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【競馬】ディープ、キンカメ後の時期リーディング争い…早々にやっぱりあの馬で確定か。ハッキリと『別格の種牡馬』が生まれた中、今後を占う種牡馬争いが面白い【血統議論】

もう9割方は間違いないんじゃないかな。

種牡馬の話。新年を経て1ヵ月、さっそくリーディング争いが過熱していてメチャクチャ面白いです。
年末は、有馬記念やホープフルS諸々ありましたけど、個人的にやっぱり一番面白かったのが種牡馬リーディング争いなんですよね。
この様相や新年1ヶ月の動きをみてても、いよいよ本格的にあの馬が次期リーディング争いに君臨しそうです。

まぁ言わなくてもわかると思いますけど、キズナですね。このまま順当に行けば2023年はロードカナロア2024年末以降はよほどの逆転劇が無い限りキズナ政権が確立するんじゃないですかね。で、その後も数の力で圧倒できるかどうかでロードカナロアが対抗馬です。
実際に、現状ですらもうこの2頭がリーディング争いで抜けてますから。

これはもうデータ見ると明らかですね。正直、この時点でここまでキズナが頑張るとは想定外も想定外というか…w
2022年の2歳リーディングを争っていたのは、ドゥラメンテとエピファネイアの2頭、そしてその直後のルーラーシップです。アレ? この3頭じゃないの?って思う方も多いと思うのですけど、この中で将来的に1割くらい逆転の可能性があるのがエピファネイアだけですね。

理由は簡単で、2023年以降で繁殖と生産頭数の逆転現象が起きるからです。これは以前にもかなり具体的に言いましたけど↓

オイラが勝手に言ってる、通称2023年問題ですねw ディープ系との逆転現象が始まるっていうアレです。キンカメ系に関しても、今年に入って失速するっていうのはもう完全に事前の予想通りですね。

おさらい。去年、2歳リーディング争いをした馬が2023年以降で厳しくなるのは簡単な理由で、エピファネイア以外はこれから生産頭数が激減するからです。ルーラーシップは、今年デビュー組は生産頭数で既に100頭切ってる状態で、2024年はドゥラメンテも100頭切っています。というか、この馬に関しては2025年以降は文字通り0頭になりますので。ロードカナロアに関しても、ここから一気に60頭から~70頭も生産頭数が落ちるっていうシャレになってない状況です。

こういう状況になっているのは、新規に入ってくるレイデオロやサートゥルナーリアの影響も大きいですね。同じキンカメ系列の種牡馬ですけど、既存のキンカメ系種牡馬がハッキリと想定以上に活躍できていない(というか、ドゥラメンテ離脱が痛すぎる)ことから、既存の種牡馬にはある程度見切りをつけて繁殖を分散させてなるべく結果を出せるようにしているっていう戦略が見て取れます。
実際に、現状ですらキズナに勝ってるのロードカナロアだけですからね。

で、驚愕というか2022年のリーディング順位見ましたか? キズナが既に4位です。ロードカナロアが2位で、ドゥラメンテはアレほど稼いでいたように見えて実はキズナに負けて5位になっています。
この順位と中身で恐ろしいのが、キズナ産駒の出走頭数の少なさなんですよね。これ本当にビビるというかありえないと思うんですけど、実はキズナ産駒の2022年の出走頭数ってドゥラメンテ産駒よりも少ない現状です。
それなのに、リーディングで普通に勝ってるんですよね。

じゃあ、一体全体どこで勝ってるんだって思いません?w オイラも…
いやいやどこで稼いでんの?
って本気で疑問しかなくて。で、見ていったら1頭当たりの出走回数がメチャクチャ多いんです。

例えば、上記のドゥラメンテは出走頭数はキズナよりも多いんですけど、1頭当たりの出走回数は多くないからアベレージが実は悪いんですよね。このアベレージの悪さってそのままCPIとAEIの指標にも出てるので、ほぼほぼ間違いないです。つまり、現状のドゥラメンテってアベレージ型じゃないんですよね。ハッキリ言って、全然キンカメっぽくない指標です。

