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石川県能登町議会議員からの情報提供と災害対応における論点整理(非公式見解)-1/5 9:00時点-

災害対応には、災害の状況や時々刻々変わる情報を取得してリスクを想定しながら、自分が出来ることを冷静に判断することが重要です。
行政や災害対応の経験者であれば、テレビや新聞から読み取れるかもしれませんが「市民には分かりにくい」という声もあったので、災害状況と流山市の対応など、私なりに整理してみました(あくまで、いち議員の個人の見解ということでご参照ください)。時々刻々変わる情報を私がどのように取得しているのかもあわせて書きましたのでよろしければご参照ください。


現場最前線の動き

おつながりのある町議会議員さんからチェック

地方議員は、こういう時、現場対応で奔走します。地域のつながりも多く、土地勘もあることから(要支援の方々の情報や資源もしっている)、現場対応ができる人材です。姉妹都市でおつながりのある議員さん(金七議長、河田議員)から情報が来ておりますが、ひどい状況に胸を痛めております。
私が出来ることは限られていますが、せめて現地の議員さんのかわりに発信していきたいと思います。

石川県能登町(鵜川地区)1/4 時点
道路をふさぐほどの建物倒壊が多数
避難所の様子1/3時点(能都中学校体育館)
プライバシー確保や物資が足りていない状況も推察

どんな地震だったのか?:震源は浅く、規模は「阪神」超え、東日本大震災と同程度の地域も

令和6年1月1日(月)午後4時6分と午後4時10分に発生した地震はマグニチュード7.6(阪神・淡路がM7.3なので約2.8倍)。震源は16Kmと浅く(阪神・淡路と同じ)で、震度分布をみると揺れが大きい地域が広範囲だったことが分かります。

防災クロスビュー: 令和6年能登半島地震「こちら」防災科学研究所

気象庁によると動いた断層が130kmと100kmを超えており(阪神・淡路は約10km)、地質調査から能登半島北西部の海岸に少なくとも4mの隆起を記録した場所もあることから、被害が広範囲にわたったのでしょう。
また今回の地震は、大陸側で発生した「内陸型(いわゆる直下型)」の「逆断層」ですが、これは人が住んでいる直下に震源があり、地表面に伝わった揺れがこもりやすいので被害が大きくなります
断層も大きく震源が近いことから、余震もそれなりの規模で長期間続くことも予想されます。

さらに海岸エリアは津波での被害も発生しています。震源が近く断層も大きかったからでしょう。
被害が広範囲、リスク高、陸路の整備が急務、半島でアクセス難しい」ということから第一陣としては専門部隊の関与が求められます

流山市の対応

支援物資(第一便)

震災発生後からの経過と対応について、1月4日昼、市議会にも報告がありました。

〇1月1日~2日
連絡が取れたときは現場は混乱状態で情報が錯そうしている状況であり、倒壊家屋や道路の寸断や アスファルトのめくれ等が多数発生しており、土木部署で被害状況を確認している状況ゆえ、庁できない職員は最寄りの避難所で活動を行いながら、必要な物資は石川県を通じて自衛隊に要請。流山市は災害応援協定を締結している仁和運送様より支援物資の搬送について、協力をしたい旨の申し出があったことから、支援物資の搬送について検討開始。
〇1月3日
石川県災害対策本部より国道を中心とした幹線道路の復旧が始まり、物資搬送の可能性が高くなったことから能登町に道路の陥没や隆起などの道路状況、必要物資について確認、能登町内全域で断水が依然と続いており、 飲料水が足りていないほか、 ミルク、 おむつ、 生理用品などの衛生用品や食糧、 毛布、 カイロが不足している

議会への説明資料

1月4日13:30~(株)仁和運送様先導の元、防災危機管理課の職員2名が現地に向かい情報収集に行ってくださるとのこと(祈る気持ちです)。給油などが必要になるため(金沢などで)1泊経由して現地に向かうとのことでした。こういう時に立ち上がって下さる地元事業者の方に感謝申し上げます。そして現地に向かってくれる行政職員にも感謝申し上げます。

支援物資一覧

今回送る物資は以下です。「〇〇もあったほうがよいのでは?」
など色々なご意見があると思いますが(東日本大震災でも問題になった「小口の支援物資がバラバラに届くと仕分けが大変で混乱し、現地に届かない」可能性があることから流山の備蓄品中、まとまった量で用意できるものを中心に用意したと推測します(ホッカイロなどは急遽調達したようです)。
また現場は大変少ない職員で回しているため先導者なく自分たちで完結できる体制です。また何が出来るのかを自分たちで判断するための流山市の職員派遣です。

