【天皇賞秋2022】近年の傾向はとてもわかりやすい、各馬の予想と一緒にお話
当たるかどうかは別ですけどねｗ
先週の菊花賞を見てて思ったのですけど、やっぱり血統って大切ですよね。ガイアフォースとかプラダリアとかは確かに強いのですけど、あの手の血統が超高速馬場とはいえ3000ｍ級で上位に来てたらマジでもう日本競馬終わりだと思ってたので。予想段階でも向いてないって言いましたけどね。
いくら超高速とはいえ、あの手の血統はやっぱりムリなんだなぁと。そういう意味でも、サンプルとしても本当に良いレースだったと思う。
ただ、今年の春天や宝塚や昨年並みの菊花賞クラスのトラックバイアスがあるとまだまだわからないですけどね。油断できない状況に変わりないかな。
まぁ言っても、上位で明らかに父も母も欧州向けの長距離血統だって言えるのは勝ち馬のアスクビクターモアだけなんですけどｗ
来年以降はディープいないんですけど、本当にどうなるんですかね？ ステゴもいないしドゥラメンテも早世してるしハーツも高齢だし…やっぱり2023年は種牡馬勢力図の転換期なのかな。
ちゅーことで、今週は天皇賞秋。去年も確かこのレースは予想することないって言って全然別の話をしてたと思うんですけど、それくらい傾向がわかりやすいですね。特に、近年明らかに出ている傾向としては…
・脚の速いマイルで強い馬が勝つ
・2400m以上で走れるディープ産駒が勝ち切れない
・斤量が軽い馬が強い
この3つですね。特に、近年で目立っているのが斤量が軽い馬の台頭です。昔も斤量が軽い馬は来てたのは来てたのですけど、近年とはまったく事情が違います。
例えば3歳牡馬は56k、牝馬に関しても56kでこっちはセックスアローワンスが存在するので牡馬換算では58kって考えるんですけど、超高速化しすぎてる現在の馬場だと牝馬の56kよりも現実的に斤量背負ってる58kの牡馬の方は、相対的に軽い馬よりも前に行って惰性でゴールできないって現象に悩まされています。
具体的に言うと、近年は後ろの馬が差して届かずの全馬全く同じ負け方しています。本当に全馬同じ負け方しています。
わかりやすいのが去年のコントレイル陣営が…
『物理的に勝てない位置取り』
って嘆いていた点ですね。ああいう馬場状態になると、レースの展開うんぬんじゃなくてもう位置とった時点で物理的に勝負が決まってるっていうアレです。つまり、超高速馬場だと枠とスタートで勝負が決まるんですよね。サラブレッドが出せる上がりの速さなんて限界がありますから。
例えば去年アレだけ調子が良かったエフフォーリアも今年に入って調子落としていますけど、オイラは去年の有馬記念段階でこの世代は斤量を活かした早熟の可能性が高いってことをマジでもうずっと言い続けていました。でも、存外この流れを理解できてなくてパニックになってる人って結構いますよね。
それくらい、今の競馬メディアでは斤量差の恩恵がデカいことが軽視されてます。凱旋門賞のときも言いましたけど、全世界全レース同じ斤量で走ってると思ってるの？っていう話ですね。
まぁ、これに関してはここ1年弱の阪神の超高速馬場の悪影響も大きいんでしょうけど。アレも、前々で惰性でゴールしてるだけのレースが大半ですし。だから、それができないコースだと辛勝・惨敗するって流れが続いていますから。着順だけ重視する競馬メディアが、まともな情報発信できないのは今に始まったことじゃないので。
つい最近も秋華賞をクラシックとか言ってたからね。
ここらへんは、マジでまだまだ検証した方が良いのでしょうけど本当に注意が必要ですね。これは昨日のアスクビクターモアも含めて、ですね。
こういう背景があるから、特に近年は斤量差有利の脚の速い3歳勢をこのレースに出走させようって流れが加速してます。イクイノックスやジオグリフはもちろんですけど、ダノンベルーガ辺りまで出てきてますから。当たり前ですけど、春クラシックで上位を走っていた馬がこれだけ秋天に大挙するってことはまぁ無いですね。それだけ、超高速馬場の影響で長距離を走らせられるだけのサラブレッドを生産・育成できていないことの何よりの証明でもあるんですけど、これは前々から言ってるようにこういう環境を造ってる連中が100%悪いので。
馬産や育成側は何も悪くないです。
で、こういう流れがあるわけですから少なくともこの路線に来る3歳勢がこのレースを本気で取りに来ているのもまぁ事実なので、これが人気の中心になるのも間違いないでしょうね。おそらく、イクイノックスが1番人気でしょうし。
んが、ですね。これだけ偉そうに能書きを垂れたにも関わらず今回は3歳勢は1着にならないと考えて買わないですｗ 最近、あんまり馬券買ってないのでどうせなら大穴の単複でも買おうかなって思ってるので。
一応、根拠というか邪推もいくつかありますので。
