その甘噛み、本気噛みになると思っていませんか?
どうして人は、将来の見通しを、上昇し続けたり、下降し続けるというように、直線的に考えるのだろうか。
これは、私が以前から疑問に思っていたことです。
新緑の季節の頃、暑くなる日が何日か続く時の会話で、
「今からこんなに暑くなったら、夏になったらどれだけ暑いんだろう。恐ろしいね😩」というのがあります。
冬バージョンでは、
「寒くなりましたね〜。このまま、どんどん寒くなるのかな〜」など。
皆さんも、このような会話に心当たりはないでしょうか。
このような他愛もない、ちょっとした会話ですが、私が不思議に思ったのは、
「人はどうして、将来の見通しを、上昇し続けたり、下降し続けるというように、直線的に考えるのだろう」ということです。
気温だけではありません。子育てや他の話題についても似たような会話が繰り広げられます。ある一時期の様子を見て、それが、増加の一途を辿る、または、減少し続けていく、と考えることがよくあると思うのです。
本当にそうでしょうか。
実際は、ある時に起こったことは、一時的であったり、ある程度のところで止まったり、山あり谷ありであることの方が多い、ということは、すでにみなさんもご存知なのではないでしょうか。
飼い主の思い込みと不安
子犬の甘噛みについても、飼い主は、将来の見通しを直線的に考えがちです。
愛犬が生後5ヶ月ごろ、乳歯の割に力が強くなり、飼い主の腕や足を傷だらけにすることがあります。
この時、多くの飼い主は、「どんどん酷くなって、このまま本気噛みになるのではないか😨手がつけられなくなったらどうしよう」と不安になります。
そして、どんどん酷くなっていくと思われるような4ヶ月〜5ヶ月ごろに、意を決して、ドッグトレーナーに相談する方は多いです。私も、そのようなご相談を数多く受けてきました。
または、ネットなどで調べて、自己流で対応する方もいるかもしれません。
どんどん酷くなるのではないか😨と不安になり、早くなんとかしようと焦ると、おかしな情報を鵜呑みにしてしまうこともあります。
残念ながら、それが逆効果を生んでしまっていることも、少なくありません。
不安は当たり前の感情です
人はネガティビティ・バイアスというのがあり、ポジティブな情報より、ネガティブな情報に注意を向けがちです。
犬に関しても、最悪のケースの情報を目にしてしまうと、それが記憶に残り、どんどんネガティブに考えてしまうことがあります。
そんな不安な中、「私が治して差し上げます」という、甘い言葉を聞けば、その人を頼ってしまうのは理解できます。
ですが、残念ながら、そのような言葉を鵜呑みにしてしまうと、無駄なお金を支払うことにつながり、やり方によっては、悪化する可能性もあるので注意が必要です。
では、愛犬のことで悩む時、どうすればいいのでしょうか。
飼い主に必要なのは健全な考え方
まずは、正しい知識を身につけること。次に、その知識をうまく使うための、知恵を身につけること。
子犬の甘噛みでいえば、多くの場合、5ヶ月ごろをピークに、そのあとは、噛む頻度が減っていきます。
これを知っていると、5〜6ヶ月ごろに、噛むことを強制しようと、焦らずに済むのではないでしょうか。これが知識です。
では、放っておけば良いのか、というとそうではありません。子犬は良い経験を積む必要がありますし、飼い主は、甘噛みのピークの時期をうまくやり過ごすための知恵が必要です。
子犬と言っても、性格は様々ですから、手のかからないタイプもいれば、手こずるタイプもいます。
「これは、甘噛みと言えるのだろうか😱」「っていうか、わざと噛んでるよね?」と思えるような様子もあるので、飼い主には不安がよぎることもあるでしょう。
私も、何頭もそのようなケースに立ち会ってきましたが、みんな、成長するに従って、噛まなくなっていきます。
「ダメ」と叱る毎日に、疲れていませんか?
子犬の歯が当たるのは痛いし、撫でたいのに撫でられなくて、不安もあるし、イライラもすることもあると思います。
「ダメ」を連発する日々に疲れる日もきっとあるでしょう。気がつけば怒ってばかりで、こんなはずではなかったのに、と落ち込んでしまう日もあると思います。
けれど、そこを感情に押し流されず、広い視野を持って状況を把握し(メタ認知)、子犬のエネルギーをうまく発散させる知恵、アイデアを実践する行動力が、飼い主には必要なのです。
甘噛みは、何もしなくても、いずれ去っていくことを知ること(知識)
ピークをうまくやり過ごすこと(知恵)
犬の生活は、飼い主の考え方に翻弄されます。
甘噛み以外のことでも同じです。
飼い主の考え方が健全であることが、犬とあなたの生活を幸せに導きます。
健全な考え方と知識を身につける方法
獣医師やトリマーに犬の行動の相談をしても、専門外なので健全な回答をもらえるとは限りません。副作用を考慮しないアイデアや、愛犬を追い詰める方法をアドバイスする人も少なくありません。
ドッグトレーナーは、犬のトレーニング方法(ハウツー)を教えることが多いです。その時、何をどうすべきかを教えてくれるでしょう。
ですが、知識を持たない方が、やり方だけを教わっても、目まぐるしく変わる愛犬の行動に対応できないこともあります。
ドッグトレーナーから教わった方法も、犬の周囲の環境や学習度合いによって、すべき対応はどんどん変化していきます。
そこで、私がお勧めするのは、飼い主さん自身が、根拠となる知識を学ぶことです。基本的な知識を頭に入れてから、具体的にどうすべきかをプロにアドバイスをもらうのが良いでしょう。
飼い主は、どのようなことを勉強すればいいのでしょうか
基本的に知っておくと良いのは、
動物は、どのようにして学習するのか?
犬の自然な行動とはどういうものなのか?
犬のボディーランゲージは何を表しているのか?
自分自身の行動をコントロールするための勉強もお勧めです。
思い込みやバイアスにはどんなものがあるのか?
自分の思考や感情とどのように付き合うのか?など。
学ぶ方法としては、以下のようなものがあります。
犬の行動学に関する本を読む
わかりやすく書かれた、応用行動分析学の本を読む
人間の心理に関する本を読む
飼い主向けのセミナーに参加する
でも、どんな本やセミナーを選んでいいかわからない、、、という声が聞こえてきそうです。
実際、犬に関する本はたくさんありますし、セミナーへの参加は敷居が高く感じられるかもしれません。
本を読んだりする時間がない方もいらっしゃると思います。
何を選んだら良いかわからない、または、時間がない方には
ここからは、PRになります。
犬の飼い主さんに必要な、健全な考え方を網羅した内容をライブ配信でお送りしています。
犬の行動学
応用行動分析学・学習理論
ボディーランゲージ
具体的なドッグトレーニング
犬の行動の問題への対処
人間の心理
動画配信ではありますが、耳だけ傾けていただければ、理解できる内容にしていますので、家事をしながら、通勤途中でも、必要な知識や考え方を学べます。
画面に向かって、真剣にノートを取らなくても大丈夫。
アーカイブもありますので、いつでもご視聴いただけます。
料金はリーズナブルな設定。セミナーや本を買うより断然お得です。
必要がなくなれば、いつでも解約可能。勉強が終わったら、その分のお金は、愛犬のために使ってください。
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あなたと愛犬の幸せな暮らしを応援しています。
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