ライスクッキー:1,200食
海の幸ごはん:1,500食
飲料水500ml:1,260リットル
飲料水1.5l:1,056リットル
アレルギー対応粉ミルク:120缶
液体ミルク:480缶
毛布:500枚
エアマット:240枚
生理用品:6,528枚
マスク(大人用):3,000枚
マスク:(子ども用):600枚
消毒液:30個
介護用オムツ大人(M):168枚
介護用オムツ大人 (L):144枚
子ども用オムツ (S):1,640枚
子ども用オムツ (M):1,280枚
子ども用オムツ (L):1,760枚
子ども用オムツ (BIG):760枚
ブルーシート:216枚
ホッカイロ(貼らない):2,040枚
ホッカイロ(貼る):600枚

議会への説明資料

義援金の募集

義援金の動きについて2つご報告いたします。民間の寄付サイトも立ち上がっていますが、分配するにも様々なプロセスを経る必要があり時間もかかるため、姉妹都市能登町に直接提供できるものとして有効だと思います。

(1)義援金箱の設置が開始しました。
転入者が多いので地図化しました「こちら
市役所第1庁舎受付/市役所第2庁舎受付/おおたかの森市民窓口センター/南流山出張所/東部出張所/江戸川台出張所/下花輪福祉会館 / 東深井福祉会館 /駒木台福祉会館 / 野々下福祉会館 / 向小金福祉会館/赤城福祉会館/コミュニティプラザ/生涯学習センター/中央公民館/初石公民館/東部公民館/北部公民館/おおたかの森センター /キッコーマンアリーナ

(2)「ふるさとチョイス」で寄付できるようになりました。

ふるさとチョイス「こちら

支援体制整備の進捗状況

様々な支援団体が支援するためには現地の情報把握が必須です。今のところできるのは道路と通信状況のチェック。

道路状況

石川県防災ポータルに交通可能な道路が掲載されています「こちら」。
ITS Japan「乗用車・トラック 通行実績情報「こちら」」も掲載されています。

石川県防災ポータルに交通可能

通信状況

NTT西日本の故障・災害に関するお知らせ「こちら」でチェック。
非常用電力の枯渇のおそれによる影響で通信できない問題、1/4 21:00時点でだいぶ復旧してきています。
併せて携帯キャリア側の情報のチェックが必要だと思います。

報道発表資料 (第 24 報 午後 9 時 00 分 時点)「こちら

災害支援(国の動き)

災害対策の方針や、誰が何をやっているのかの把握も重要です。時事のニュースはもちろんですが、出元の方が確かなので私は以下でチェックしています。

防衛大臣のXでチェック

姉妹都市の能登町は半島部の孤立地域。港が被災しているため(岸壁の損傷や、多数の浮遊物や防波堤の損傷によるうねりにより接岸できない)支援物資輸送は、砂浜に乗り上げるられる揚陸艇や、ヘリコプター搭載艦の活用など自衛隊などの専門部隊でなければ厳しいことから防衛大臣の発信に注目です。災害対応では国・県・自治体が一気通貫で連携している熊本選出の方なので期待大です。

防衛大臣のX「こちら

災害支援(県の動き)

石川県知事のXでチェック

救命活動の妨げにならないよう物資などの現地への直接搬入は(1/4時点)では遠慮してほしいとのこと。救命活動はもちろんのこと、様々な物資・人的資源を受け入れるための専門部隊を優先すべきという判断でしょう。

石川県知事のX「こちら

わが県、千葉県知事のXでチェック

阪神・淡路地震の被災経験を持つ知事ですから災害に対しては思い入れも専門性もある方です。

千葉県知事のX「こちら

石川県能登町の避難所マップ作成

マイマップ(電子版)

被災が広範囲、甚大であることから、避難所が点在していたり、生活が長期化することが予想されます。
石川県の防災ポータルでは一覧→地図なので土地勘が無い人がみるのは分かりにくい、、ということで、Xの情報をベースに石川県能登町における避難所マップを作成いたしました。避難されている方、X経由でメンション「こちら」でいただければ更新するようにします。

マイマップ「こちら

紙版(Code for Japan様ご提供)

令和6年能登半島地震関連情報のマップを印刷しやすく!紙マップで公開してくださりました。
・印刷のレイアウトが見やすくなっています
・必要な地域に調整すると印刷に最適化されたマップ情報が表示されます

紙マップ「こちら

復興支援で大切なこと:可能な限り経済を止めないこと

姉妹都市能登町で兄貴ともいえる議員の方からは毎日のように大変な情報が入ってきます。何かしたいのに、何もできない自分の小ささが歯痒いですが、いざという時のために、私たちは元気でいなくてはなりません。
所長からも震災復興で重要なことは経済を止めないこと!との発信がありました。

LDLでもお世話になっている 木下斉所長のX「こちら



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近藤みほ(流山市議会議員)
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