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【ジャパンカップ2022】わかりづらい外国馬の血統予想と馬場は本当に大事だよって話

日本へようこそ。

最近、あんまり予想できてないんですけどさすがにせめてジャパンカップだけは…とw 祝日があって良かった。

ジャパンカップの話の前に先週のマイルCSのちょっと回顧。これに関しては…
これが馬場造園課だよ
とぜひとも言いたいw
アレが今の馬場造園なんですよねぇ。馬場に関しては、もう本当に1ミリたりとも信用できないですからね。馬場のお話は↓

エリ女の週に雨が降って、『よし、外差しになったな!!』ってメチャクチャ言われてたんですけど、蓋をあけてみれば内がメチャクチャ伸びてゴチャついて、その中で綺麗に内々で立ち回ったダノンザキッドが穴をあけるっていう。
なんであんなことになるのかっていうと、これはもう再三言った通り今の阪神はどういった状況になろうが中身が超高速馬場だからですね。あの馬場状態だと内枠から外に出そうとして大失敗したシュネルマイスター大外枠から進路ゴチャついたダノンスコーピオンサリオスあたりの中長距離血統が来られないのも当たり前の話で。

福永騎手もおっしゃっていましたけど、同じように内々で立ち回ったジャスティンカフェ不利なかったら普通に突き抜けた可能性高いので、結局のところ別に時計はかかっていないですし内は固いままだったってオチですよね。雨が降ったから水はけの関係で通りづらくなってるってただそれだけの話だったわけで。
ここらへん、東京も全く同じなのでマジで頭の中に入れておいた方が良いですよ。近年のこの2場は本当に終わってますので。
いやもう先週と全然違うやん…って思う人多いと思うんですけど、先週に外差し利いてようがこういうことになるのが今の馬場なので。

こういうことを踏まえて、ジャパンカップ。今年は外国馬が4頭も参戦してくれるのですけど、じゃあこういった状況を加味して馬場傾向的に合致しているか問われると今年は全般的に結構良いんじゃないですかね。マジカルラグーンと一緒で、実力的に来られるかどうかは微妙なところですけどw
それでも、本当にわざわざ来てくれたのはうれしいですよね。やっぱりジャパンカップは外国馬いないと。

外国馬の中で一番人気になりそうなのはオネストですけど、この馬に関しては血統的な評価分かれるんじゃないですかね? オイラは母系がちょっと重すぎるって感じますが。ただ、父系のフランケルってガリレオですけど日本競馬と相性良いので走ってもおかしくないはないですね。
少なくとも、日本で活躍してるフランケル産駒ってメチャクチャわかりやすくて母系の影響をモロに出すんですよね。ここらへん、ちょっとディープに似てます。

例えば、日本で活躍したフランケル産駒でソウルスターリングがいますけど、この馬はドイツ牝系の影響が強いんですよね。母系にドイツ牝系がいるソウルスターリングは2400mのオークスを勝てたんですけど、反対にモズアスコットみたいに母系がアメリカ型に傾くと良績がマイル以下に集中するんです。
最近でもグレナディアガーズが朝日杯を勝ちましたけど、この馬も母系は完全にアメリカ型成績はマイル以下に集中してますよね。
こんな感じで、少なくとも日本で活躍しているフランケル産駒って母系の良いところを思いっきり出すタイプですので、オネストもその範囲内だとちょっと重いのかな?って感想は正直ありますね。

シーザスターズにカヤージですからねw 凱旋門賞を勝った馬に英ダービーを勝った馬の組み合わせって考えれば、なんか重いな?ってわかると思います。ちなみに、アーバンシーの重いクロス(ミスワキのクロス)もあるので、血統的にはどちらで解釈するかがカギですね。凱旋門賞を好走できなかったって考えると、陣営の言うように軽い馬場の方が良いのかな?って気持ちもある。どないやねんって感じですがw
まぁ、ここらへんは完全に血統的な好みの問題ですね。

次に、テュネス。これこの馬の血統を見て本当にビックリしたのですけど、ミスワキの直系……? まだ現存してたんだw 本当に知らなかった。これ種牡馬の価値はメチャクチャ高いだろうなって思う。
ミスワキは、欧州現代競馬の母であるアーバンシーを輩出した種牡馬です。上でも出てますけどアーバンシーって何?って思う人もいるかもしれませんが、簡単に言うとあのガリレオと上にも出てきたシーザスターズのお母ちゃんですね。もうこれだけでもすさまじい母ちゃんってことがわかると思いますがw

ミスワキって、アーバンシーみたいに牝系には恵まれていたのですけど主だった種牡馬を輩出できなかったので直系は死滅状態なのですよね。ほぼいなくなってて、母方の活力としてガリレオやシーザスターズみたいな現代の欧州競馬の根幹を支える存在として輝いている……と思っていたのですが。
直系いたのかよっていう衝撃がw