イクイノックスですけど、この馬に関しては春先から言ってるようにそもそも王道舞台で1着になるような血統とは少しズレると思っているので。実際に、そう言ってきて皐月賞もダービーも1歩足らずで負けましたからね。今のところは間違ってないと思う。今後どうなるかわからんけどｗ
この血統って、元々小回りとかで脚を使うのが上手い一族で兄弟のヴァイスメテオールも小回りの福島で重賞を勝ったくらいですし。母親もそうですよね。こういう競馬って、母系にトニービン持ってる馬に多いです。
本格化前のラブリーデイとかもそうだったし。だから、成長してこの弱点克服してから1着で買うようにしたら良いんでないかな？と。絶対に今回人気ですしね。来たら強かったと諦めます。
ジオグリフ。この馬に関しても春先からの予想の転用ですけど、そもそも父系ストームキャット系ですからね。オイラの中でストームキャットの影響が強い父系で最強馬はサートゥルナーリアってもうこれは何度も言ってきているので。あの馬で勝てないんだからムリだと思ってるって簡単な理屈です。
皐月賞のときは穴馬に指名してドンピシャでしたけど、アレは普通にこの馬向きの競馬になると思ったからで今回はそうならないような気もしますしね。展開的に。
というか、母系がアルバートと同じ一族だから超高速下だとツライと思う。もっと持続力が問われる舞台の方が向いてますかね。
ダノンベルーガ。ハーツクライ×母系アメリカ型っていえばあの最強牝馬のジェンティルドンナを突き放したジャスタウェイと同じなんで、正直この馬は怖いんですけどまぁ来たら仕方ないですね。メッチャ人気落ちてたら買うかも…どないやねんって感じですがｗ
ダノンベルーガに関しては、これは完全にオイラの私見ですけどあんまり母系の早熟性の影響ないんじゃないかな…って思いがありますね。大きな理由としては、ハーツ×アメリカ型にしては脚が遅いのとクラシックシーズンで3着にも入れなかったことですね。同じタイプのドウデュースと比較するとわかりやすいですけど、あっちは5月生まれなのに普通にクラシックに間に合ってるし。
ここらへんが、ジャスタウェイ型のハーツっぽくてなんか不気味だな…ってちょっと思う理由。まぁ、その場合でも多分完成は4歳になりそうですが。
ついでにジャックドール。だいたいここら辺の馬って過去にも検討したことあるので同じことの繰り返しですけど、この馬ってそもそも血統的な母系からのスタミナの裏付けがあまりないので親父のモーリスでどこまで頑張れるか、ってそれだけだと思う。母系のシャディードとかニジンスキーとダマスカス持ってるからもっとスタミナ合って良さそうなんですけどね。なぜか自分も生まれてくる馬もマイラーだらけって言う。不思議なもんで。
実際に、この馬に関しても春先に…
『ハイペース未経験だから大阪杯だと持たない確率高い』
って話をしてたらあの結果でしたので。今回も、似たような展開になったらどうなるのかな？と。控える競馬できるようになったので、超高速馬場の前から惰性でそのまま流れ込む競馬が上手くできればハマるかもしれません。でも、それでも人気し過ぎなのでこの馬も来たら強かったと諦められますね。
シャフリヤール。血統的に解説するときに、アルアインの弟がこの舞台に合ってるとか言ったら大嘘だろっていう…ｗ アルアインは4着と14着ですからね。ディープのこのタイプの血統って、元々長く良い脚を使うっていうもういかにもエーピーインディ的な競馬が得意なんですけど、シャフリヤールだけはキレッキレの脚で出てきたんですよね。まぁこれも不思議なもので…ｗ こういうのあるから、血統って面白いんですよね。
グランアレグリアもそうでしたよね、この舞台ではより切れる馬に差されちゃったし。あの馬も、本質的には史上最強クラスに長く良い脚を使う怪物でしたので。アーモンドアイですら置き去りにされたくらいだし。
まぁ、シャフリヤールが兄貴のアルアインと真逆の馬になったって解釈したら100％買いなんですけど、この馬も絶対に人気ですからね。勝たれたらGⅠ3勝の超名馬ってことで諦められます。
パンサラッサ。全盛期のこの馬なら面白かったと思うんですけど、最近は全くと言っていいほど行き脚が無くなってきててかなり不安ですよね。なんかより母系のモンジューらしくミルリーフらしくなってる気がする。今回は、どっちかって言うとミスプロ的になっててほしかったんですがｗ
あのスタートの遅さだと、普通にバビットに先手取られると思うんですよね。まぁ、向こうは乗っているのがあのお方なのでどういう騎乗するのか皆目見当もつきませんがｗ 当たり前ですけど、札幌記念みたいに先手とっても緩いペースで逃げたところでそれ以上にキレる馬が近くにいたら99％勝てないので、結局は全盛期のような逃げができるかどうかですよね。アレできたら面白いです。
オイラは超高速馬場を前提に考えてるので、本当にそこだけ。
ということで、有力馬に難癖を付けていきました。
さて、穴馬を探すか(/・ω・)/