反対に、キズナ産駒って出走頭数は少ないのに何故か出走回数でドゥラメンテよりも200回(!!?)近く上回っています。いやもうどんだけ頑丈やねん、って話じゃないですか?w
そらアベレージ化け物になるわなって話でね。ちなみに、これはルーラーシップやエピファネイアと比較しても全く同じ。この部分で、キズナに大きく離されてるんですよね。叩いて叩いて良くなる少し成長の遅いキズナ産駒は、使っても使ってもヘコたれずに賞金を持って帰ってくるんです。
これ、マジでこの馬の最大の武器ですね。

CPIやAEIの観点でもっとわかりやすいものだと、獲得賞金順の生産状況を見るとハッキリします。例えば、上記のエピファネイア獲得賞金の上位20頭の内の半分が大手ファーム、つまり社台系列の生産です。ドゥラメンテに至っては、なんと4分の3近くが同じ状況です。
結局、この2頭のリーディング順位は大手ファームの大規模なバックアップがあることを前提に成り立っていることがわかりますよね? ようは、繁殖ブーストの結果なんです。
CPIみても完全にそうですね。実は現状ですらドゥラメンテあたりはエピファネイアよりも上質な繁殖を貰っているので。ようは、他種牡馬ってここからの後押しがほぼないんです。今がほぼほぼ限界値なんですよね。

じゃあ、肝心のキズナはどうかというと驚愕のたった5頭…w CPIとAEIの比較でも上記2頭よりも遥かに優秀な数値です。繁殖当たりで結果を出してる数値が段違いなのでマジで別格ですね。
それがそのままリーディング争いに出てる感じ。

笑うしかないですけど、キズナは大手ファームのバックアップをほぼ受けずに上記種牡馬をリーディング争いで返り討ちにした、という結論になります。実際に、2022年デビュー組のキズナ産駒は繁殖レベルが最低ランクでしたので。
って言ったら、勘の良い方はもうお察しだと思いますけど、2023年以降はこのバックアップをキズナが受けることになります。つまり、立場が逆転するんですよね。

なので、キズナが少なくとも2024年~2025年以降でリーディングを取れない1割の可能性としては、この大手ファーム系が軒並みキズナの育成や生産で大失敗した時だけっていうのがわかります。当たり前ですけど、キズナ産駒の育成に失敗する=大手ファームが大打撃を受けることになりますので、あの大ファームがそんなアホな失敗するわけないってのは誰でもわかると思う。育成技術は世界屈指ですし。

去年の繁殖みてもわかる通り、キズナって2022年生産の馬もついでに2023年出産予定の馬もメチャクチャ良い繁殖を貰っていますので。少なくとも、今年デビュー組からの4年間は大手ファームからの繁殖ブーストが付くので、それがそのまま獲得賞金に繋がるわけです。
って考えると、誰がどう見てももう次代の覇権はこの馬で確定だろって話ですね。あとは、本山のコントレイルが出てきてどうなるか…って感じじゃないですか?

繁殖が底のキズナ>繁殖最高のその他

で普通に負けてるんだから、その差が埋まる今後は何やっても無理じゃない?って思っちゃう。例外は、同じようにレベルの低い繁殖で結果を出してきたエピファネイアだけなんですけど、まぁロベルトですからねぇ…。

まぁでも、扱うのはあくまでも人間だから逆転の可能性もあるのかな?という観点から1割くらいは他の種牡馬もリーディング期待できるのかな?って感じですかね。

やっぱり、オイラとしてはマジでルーラーシップに期待しています。ドゥラメンテの代替需要として再度ルーラーシップに注目を集めるべきかと。日本でオイラだけだと思うんですよね。こんなにルーラーシップを推してるのw
でも、やっぱり頑張ってると思いません? だって、繁殖の質なんてドゥラメンテよりも遥かに低いのに中央の指標だけ見たら数値上はロードカナロアとドゥラメンテとほぼ同じなんですよ? いや、普通にキンカメ系の中で一番優秀だろって話でね。
まぁ完全にオイラの願望なんですが…w

今1位のロードカナロアは?って話になると思いますけど、この馬に関しても同じですね。生産頭数が激減するので。でも、それまでに生産した馬の数が多くて圧倒的なので1年~2年くらいは頑張れるんじゃないかなぁと。ただ、それ以後がやっぱりどう考えても苦しいですね。
ロードカナロアの大きな強みは、キズナと距離適性が被らない点ですね。まぁこれはキズナにとっても利点になるんですけど、お互いに主戦場が被らないので獲得賞金が2頭とも安定しているっていうのも大きいですね。なので順当に行けば、まず間違いなく2023年のリーディングはこの馬。問題は2024年以降。