調べてみると、この父系って現役時代の成績は正直大したことなくて、多分ミスワキの直系を残したいという思いでここまで頑張ってきたのでしょうね。素晴らしいとしか言いようがない。こういうの見ると、応援馬券を買わないといけないなって思いますね。

肝心の日本競馬の適性ですけど、これは全然大丈夫なんじゃないですかね。母系もゴリッゴリのドイツ牝系ですけど、これも別に問題ないですね。あとは実力の問題で。
欧州血統は日本の高速馬場に合わないって考えられがちですけどこれは完全な間違いで、そもそもドイツ血統は日本の競馬にマッチしやすいです。実際にドイツ馬過去にジャパンカップを勝ってますからね。
ランドって言う馬なんですけど、この馬も本番では低人気で舐められてたんですけど、ヒシアマゾン以下を抑えて優勝したっていう歴史的な事実があります。というか、ミスワキの直子であるマーベラスクラウンが普通に勝ってますからね。

あれ、じゃあなんでミスワキ直子のこの馬は種牡馬入りしてないの?って思われるかもしれませんが、実はこの馬セン馬だったんですよねぇ…ようは、キンタマなかったんです。人間でいうところのニューハーフですので、種牡馬入りできなかったっていうちょっと悲しいお話。それでも、このレースを勝ったのは凄いことですからね。

次に、シムカミル父がミスプロ系なんですけど、このガルチの系統って言うのは芝もダートも走れる万能的な傾向があります。ただ、距離適性が少し短くなりがちですが。日本では、この系統でイーグルカフェっていう芝もダートも両方でGⅠを勝った名馬がいるのですけど、だいたい短距離~中距離まで幅広くこなせるのが特徴ですね。
シムカミルのお父さんのタマユズ産駒も日本では走っていて、やっぱり距離傾向的には短距離で結果出していますね。代表産駒はマイネルエテルネルっていう馬なんですけど、ただしくミスプロって感じ。仕上がりが速くてスピードがあって短いところで勝負できるっていう。

シムカミルがもう1つ特徴的なのが、ヌレイエフの重いクロスを持っている点ですね。基本的に、今も昔もヌレイエフって日本競馬のスピード決着にメチャクチャ強いので。ようは、高速馬場に強いんです。
なんでこんなこと言えるのかっていうと、日本のキングカメハメハがこの血を色濃く受け継いでいるからですね。キングカメハメハの偉大な父であるキングマンボのあのスピードっていうのは、ヌレイエフ産駒であるミエスクからの影響が非常に強いんです。だから、スピード色が強い同系統はスタミナを補完するために母系に重い血統を持ってこないとクラシックディスタンス以上を走れるだけのスタミナを維持できないって側面もあります。
この系統が海外のクラシックディスタンスで連戦連敗なのも、ここらへんが大きいですね。
わかりづらい人は、アーモンドアイの血統を見てみてください。この馬もヌレイエフの重いクロスを持っていますから。これ見るとこの馬が超高速馬場で勝てて有馬記念で惨敗した理由がよくわかると思うので。

最後に、グランドグローリー。特に言うことはないですw 実際に去年このレースに出走してほぼタイム差なしのとこまでシャフリヤールに迫ってるんだから、向いていないわけない。ちなみに、メッチャかわいいですこの馬。

あとは、各外国馬の実力がレースで好走できるに見合っているかどうかって点ですね。さすがに過去にやってきた超一流馬と比較すると劣るのは確実ですけど、それでも4頭も来てくれるのはやっぱりうれしいですよね。

簡単に言うと、例えば実績的にはオネストが一番なんですけどこの世代で一番強いかって言われると全然そんなことないですから。陣営はすごく自信があるみたいで、それは良いことなんですけどw
この世代のトップはヴァデニとルクセンブルクで、この馬はこの2頭どころかウェストオーバーにも普通に凱旋門ですら人気で負けてましたからね。ようは、向こうでもそれくらいの実力だよ、って競馬ファンやブックメーカーに判断されてるってことです。なので、あくまでも実績面の話をするなら他の馬もそれ以下って評価が妥当ですね。ここらへんは、気を付けておいた方がいいです。

まぁ、言い換えればここらへんの実力の馬でも通用するんだったら、来年以降はもっともっと外国馬が参戦してくれる可能性が高くなるので、オイラは応援しています。
ちなみに、応援馬券の他にはオイラは普通にシャフリヤールが抜けてると思ってるんですけど、どうなりますかね。試走にしても、前走が不甲斐なかったのは事実だからなぁ…ちょっと心配(/・ω・)/


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