひらがなライブ。12thひらがなライブ。
2つともいろんなことを思いました。
少しだけ弱音を吐くと、心にどこかぽっかりと穴が開いたような感覚です。
このどうしようもない穴をどう埋めるか。
そんな気持ちも頭のどこかにはあったかもしれません。


経緯2

そしてツアーの全通。
これは一つ私の小さな夢でもありました。
そして今、私は大学4年生。
ここを逃したらもう…という焦りもあったのかもしれません。

本当に途中でクレジットの利用枠は尽きるわ、
銀行口座のお金もほとんど使い切るわで
「俺、これ全部回りきれるかな」
と少し弱音を吐きそうにもなりました。

それでもこうして全部走りきれたのは
確実に日向坂のみんなのおかげです。
日向坂に帯同したい。この一心でした。

いつもハッピーオーラで包み込んでくれるメンバーを一瞬たりとも見逃したくなかった。
いつか小坂菜緒が言っていました。
「私がいないところで日向坂が動いているのが嫌」
私もそれでした。
この1年間ずっとその思い出突っ走りました。


経緯3

今回いった3地方、すべて私が会いたいおひさま友達がいました。
神戸では関西の友達に1週間も泊めていただいてしまい、実は鳥取にも行きまして、そこではるよさんとミーグリもしました。
(この話はまたいつか)

福岡では私が会いたかったはるよんちの住人の皆様とたくさんお会いできてお話して、アツい抱擁もしました。(これは私が無理やりさせました)

愛知では神戸のおひさまといろんなところに行って遊びつくしました。


この際だから宮崎も含めましょうか。
宮崎、神戸、(鳥取)、福岡、愛知、ドーム。

今年はたくさんの場所に進軍できました。
これも日向坂46のおかげ。

悔しさと楽しさと別れと再会。
色んなことを考えて色んなことを学んで
色んな経験ができた一年でした。

日向坂とならどこまでいけるんだろう。
魔法を唱え、みんなで一緒に行こう。
どこまでも。

わたしのHappy Magical 無理やり全通したよ Tour2024はこれにて完結です。


どうも、執筆を終えた私です。
長々と読んでいただきありがとうございました。
これを何とか年内に出せないかとひやひやしながら頑張ってぎりぎり書き終えました。
来年にはすぐ新シングルも出ます。
個人的には大きな変化もあります。
さ、2025年も気合を入れて頑張っていきましょう

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