娘へ
「もう受験生やめたい…」
と口にしたあの日から、数ヶ月。
毎日本当によく頑張っていますね。あなたの頑張りをみると、「わたしも頑張らないと」と気持ちが引き締まります。
私が中学生の頃は、塾の先生に言われるがままに受験校を決めました。
「北野高校はスポーツも厳しいし、自由そうな豊中高校に行きたいな…」いう気持ちがあったのだけど、「自分がどうしたいか」はそこまでの強い思いではなく、周囲の大人や親に喜んでもらえる選択をしました。
中学校に入ってすぐに、「なんで細かな校則があるんだろう。勉強に集中するためにテンションが上がる、好きな自分でいられるのが1番なのに」と言っていましたね。
既存のルールに疑問を持つことなく学生生活を送ってきた私にとっては、とても新鮮な視点でした。
「校則のない自由な学校はある。そこを目指そう」と話してからあっという間に2年が経ち、3年生の1学期。
テストの点数から予測していた内申点とは違っていて、悔しさで声を震わせながら通知表を差し出してきたあなたの姿が忘れられません。
母として情けないけど、抱きしめて一緒に泣くことしかできなかった。
「人の評価には、どうしても納得できない部分はでる。だから、グレー判定できないくらいの結果を出すしかない」と話したあの日から、確実に取り組み姿勢が変わりましたね。
もう一段ギアが入ったのは、高校の文化祭に一緒に行ったあの日。
すべて生徒主体で運営してる学校で、校則はほぼなし。勉強も何もかも全力で楽しむ!そんな校風に触れ、「絶対にここにいきたい」と何度も口にしていましたね。
自分で「行きたい」と決めて、そこに向かって全力投球してる姿に尊敬しかありません。そして、昨日は笑顔で通知表を持って帰ってきてくれました。
うれしかった。
思えば、あなたから学ぶことや、気付かされることばかりです。
「自分の命を迷いなく差し出せる」と思えた最初の人。
弟である息子が生まれた時の第一声は「娘に会いたい」でした。
それくらい、私にとって大切な存在です。
あなたがいる人生でよかった、と毎日思ってます。
「自分の子どもだから」だけではなく、人として尊敬してるし、すごくすごく大好きです。
この頑張りが報われて欲しい。
「希望する高校に合格できますように」と心の底から願っているけど、今のこの踏ん張りがとても尊いもので、この先の人生において価値があるものだとも思ってます。
「やるだけやった!」と自分にオッケーだせる状態で臨めますように。
ただただそれだけを祈ってます。
母より