これまでやってきたこと全てに意味がある。
キャリアコンサルタント、社労士、事業会社の人事を経て、現在はスタートアップで採用をハンズオンで支援する事業部の責任者をしています @MihoMorikazu です。
先日、スタートアップ専門エージェントApplyをスタートしました。
SNSでしか拡散していないにも関わらず、たくさんの方にご登録いただき、私自身とても驚いています。ありがとうございます。一方で、今の私達の力ではサポートしきれない部分があり、とても心苦しい思いをしています。
私たちができることをもう少し具体的にお伝えすることで、よりサポートが必要な人に届くのではないかと思い、noteを書くことにしました。
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私たちの存在意義
今の日本の採用スタイルの多くが減点方式です。
経験がマッチしていたとしても、学歴、経験社数、過去の雇用形態、在籍していた企業の規模などでふるいにかけられてしまいます。
上記のような基準の中には、仕事力や採用要件に相関があるものもありますし、基準を設けなければ選考が進まないのも事実です。
でも「この人はうちでめっちゃ活躍してくれる!」って分かれば、スクリーニング要件に関係なく「一度話してみよう」って思いますよね。
私たちApplyの存在意義はまさにここなんです。
私は、「これまでやってきたこと全てがキャリア」だと捉えています。
一見、関係ないように見えることでも、次のチャンスにつながる種だったりするのですが、自分自身では気付きにくかったりします。
職務経歴書の役割は、面接の場に進むと判断してもらうことなのですが、実はそれだけではありません。
選考が進むたびに担当面接官は、職務経歴書を見ます。稟議にあげる時も添付されます。職務経歴書は、一歩前進することを後押しする材料にもなれば、ネガティブに作用することもあるのです。そのため、私は、1人1人の職務経歴書に拘っています。
ペルソナとの出会い
職務経歴書の書き方だけではなく、転職先決定までサポートさせていただいたやますけさんが、まさにペルソナだと思ってます。
やますけさんの転職活動noteをぜひ読んでください。
やますけさんは、
やってきた事とやりたい事に乖離があると思われがちな経歴でした。
大手企業経験、製造業と聞くと、スタートアップの人たちは「守備範囲が違いそう。スピード感があわなさそう」と思うのではないでしょうか?
実際のやますけさんは、新規事業の立ち上げをスモールチームで行っており、上流だけではなくハンズオンで結果を出すのが得意な方です。
あとボトルネックになりそうなことは、経験社数でした。
(noteにも書かれてますが40歳6社目)
この2点を埋める職歴書に書き換えました。
狙いは当たり、ターゲット企業からのスカウトが増え、書類も順調に通過していきます。喜びの報告メールが やますけさんから届いたときは本当にうれしかったです!
その後選考が進み、面接の対策や意思決定についてもサポートさせていただきました。
面接にいけば高い評価を得る方だということは、面談やチャットのやりとりでわかっていたので、私からのアドバイスは「ギャップのない転職を実現するために何を聞くべきか」に絞りました。
面接官が誰か?によって、臨み方は変わります。
このことに気づかないと、準備の方向性がずれてしまったり、質問が仇になったり…ということが起こります。これまでの面接で得た情報を整理しながら、次はどんなスタンスで臨むべきか、ギャップのない転職を実現するために聞くべきことは何か?を一緒に考えました。
そして内定がでる…!という時に大切なのは、
\転職がゴールにならないようにすること/
ここは大切なことなので、意志決定前に伝えました。
あとは、オファーレターの内容を隈なくチェック。
レターから読み取れない内容について列挙して、どのような聞き方をすればいいかなども打ち合わせ、無事に確認することができました。
意思決定の後は、いつどのように退職を申し出るかについても話しました。
お世話になった会社ですので、退職をどのように切り出すのかも大切です。気持ちよく次への一歩を踏みだしたいですよね。
そんなこんなで、やますけさんの転職活動は無事終わりました。
ここからがスタートライン!これからも見守ります◎
救いたい…猛者たちとスタートアップ
やますけさんのように、募集しているこの仕事ができる理由と再現性まで示せるのに職務経歴書で表現しきれていなかったり、協力な伴走者がいないために打席にすら立てない猛者達。
スタートアップは、よくも悪くもメンバーひとり一人のインパクトが大きいです。猛者たちがジョインすることで絶対いいことがあるはずなのに、見つけられない選考の仕組み。
猛者達にとっても、表面上の外的要因だけでふるいにかけられてしまっては、自分の能力についてプレゼンする機会もないのです。
そんな強い人ならコネクションで決まっていくのでは?と思いますよね。
でもコネクションは自分の想像する範囲の中にしかなく、職務経歴書でしっかり総合戦闘力を示せてなければ選考途中で脱落する可能性もあります(理由は前述の通りです)。
スタートアップ専門エージェントを立ち上げる前から、少しでも猛者達が必要な会社とマッチするような助けができれば…と「職務経歴書の書き方を教えます」というサービスを通じて転職希望者の支援をしてきました。
そこで関わった方の多くが、希望の職を得て転職していくのをみて「自分の仮説や抱えていた課題感は間違っていない」という思いを強くしました。
ただ、風呂敷を広げても責任を持てないので、
サポート対象者は、外的要因(学歴、経験社数、過去の雇用形態など)が理由で自分で応募したら書類選考で落ちてしまうけど仕事力のある人。
企業は、私たちのよく知るスタートアップに限定してサービスを開始しました。
多くのエージェントの中の1つ。情報集めの選択肢の1つではなく、
私たちを伴走パートナーと思っていただける方と一緒にゴールを目指したいと考えています。
ゴールは、転職ではないかもしれない。それでいいと思っています。
一人ずつに合わせて一緒にベストな選択を探す、本当の意味で「求職者のエージェント」として向き合います。
弊社には、上で表現した「猛者」がたくさんいます。
書類選考では落ちるかもしれないけど、優秀な野武士たちが。
そんな野武士の切り込みをお待ちしてます!!
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