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「金融教育」の大切さを仕事を通して訴えていく~大石 怜史さん~

教育学部卒であるものの、大手の証券会社に就職するという選択をした大石 怜史さん。
教育学部に入ったら、教員にならなければいけないという風潮がありがちだが、怜史さんは、人とは違った生き方をしてきた。そんな彼のこれまでの生き方、仕事への想いを聞いてみた。

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怜史さんは、教育学部出身ということですが、、
新卒で最大手の証券会社に就職。私からしたら、珍しい選択をしたのかと思うのですが、その部分詳しくお聞きしてもよろしいですか?

実は私の父が校長先生だったんです。
そういうのもあって、教員を目指そうと思ったんです。
だけど、教育実習で感じた“違和感”が今後の仕事を考えるきっかけとなりました。

違和感とは??


社会に出ていない教員がすべてのことを教えられるのかといわれるとそうではないと思ったところですかね。
その違和感があったから、学生上がりの自分が今すぐに教員になるのはやめようと思いました。

なるほど。
教育実習で感じた違和感を自分の中で咀嚼して、どうしていきたいかを考えていったんですね。
就職活動も行ったということでしょうか?

そうですね。2か月くらいで終わりましたよ(笑)

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早い(笑)
最大手の証券会社への入社を決めたと思うのですが、それは何か理由があったんですか?

私、親に自慢できる息子でありたいと思うし、教育現場にはいずれ戻りたいと考えています。
だけど、メーカーに就職したとしても、学校で先生を始めたときに何も話せないと感じたんです。
社会に出たうえで、学校で話せることって何だろうと熟慮した結果、学校で取り扱っていない「お金」なんじゃないかと思いました。

私自身も「お金」って大事なテーマなのに、学校で教えてもらえなかったなぁとか、お金の話を聞くと先生方はその話題を暗に嫌っていると幼いながら察していましたね(笑)
実際に、最初の会社に就職してみて、いかがでしたか??


若い人って、本当にお金の知識がないな~!と思います。
お金を含めた金融資産って、社会に出てから30~50年生きる上で大切な要素ですし、
これからの日本を支える若者が生きる上で大事なもので金融資産を学んでいく必要がある

僕は『金融教育』が若者に欠けていると実感し、金融教育の大切さを訴えていきたいと決意しました。

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金融教育の大切さ。私たちもまだまだ分からないところだらけです。
現在は、外資系のファイナンシャルプランナー(FP)でご活躍されていますが、
FPをしながら今の教育に対して感じることはありますか?


今の日本の教育は画一的な詰め込み教育だと思います。
だけど、今後の日本に必要なことって、個々の創造性と行動力にあって、
それは学校教育のみならず、家庭での教育・親世代への支援が必要不可欠だと感じて、それをもとに人生設計や目標達成のアドバイスを行っています。


ありがとうございます。
今回の生き方見本市のテーマが「これからの生き方を問い直す」ですが、怜史さんが問い直したいこと・参加者の方に伝えたいことがありましたら教えていただけますでしょうか?

お金について今一度向き合って、考えて欲しいです。夢や将来やりたいことなどはよく話に出たり考えたり悩まれる方は多くいますが、その実現に向けたお金の勉強をされる機会は少ないのではないかなと思います。
おそらく両輪で必要なことなのに、です。
知っているのと知らないのでは、物の見方、感じ方、捉え方が全然変わってくる視点だとおもますので、改めてお金と向き合うきっかけにしていただければ幸いです。

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(編集後記) 
学校教育に頼りすぎる教育は、限界が来ていると感じる。
それは、部活動の問題や教員の残業時間・労災問題などに表れているからだ。自治体の関係者や学校関係者ではない、一般人が出来ることはないのだろうか。
私は怜史さんのインタビューをさせていただく中で、家庭や地域を巻き込んでの「共育」が求められ、特に「金融教育」が必要となると考える。
金融教育と聞くと少しお堅いものの、お金に関しては多くの人が興味を持つ話題であろう。だが、実際に学校教育で金融・お金・保険について学ぶことは中学や高校の社会科や政治経済の授業くらいというのが実情だ。
私たちは、変化の激しい時代を生きている。その中で、自分らしい生活をしていくためにはどうしても最小限であれお金が必要となってくるはずだ。
金融教育を若者に広げていきたい。
今日も怜史さんは外資系ファイナンシャルプランナーとしての誇りと自身の思いを胸に全国各地を飛び回っている。

インタビュアー:大庭 周(おおば しゅう)


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