キタサンブラック辺りはどうなの?って思うかもしれませんが、この馬に関してもハッキリと今のままじゃリーディング争いはムリですね。まぁ、これからの種牡馬なので全然巻き返しも可能だと思いますけど、繁殖の割に全然結果出せてないです。現状ですら数値上は平均値よりも下なので。

イクイノックスやソールオリエンスが出てるから『おぉ凄い!』って思いがちですけど、アベレージがかなり酷いです。
繁殖の質だけで言ったらディープやキンカメ級のものを貰ってるのに、その半分の結果も出せてないのでそういう観点からだと初期のオルフェーヴルに近いですね。ハッキリ言って、馬券的にも全然妙味ないです。ここらへんは、去年のガイアフォースのときにも1回話題に出したことありますけどね。

キタサンブラックって、ハーヘア一族なのでアベレージ良くておかしくないんですけど全然それっぽくないんですよね。じゃあ、バクシンオーに似てるか?って言われると別にそうでもなく…w バクシンオーもアベレージ化け物でしたからね。
出走頭数の割には頑張ってる、って確かにそういう見方もできますけど、この馬も例に漏れずに賞金を稼いでいる上位20頭の半分以上は実は大手生産なんですよね。つまり、この点からも繁殖の質が落ちるとガタッと成績も今以上に落ちるんだろうなっていうのが容易に想像できるので。
ようは、これが限界値の可能性が高いんですよね。

キタサンブラックに限らず、アベレージ上で他の新興種牡馬とキズナの大きな違いって何かわかりますか? これ繁殖の質と特別戦の勝ち星なんですよね。ようは、上のクラスに行ってどれだけの馬が勝ち負け出来ているかって指標です。当然ですけど、上のクラスの方が賞金多いですからね。これがモロにリーディング結果に出ています。
例えば、去年のリーディング3位でキズナと僅差だったハーツクライの特別戦の勝ち星って29回だったんですよ。じゃあ、キズナはどうなの?って話ですけどこの馬39回も勝ってるんですよねw ハーツはキズナよりも出走頭数も回数も多いんですけど、そらキズナがこんだけ特別戦勝ってたら僅差になるよなって。

実は、この傾向ってもう2023年度にも出てて、キズナは既に特別戦で5回も勝ってます。これ全く同じ出走頭数の親父のディープよりも上ですからねwバケモンだろほんと。
なので、ここら辺の差が埋まらない限りは少なくともリーディング上でキタサン辺りがキズナを逆転するのはかなり難しいですね。

エピファネイアはどうなの?って話ですけど、この馬に関しては現状過去に言ってきたことと全く変わらないですね↓

そもそも、この系統にリーディング期待する方が間違えてるっていうw だいたい、1年も前に上記でもまとめましたけど血統界隈からするとエピファネイアの現状は容易に予想できたことなので。ただ、この馬もキズナとほぼ同時期に大手ファームからの圧倒的な繁殖を貰ってるのでそこで大躍進する可能性はありますね。エピファネイアって、少なくともロードカナロアやドゥラメンテほど期待されてたわけじゃないって当時の繁殖の質を見たらわかるので。
この馬の本領も、キズナと同時期にわかると思いますよ。実際に、既に結果も出てるので早期育成にこだわる必要もなくなりましたからね。ただ、オイラはこの系統が安定するわけないって思ってるのでw また、ポンポンと大きいのは出すんじゃないかな? ロベルトだけに。

ということで、リーディング種牡馬争いの話でした。新興の勢力図が徐々に煮詰まってきてて楽しいですけど、予想を覆すような面白いことが起きて欲しいですよね。このままキズナが圧倒して終わりっていうのもまぁ面白いですけど、1強よりも多くの血統があった方が楽しいですから。このまま順調にいかない可能性も競馬ですから十分にあり得ますからね。

特に、ルーラーシップというかエアグルーヴ牝系は絶対に残さないとイカンだろってマジで思います。これ消えるって日本競馬界の大損失だよほんと。
新興の中だと、マインドユアビスケッツビッグアーサーファインニードルあたりの渋いところに頑張ってほしいw

ちゅーことで、今週も競馬を楽しむど(/・ω・)/


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